小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ, YouTube チャンネル) で毎週末誰かしらと一緒にカヤックを漕いでいます

2026年7月18日土曜日

20260718 海はいつでも涼しい

 なかなか海に出れない週末が続いた。ダブルで台風がきてみたり、遠くにいても舟が壊れちゃうようなうねりが届いていたり。それで、ちょっとの曇りやぱらつく雨でも、海に出れるなら嬉しくてやってきた。

支度をして入江に浮かぶ。今日は南東からの風がずっと吹く。北東や南西はよくあるけれど、南東というのはわりと珍しい。風裏になので堤防から外に出ても波は静か。水はまだひんやりとして、その上の風は涼しい。追い風で気持ちよく黒崎、佃と漕いで引き返す。大きな浜にはカヤックが何艇も並んでいるのが遠目に見えた。今日は海も賑やかになるかな。

小網代の入江に戻るとツアー組が支度をして出てくるちょうど良い時間。すぐにみんなが浮かんで出発。今日は暑くなるだろうと距離を漕がずに諸磯沖の岩礁で水に浸かって暑い盛りを過ごそうという算段。

とはいえ海に出てみると涼しい時間が続く。潮もまだ高くて岩礁に船をあげる場所が少ないので、ちょっと先の黒鯛込を目指して岩の間を縫って進む。僕の番が来て岸ギリギリの水路を抜けていくと、岸の岩の上から黒い姿がこちらを覗いた。カヤック工房の同期がスノーケリングの支度で手を振ってくれた。

舟はどこですかと聞くと、今日は子供さんと海で遊びに来た由。遠くから漕いでるのが見えていてすぐわかったそうで、岸に近くに来たので声をかけにきてくれた。自作の舟を僕が小網代に持ってくる時、この同期が金田湾沖から諸磯まで伴漕してくれた。実は今日参加しているビジターさんもその時のツアーに参加していて、それから一年近くでまた同じ諸磯にいる。

同期に手を振って進み、岩場を抜けて黒鯛込で昼の休憩に上がる。潮が高くて入れ替わり、今日は水も澄んでいる。それぞれみんな水に浸かり、体が冷えたら少し高いところにあがって昼ごはんにした。思ったよりも雲が少なくて空の青さが広がる。そんな暑い日差しの下でも海を通る風は涼しい。


そろそろ潮も下がったでしょうということで、昼休憩を終わりにして諸磯までちょろりと漕ぎ戻り、岩場に舟をあげる。ここで少し悩む。フジツボだらけのここに上がる時、何か舟を痛めにくい方法はないだろうか。ロープで風下に流しておくかと、ちょっと場所を変えて一人試してみるけどうまくいかない。諦めて、気をつけながらひじきの絨毯の上を選んで舟をあげた。


日は高くなって雲も減り、日差しは十分だけど海の上のこの岩場はいつでも涼しい。水も良く入れ替わるらしく、ひんやりと透明な海水に浸かっていると体の芯まで心地よく冷えていく。そうしてのんびりとしたら喉が乾いたとコーヒー休憩の浜まで移動してまたのんびりして、それで入江に戻って舟をあげた。ビジターさんは海が好きらしく、最後に堤防を回って湾内に入ると、それまで良いペースで漕いでいたのが嘘のようにパドルが止まり、名残惜しそうに列の最後について入江まで戻った。気持ちはよくわかります。もしよかったらまた来てください。




2026年6月13日土曜日

20260613 暑くなれば

大先輩の西伊豆ツアーが入ってる土曜。空いてたら行きたいなと思ってたけど、めでたく満員。それなら三浦で漕ぎましょうとクラブハウスにでかける。午前中は風が落ち着いてても、午後一くらいから南風があがる予報。早めに動いて、正午には諸磯より北でのんびりご飯を食べて上がろうと思う。

着いて支度をしていると、銀ピカヘルメットの後輩がバイクでやって来た。後輩と言っても、ここに書くのに見分けがつきやすいよう、クラブに入った順番で便宜上そう書いてるだけで、経験で行ったらまったく逆。そんな後輩はごろごろいる。ともあれ、この後輩は大先輩が作ったサーフの動画でいかんなく腕を発揮している。ブローチしたのをブレースで耐え、横に持ってかれるさなかに沈したのをくるりと回ってブレース体勢に戻り、最後はロールで戻る。かっこいい。

その後輩に、今月末の房総サーフのツアーは申し込んだかと聞くと、まだだという。結構人入ってますよというとすぐに申し込みを確認したらこちらも満員になっていた。皆さかんでなにより。後輩は少し残念そうではあるけど、またの機会を目指して近場でロール練習してあがるそうだ。

そしたらなんでもやる先輩がやってきた。釣り道具を持っていて、これからシーズン始まりそうだからと嬉しそうだ。ここのところ小魚の群れが濃いのだけれど、そういうことなのかな。自分は釣りをしないので良くわからない。

とりあえず舟を持って歩いて出ると、今度はそこに筋トレ後輩がやって来た。皆示し合わせたわけではないけど、海況が良さそうな日はこうなるね。安房崎で待ってるよと振り返りもできずに言うと、応という返事。それで一人漕ぎ始める。潮が透明で気持ちがいい。薄曇りももう晴れて夏至直前の強い太陽を感じる。

諸磯は潮が引いてぐるぐる流れている。かすかなうねりと流れの波を楽しみながら岩場に入っていくと、ファルトと一艇すれちがう。ここまでにもシーカヤックやサーフスキーと結構すれ違う。みなさんもシーズンインかな。

長津呂崎、馬の背、安房崎と抜けてきて一休み。
振り返って15分くらいしたら筋トレ後輩がもう追いついた。ここまで一時間ちょうど。お疲れさん。足が攣りそうというので、もう気持ち休んだら横瀬島までをぺろりと漕いで引き返す。いぶりがっこ先輩もこちらに漕いできてるという。探しながら漕いでいくと、盗人刈りの沖くらいで合流できた。

まだ昼には早いけど、風は南に変わってるし、早めに三崎の堤防を回っておきましょうということで戻る。朝のファルトと今度は馬の背あたりですれちがった。そうして三崎の堤防をまわって一安心。諸磯の灯台はテント村ができているので、その一つ南側の浜に上がってゆっくりと昼飯にする。気持ちいい浜だなあ。

たっぷり温まって、先輩は早々とスノーケルマスクをだして泳いできた。それをもう一度温めて、その頃には南風をしっかりと感じるようになった。無理してもなんだし、こういうときは湾内で水につかって体を冷やして帰るに限る。追い風でツルリと漕いで湾内に戻り、鼻の奥まで塩水で洗う。それでさっぱりとして舟をあげた。カヤックは季節ごとにやることが違うので退屈してる暇がない。これから暑くなれば水がもっと恋しくなる。街なかは酷暑でも、ラッコのようにエビ島や黒鯛込で浮いてみればそんな暑さが絵空事のようだ。天気予報を信じて安全な室内でクーラーあたってるのは何の冗談かと思う。カヤック万歳だ。


2026年6月6日土曜日

20260606 梅雨の前に

台風がいった後の週末。午前中は北東の風が残るようだけど、午後にむけて落ち着く予報。遠出はできないけどのんびり漕ぐかなとでかける。

朝、自作艇の膝回りを少しいじっていたら筋トレ後輩がやってきた。そのあと大先輩もくる。今日は体調不良でツアーのお客さんがこれなくなった由。それでも何人かクラブメンバーが参加表明していたので駅まで迎えに行って、軽く一緒に漕ぐそうだ。風もまだ強く、雲が厚くて肌寒い。のんびり支度して一緒に行こうとダラダラする。

そのうちに、バイク乗りの後輩、地元に住んでる後輩、お堅い後輩、ぞろぞろやってきて、結局総勢10艇が水に浮かんだ。

したくをしているうちに雲が晴れて夏至前の強い日差しがさかんに熱を送る。でも空気はひんやりと乾いて気持ちがいい。梅雨の前の一瞬の天国。台風が水を入れ替えてくれたのか、潮も透明でキラキラしている。先週は赤潮がでて、江の島あたりの夜はずいぶんと夜光虫が光ったとニュースになったけど、台風一つでずいぶんかわる。

メンバーだけなのでサクサクと進む。北風の定番、荒崎を目指して堤防を出て右に曲がる。うねりはかすかに残るのみ。しずかな海面だけど、出し風はしっかりとあるので岸ベタで進む。途中三戸浜から一グループ、黒崎の鼻の沖でもう一グループとすれちがった。大先輩が挨拶を交わし、それぞれ進んでいく。良い海だもんね。ばんばん海に出ましょう。

黒崎の次は佃嵐崎。ここまではほんとに微かなうねりだったけど、ときおりそれでも波がたつ。手広くやっている後輩と大先輩はめぐり合わせの良い波で何本か乗った。僕は一本も乗れずしょんぼり。

そしたら次はどんどん引き。潮が低くて狭いけど、この程度のうねりなら入れるでしょうと進んでいく。一列になって、釣り人から遠く離れた端を進んでいき、一番奥でUターン。できるだけ舟をつめて、さあ、何人入れるか。九人目が入ったところでキツキツ、うねりのセットが入ってきたタイミングもあって、最後の一人になった筋トレ後輩は諦めて引き返した。本日の記録は九艇でした。

ちょっと戻った浜に上がりお昼ゴハン。それぞれのんびり過ごす。ロールする人、波を待つ人、昼寝する人。梅雨直前の乾いた空気を通る熱のこもった日差しを堪能して、あとは入江まで真っ直ぐ漕いで帰った。

入江では堅い後輩がスカリングブレースを練習したいというのでサポートにたつ。あっさりとできるようになって、スカリングの動きもみるみる少なくなり、最後は手が止まってTバランスブレースまでなった。すごい、体の動きをきちんと把握していて、思ったとおりに動かせるんだなあ。うらやましい。僕も練習しよう。これから水につかるのが楽しい季節が始まる。季節それぞれの楽しみ方でカヤックは一年中ほんとに飽きない。

2026年5月30日土曜日

20260530 がんばれー

知り合いが三浦をぐるりと走るイベントに参加するというので、それならカヤックを漕いで応援にいこうと出かける。知り合いを三浦海岸駅で見送ったら、僕はそのまま三崎口まで。バスを乗り継いでクラブハウスに。

大先輩の車はもうでかけている。今日は房総半島を漕ぐツアーがあって、クラブのみんなも大方そちらに参加しているだろう。自分の薄い舟を支度して一人で入江に浮かぶ。

知り合いの行程を考えるに、お昼すぎには海外町のあたりを通り過ぎるだろうから、それまでは適当に漕いで回ろう。ただ、午後は南風が上がってきそうな予報だからそこは気をつけてと。

網代崎を回った感じは追い風。ほいほいと漕いで三崎の堤防にとりつく。ここから先はすぐに上がる場所がない。長津呂崎まではミスれない。今の舟で一人で先に進むのは実は初めてだなあ。

ちょっと緊張しながら堤防沿いの波に揺られながら進み、長津呂崎、馬の背と抜けて安房崎までやって来た。宮川まで渡ろうかと思ったけど、西からの風を感じてやめておいた。

引き返すと決まったら時間はのんびりあるなあ。
ちょうど大潮の干潮で、安房崎灯台のしたの洞窟の浜の前は岩場がでている。馬の背を過ぎて岸べたで漕いでいたら、前から白いカヤックが来るのが見えた。誰かなと思いながら少し方向を合わせると、なんでもやる先輩だった。いつものオレンジのシェア艇が今日は房総ツアーに持っていかれたので、白いカヤックで出てきたようだ。見慣れないから少し迷った。

先輩と合流して話しながら漕いでいく。潮が引いて地形の変わった諸磯の岩場を縫って灯台の下の入江に滑り込んだ。ここはいつも水がきれいですね、いっちょ回っときますか?と水を向けると、ザバンと勢い良く回った。それならと僕も合わせて何度か回る。

そうしてふと先輩を見ると帽子とサングラスがない。どうしました?と聞くとまんまと落としたらしい。シーズン久しぶりの練習で油断したらしい。帽子は浮いているのをすぐ見つけたけど、サングラスは沈んでいったらしい。安いやつだけど、と言いながらも惜しいものは惜しい。

ダメ元でスノーケルマスク持ってますか?と聞いたらしっかり持っていた。さすがなんでもやる先輩。「舟を押さえててね」と一言残してドボンと泳ぎにいった。しばらく泳いで回ったけど、残念ながら見つからなかった。再乗艇したら寒くなったと見えて、これで帰るわと網代崎に向かって漕いでいった。

先輩はお酒が好きで、前は良く遅くまでクラブハウスで飲んで帰ったけど、最近は車で来て道が混む前、暗くなる前、昼前でさくっとあがって帰ることが多い。少し寂しくもあるけど、先輩と漕ぐといつも楽しい。この前も諸磯で波遊びして水につかりまくった。

先輩を見送ってそろそろ昼ごはんにしようとまだ人のいない浜を探して上がる。知り合いはまだ東京湾側を走っているだろう。お茶を一杯、濡れた服を乾かしながらご飯も食べて、青白緑の三浦カラーを望みながらのんびりする。

よい時間になったら三崎の堤防側までくるりと回って海外町の浜にあがる。道路が浜ぎりぎりを通るので、おいてあるカヤックが見えるだろうし、気づきやすいだろう。

道路際の和菓子屋さんで茶通というのを買って浜で食べながらまたお茶を一杯。脇の道路を次々と人が通っていく。知り合いからは、宮川、城ヶ島、海南神社と、ポイントごとに通過の連絡が入り、いよいよくるかと道路際に立って向こうを見やっていたら、走る姿がとうとう見えた。こちらに気づく瞬間を収めようと動画をとりながらじっとしていたら、全然気づかずにすり抜けそうになったのでこちらから慌てて声をかける。

ここまで40キロ以上走ってさすがに余裕なんて無いのだろう。悪かったなと思いながら、写真を一枚だけ撮らせてもらって送り出した。これからまだまだ20キロ以上残っている。たいしたもんだ。

だいぶ南風も上がって、僕はあとは戻るだけ。風に追われてすいすいと漕ぎ、湾内に戻ったらもう少し水につかって、それで舟を上げた。一日60キロ。カヤックだったらやってみたいな。



2026年5月23日土曜日

20260523 自転車漕いだ

風の強い土曜日、雨は降らなそうなのでそれなら自転車で三浦を漕いでみようかと思いたち、折りたたみ自転車を持ってでかける。

東香川から松山まで四国沿いを漕いでみて、どこも良いところだと思った。特に荘内半島の先端や沙弥島など、しょっちゅう出かけたくなるような場所ばかり。しかも自転車でのアクセスもしやすくて、これなら気軽に自転車で回ってみるのもありかと思い立ったらやってみたくて仕方がない。

そういうわけで、ものは試しとキャンプ道具をつめたヒップバッグと輪行バッグにいれた自転車を持って三崎口の駅に朝ついた。

ここで自転車を組み立ててまずはクラブハウスまでいく。

ついたら自艇を出してしばし手入れ。しばらく使って目止めをしたい部分が見つかったので、布用の接着剤でもって穴を埋めていく。曇り空の下だけど、太陽の力は十分に届いているのか、塗り拡げた接着剤がすぐ乾く。

ひとしきりやって気が済んだので、舟を片付けて、さあここからどこに行こうか。俺の浜でのんびりするのもいいよね。今日は風が強いからカヤックはでてこないだろう。

とりあえずは諸磯の灯台がみたいよねと、小網代からの急坂は自転車を押して上がって尾根の上に。四国の道って坂は多いんだろうか。そんな先のことをつい考えてしまう。

尾根筋道をちょっと走ったら「小網代の牡蠣」なんてのぼりがたっている。牡蠣好きだから気になるじゃない。見回して、交差点そばの海産物のお店を見に行くとあった。

海からあげてそのまま出しているので加熱用としているのだそううだ。生食用のは綺麗な水に一旦通して出荷するので、それをやってないので焼くなりなんなりしてねとのこと。なるほどね。それと、年中だしてるわけではなく、2月から5月一杯までの春前後のみ。今年はもうこれで終わりだねということで、また来年かと思いながら諦めた。来年は絶対に買って浜で蒸し焼きにして食べよう。そう思ったら、別に今日の道具でも蒸して食べれたじゃないとあとで気がついて、これをかいている時分には後悔したさらにその後。

ともあれ、諸磯までの上り下りを終えてついてみたら誰もいない。ありがたい。北風もちょうどよく吹いていて好きなように練習できる。ここでしばらくのんびりして、昼ごはんは三崎の港に出て地魚のフライ定食を食べよう、そうしよう。

正午が近くなってお腹が空いてきたけど、茶腹も一時、お湯を沸かして優雅に誤魔化す。三崎のご飯やさんは込んでるだろうから、一時半くらいまでのんびりしておかないと。ねそべって携帯を開き、剣崎では 9m/sくらい吹いてるなあと思う。陸の予報だと 5m/sくらいの風予報になるか。このくらいならタープでも寝れそうだ。 

ごろごろして丁度良い時間になったら荷物を畳んでまた自転車を漕ぎ出す。海外の入江を見ながら三崎のロータリーに入ってさくら屋に入る。ここの地魚のフライ定食が大好き。昔は天ぷらだった。すべてお魚で、野菜の天ぷらは一切無し。その時々で種類は違うけど、六種類の魚が盛られてでてくる。何年か前から天ぷらじゃなくてフライに変わってしまったのが少し残念だけど、フライも勿論美味しい。アジ、アナゴ、タイ、タチウオ、カマス、あと一つなんだか忘れた。どれも少しずつ味が違って、美味しいんだけれど特に気に入るやつもある。ただ、それが何の魚だかわからない。聞けば良いけど、これかな、あれかなと当て推量するのも楽しみの一つにしてる。

お腹がいっぱいになって、あとはどこまで行こう。気分が乗ったので、横須賀中央まで走ってみるか。ここから24kmほどか。自転車でキャンプするとしたら、一日 50キロちょっとくらいは走れるだろうか。ちょうどよい様子見だと走り出す。久しぶりに登った尻こすり坂はしんどかった。なんか新しい自転車も欲しくなるけど、まずはやってみて。

今日は風が強くてカヤックできなかったけど、そういう時にエクストリーム昼寝とうそぶいて、寝袋を持って海辺で寝てたことがある。それの発展と言えばいいか、一泊二日の自転車キャンプ、普通にやれそうだ。自転車漕いで足も鍛えておきたいし、カヤック旅行のロケハンにもいい。房総半島もフェリーで足を伸ばしてみるか。



2026年5月17日日曜日

20260517 三浦良いとこ

土日はどちらも良い予報。メンバーには両日漕いだ人もいる。僕は日曜に定め、朝からクラブハウスにでかける。筋トレ後輩も両日組。のんびりペースで雨崎まで一緒に漕ごうと申し合わせた。

クラブハウスに着くと、昨夜から泊まってこれまた両日漕ぐ遠方からの後輩が朝ごはんを食べていた。一緒に支度して三人で出かけることにする。

久しぶりの自艇で緊張する。沈しても良いようにしっかり上を着ておく。今日は暑くなりそうだけど、濡れればまだまだひんやりする時期。

ヨットの横から三人で軽快に滑り出し、さくさく漕いで諸磯の灯台を目指す。風はなく静かな海でも、何かうねりが伝わってきて、隠れ根に白波が立つ。これが瀬戸内とは違うなあ。

三崎の堤防を回って一段、長津呂崎を回ってさらに一段、うねりによる波が上がる。だいぶ三浦の海に育てて貰ったなあと思いながら安房崎まで漕ぎ通してそこで休憩に手を留めた。

すると向こうからカヤックが二艇やってくるのが見える。一艇はスキンカヤックだ。勇んで挨拶をし、「漕いでますよー」というと「嬉しいねえ」と返してくれた。「雨崎までいってきまーす」と言って別れた。

安房崎から横瀬島までは一直線に渡る。少しずつお尻に水が沁みる浸水センサーに気を揉みながら漕いだ。なぜか左に寄せられる流れが気になった。

ちょっと向かい風。北東が吹いてる。横瀬島の風裏に入って、スポンジで水を抜く。何回かやればあらかた抜ける。最初たまるまでは帆布の内側が水をある程度吸うので少し時間がかかるが、帆布が水を保ち切ってしまうと二回目はもっと早い。それぞれ二時間と一時間ちょいと行ったところか。もう一度重ね塗りしておこう。

思ったよりも北東の風が強く、無理して雨崎まで行くこともないねと、剣崎から東京湾を一望して引き返す。遠方からの後輩は、小網代から下田までの弾丸ツアーを漕いだことがある。今日初めて小網代から剣崎まで漕いだということで、これで相模湾がつながった。下田から石廊崎までのちょこっとが残ってるけど、ほぼ相模湾制覇。おめでとう。

剣崎での折り返しの休憩時、筋トレ後輩は目をつぶっていたそうだけど、ぐんぐん房総半島の先に向かって真っ直ぐ流されていった。僕ら二艇は動かなかったのに、なにか変な流れに乗っていたのか、舟が行きたがっていたのか、真っ直ぐの方向で背中がみるみる小さくなっていった。ふと離れたことに気づいて舟を回し始めたので、それを合図に帰り道を漕ぎ始めた。

どこであがるかは筋トレ後輩任せ。適当についていく。毘沙門の浜であがるか、潮が低いので東側は諦めて反対側にするか、結局どこもよらず安房崎までつき、大先輩のツアー組はどこで昼にするかと思案する。出すもの出すのに浜にあがりたいというので赤羽根海岸に向かって入っていくと、向こうから大先輩のツアー組も見えてきた。数えると12艇いる。大船団だね。それで合流してお昼にし、あとは一緒に行動してたらたらと漕いで舟をあげた。


ツアーでしばらく他の場所を漕いでから三浦に戻るとあらためてその良さに驚く。景色が良いのは勿論だけど、風がなくて良い海況でもなにかしら渋い海域があり、それを漕いでいることで対応力がついたと思う。それでいて西伊豆や外房と違って漕げないほどの海況というわけではなく、海にでられる日も多いい。カヤック天国のどまんなかにベースを構えてくれてほんとうにありがたい。

これからはどんどん暑くなる。濡れる練習も本番だ。カヤックがますます楽しい。

2026年5月9日土曜日

20260509 - 10 大角鼻 - 堀江海岸

5/9 大角鼻から堀江海岸まで

昨夜はいい具合に風も落ちて結露も少なく朝を迎える。今日は少し長めに漕ぐ。前半は風、潮ともに背中を押してくれるけど、後半は潮の流れが逆になる。風はそのまま強くなる。ちょっと手ごわい漕ぎになるかもしれないなあと、コックピットに行動食を多めに入れておく。

砂浜には猫の足跡が点々とついて、舟の周りをウロウロしていたらしい。かわいいけれど、食べ物を外に出しておくと袋ごと破かれるから侮れない。

支度をして浮かぶ。鼻をぐるりとまわりこんで岸沿いに南南西に下っていく。なんだか安心して漕げる海だ。途中で休憩に上がった浜ではわきに道の駅があり、うどんが食べられるかと売店に行ったけど11時前のことでお店は準備中だった。ここまで結局一度もうどんを食べられず。うちに戻ってからはなまるうどんを食べるとするか。かわりにお土産物を買って隙間の空いたハッチにおさめる。途中の仕事がここで一つ済んでありがたい。

おそろいのスカートを履いた若い女性に手を振られながらまた海の上に。すぐに鹿島が見えてきた。本土との間を漕ぐか、広い方を抜けるか、大先輩は狭い本土側を漕ごうと言った。潮はもう向かいに流れていて、それが潮波を立てている。そこにざぶりと入って何回か波に乗れた。楽しい。みんな流れに負けずに抜けてきて、あとは向こう正面に見える目的の浜を見据えて淡々と漕ぐ。

風は少し向きを変えて、フォローと言うより右手側から常に吹く感じになってきた。右に右に向きたがる舟をおさえながらみんなわしわしと漕ぐ。早くつきたいような気もするけれど、浜が近づくとしんみりしてくる。並木の間に大先輩の車の屋根が見えた。紛れもないゴール地だ。元気な後輩からは「もう終わりなの」と冗談まじりの本音の声。最後はみんなで一緒に浜にバウをすりあげ、無事漕ぎの行程を終えた。


あとは現代社会にもどる儀式。荷物を片付けて車に積み込み、風呂を探してさっぱりとする。お風呂は道後温泉に入りにいった。そこで食事も取る。やっとこさうどんにありつけた。伊予うどんというらしい。ふわふわと柔らかめなうどんが優しい。

そうして人心地がついたらあとはどしどし帰るだけ。高速から垣間見える海を見ては、漕いできた記憶から島を見つけたり、山を見つけたり。うどんを食べそこねた山田海岸もうしろに過ぎて、また淡路島を抜けて神戸までついた。そこで一晩、元気な後輩の家で一泊させてもらえることになっている。大先輩も一発で三浦まで帰るのはさすがにしんどかろう。車を駐車場に入れたら街に繰り出して、学生街の若い声にまじって居酒屋でツアー漕ぎ終わりの祝杯をあげた。もちろんコークハイで。


5/10 横浜駅解散

朝早くに起きて、家の主からお茶を一杯ご馳走になり、早々に車を出す。一人残る方はなんだか物寂しいよね。まあ、三浦でまた漕ぎましょう。目立った渋滞もなく、スムーズに横浜までついて解散。明日からはツアーロスに悩まされるのだろう。


今回はうまく生活のリズムを作れて、興奮するでもなく、飽きるでもなく、毎日良く食べて良く出して良く眠れた。チャレンジではなく、暮らしに行く、それができていたように思う。

それにしても四国は旅がしやすいように感じた。今回カヤックで行った四国の海岸線を、今度は自転車で寝泊まりしながら回っていみたい。食事はその都度、土地のお店で美味しいものを食べよう。