クラブハウスにつくと、安心と安定の先輩がまだ寝袋に入って部屋の中で寝ている。昨日は最後まで一緒に飲もうと、泊まる準備で来ていた。起こしては何なので、部屋に入らず身支度を整える。一通り終わって部屋を覗くけど、まだ寝ているようだ。もう一回りと、白鬚神社にお参りして戻ってくると、寝袋の中で携帯をいじっていたので挨拶をして部屋に入る。
世間話をしながら支度を整えた。一緒にでませんか?と聞いたけど、そんな酔狂ではなかったようで、これでもう車で帰る由。また漕ぎましょー。
それで一人、自艇で入江に浮かぶ。まだ最初は北風があるかもしれないが、風がどんどん落ちていく予報。今日は足を伸ばして長者ヶ崎を目指そう。いつから行ってないかな。ちょっと思い出せない。でも、必ず行っておきたい。
堤防を回ってすずめ島、黒崎の鼻、佃、荒崎と順調に進む。正面から秋めいた向かい風を感じながら。荒崎から佐島、長者と見晴らす。まずは佐島の堤防を目指していく。波は無いけど出し風がある。葛藤のど真ん中をまた漕いでいく。堤防が近づいたらそのまま尾ガ島の沖側まで漕いできてしまった。風も弱まり、海も静かでデッキに水をかぶることもない。
ようやく長者ヶ崎についた。先端を周り、北側から砂嘴に舟を上げる。やったね。
昼ごはんを出して藪を抜け、岬の先端まで出る。地べたに腰をおろして水平線をみながらぼんやりと何か食べる。頭の中では昔の自分を探して話しかけているようだけど、いろいろなものが薄まってはっきりとした形にはならない。年取るってこういうことなのね。
全部食べたので立ち上がり、海にお尻を向けて今度は木が茂る盛り上がりを見上げる。一つ深呼吸すると自然に頭が垂れたので礼を二回、拍手を二回、それで挨拶として舟に戻った。
よし、帰り道。薄曇りの明るい白に凪いだ水平線がまじり込んで頭の泡が溶けていく。笠島のキラキラした水面では他のカヤックが三艇いて、その横で僕も一休みさせてもらったら先に橋を抜けていく。のんびりのんびり、平らな水面を楽しみながら小網代まで漕ぎ戻った。
南の宮川湾、北の小田和湾をソロで渡れて少しほっとした。特に、長者ヶ崎の浜にはぜひ漕いで行って、そこの海に舟を見て貰いたかった。それができて嬉しい。さてさて、次はどこまでいけるのか。漕ぐのが楽しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿