小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ, YouTube チャンネル) で毎週末誰かしらと一緒にカヤックを漕いでいます

2026年9月13日日曜日

20260913 夏がまだあった

天気予報を見ると、午前中には雨が上がって風も落ちそう。ほんまかなあと思いながらも筋トレ後輩と示し合わせてでかける。

家を出ると乾いた秋の装いの風が吹いていて曇り空の下肌寒い。またひと夏終わっちゃったなあと思いながら始発近くの電車を寝て過ごしていると、三浦海岸が近づくにつれ雨に視界が悪くなり、ほんとに午前中で上がるんかいと思いながらバス停から傘を差してクラブハウスに着いた。

後輩を待つ間、自分の舟をいじる作業をする。雨は強まったり弱まったり。後輩が来ても舟を出す準備が直ぐには始まらない。それでも一時間程過ぎて作業も一区切り着く頃、曇り空にも雨は上がった。

急にやる気が出てきて、舟の支度を終え、入江に浮かぶ。距離漕げそうなので、雨崎まで行きましょうということで、僕もシェア艇を出す。後輩と同じ舟だ。

すっかり雨も上がり、揚々と漕ぎ始める。舟を合わせてさくさくと。堤防では三戸浜のツアーと行き合い挨拶する。網代崎に渡り、諸磯を抜けるところでは、荒崎の方でやっているガイドさんに声をかけてもらう。三崎の堤防にとりつくと、そこでは珍しく、シーカヤックで竿釣りしている二人組みがいる。波に揺られてスターンが見えたけど、すごくボリュームの低い舟だった。そうして長津呂崎を抜けていくと、菊名海岸のお店のツアーと行きあって会釈する。このころには雲もだいぶ薄れて日の力を感じて暑くすら思う。

調子良く安房崎までついて先を見晴らす。後輩の一声で宮川湾を渡り、横瀬島を目指すが、なかなか着かない。横瀬島まで小一時間かかった。潮も風も向かいで思ったよりも速度がでてなかった。いつもに比べてだいぶ長い時間を漕いでいた感覚がある。それでも天気は上向きで、これまた後輩の一言で雨崎まで漕ぎ通す。これまた時間がかかった。剣崎から先の東京湾岸、浅い岩場を抜ける時など、水の流れを遡る感覚がある。

久しぶりに到着した雨崎はとても賑やかで、二十人近い人たちが、数人ずつ浜にバラバラと散らばってだいぶ強まった陽の光を浴びている。夏がまだここには残っていた。日もだいぶ高くてちょうどお昼ごろ。夏も終わりなんて言わないで、夏の欠片を探しに行けばいいんだ。

雨崎で折り返して南に向かうと早い。ちょこちょこと漕いだら安房崎について、このまま諸磯まで漕ぎ通そうかと思ったけど、やっぱり赤羽根海岸でお昼ゴハンということにした。

浜に腰をおろして、後輩はパンを出して食べ始めた。二人とも結構頑張って漕いで少しぼんやりしてたのだろう。周りを見るだけの頭がなくて、手に持ったパンをトンビに引っ掛けられた。それでも三分の一は食べれたから腹も立たない、と後輩はいってぼんやりと海の方を眺めてた。

入れるものをいれ、出すものを出したのでまた漕ぎ出す。空はすっきりと青空になり、とても良いこぎ日和。堤防、諸磯、網代崎と過ぎ、湾内に入る。少し前から、前方に手広くやっている後輩の姿が見えていた。ヨットの隙間あたりで止まって、浅い底のガンガゼをパドルで潰している。それにできるだけ近寄って、音を立てずに息を殺してじっとしていた。ふと振り向いて「うわ、びっくりした」と言ってくれてほくそ笑む。それでみんなで舟を上げておしまいにした。


筋トレ後輩はだいぶ疲れた様子。ちょっとゆっくりしてからお腹が減ったので帰りに久里浜で降りてお店で晩飯を食べることにした。そうしてお店を探して歩いていたら、上の電線に小鳥がびっしり止まっている。二人とも嫌な予感はしていたけど、帽子にくらったのは後輩だけだった。トンビといい、小鳥といい、今日は鳥に狙われ続けたけど、その分良い海を漕げたし、体をしっかり疲れさせて満足そうだった。




2026年8月30日日曜日

20260830 ようやく長者

昨日は賑やかにたくさんの人が集まってちょろっと漕いだ。日が変わって日曜日も三浦に出かける。今日は風もなく雨も降らず、漕ぐのに良さそうだから。

クラブハウスにつくと、安心と安定の先輩がまだ寝袋に入って部屋の中で寝ている。昨日は最後まで一緒に飲もうと、泊まる準備で来ていた。起こしては何なので、部屋に入らず身支度を整える。一通り終わって部屋を覗くけど、まだ寝ているようだ。もう一回りと、白鬚神社にお参りして戻ってくると、寝袋の中で携帯をいじっていたので挨拶をして部屋に入る。

世間話をしながら支度を整えた。一緒にでませんか?と聞いたけど、そんな酔狂ではなかったようで、これでもう車で帰る由。また漕ぎましょー。

それで一人、自艇で入江に浮かぶ。まだ最初は北風があるかもしれないが、風がどんどん落ちていく予報。今日は足を伸ばして長者ヶ崎を目指そう。いつから行ってないかな。ちょっと思い出せない。でも、必ず行っておきたい。

堤防を回ってすずめ島、黒崎の鼻、佃、荒崎と順調に進む。正面から秋めいた向かい風を感じながら。荒崎から佐島、長者と見晴らす。まずは佐島の堤防を目指していく。波は無いけど出し風がある。葛藤のど真ん中をまた漕いでいく。堤防が近づいたらそのまま尾ガ島の沖側まで漕いできてしまった。風も弱まり、海も静かでデッキに水をかぶることもない。

ようやく長者ヶ崎についた。先端を周り、北側から砂嘴に舟を上げる。やったね。

昼ごはんを出して藪を抜け、岬の先端まで出る。地べたに腰をおろして水平線をみながらぼんやりと何か食べる。頭の中では昔の自分を探して話しかけているようだけど、いろいろなものが薄まってはっきりとした形にはならない。年取るってこういうことなのね。

全部食べたので立ち上がり、海にお尻を向けて今度は木が茂る盛り上がりを見上げる。一つ深呼吸すると自然に頭が垂れたので礼を二回、拍手を二回、それで挨拶として舟に戻った。

よし、帰り道。薄曇りの明るい白に凪いだ水平線がまじり込んで頭の泡が溶けていく。笠島のキラキラした水面では他のカヤックが三艇いて、その横で僕も一休みさせてもらったら先に橋を抜けていく。のんびりのんびり、平らな水面を楽しみながら小網代まで漕ぎ戻った。

南の宮川湾、北の小田和湾をソロで渡れて少しほっとした。特に、長者ヶ崎の浜にはぜひ漕いで行って、そこの海に舟を見て貰いたかった。それができて嬉しい。さてさて、次はどこまでいけるのか。漕ぐのが楽しい。

2026年8月29日土曜日

20260829 愉快な仲間たち

今年の大一番と言っても良い日。大先輩が自分の名前で仕事を初めて30年目になった。クラブ員一同でサプライズのお祝いをしようと、一言も大先輩には言わずにこの夏のセッションに狙いを定めてきた。昼は季節に一度のパドリングセッションを満喫し、それでもいつもよりは少し早めに上がって飲み会を設定し、そこでサプライズ、という流れ。

当日の土曜は天気が今一つで、セッションが予備日の日曜になるかと危ぶまれる。でも土曜のほうが集まれるメンバーも多いし、いぶし銀の先輩の一言で土曜開催にこぎつける。土曜にしたい理由は言えないから、先輩一同大変気を揉んだ。そうして集まった当日は、20艇近くの船がハウスの前に並んで壮観だ。それが一斉に入江に浮かんでセッションが始まる。

軽く雨もぱらつく中、それでも漕いでいれば関係ない。大先輩を中心に静かな海を北に上がって荒崎の手前までやってきた。ちょうど岩場にうねりが入って大きく盛り上がる。なんでもやる先輩、いぶりがっこ先輩と僕の三人でポイントに浮かんで、いかにも波待ちをしていますという体勢に入ってしまった。

おりからのセットが来て、これは様子見とバックに漕いだら、その横でなんでも先輩が突っ込んだ。ありゃ、これ行くか?お、乗ったーと思ったら、左に艇を向けられて崩れた波の天辺で沈し、そのまま波に横に持っていかれた。ここは助けに行けない岩場。過去にはスリム先輩の舟を割り、オレンジシメスタをマダラちゃんにした。手で目を覆いながらも指の隙間から見る、そんな絵が頭に浮かびながら目を離せない。しばらくしてロールで上がった姿が遠目に見えたので、安心して次々くるセットから逃げた。

みんなが沖に出て、次々くるうねりに上下しながら一休み。いやー、見ごたえがあった。ここでグループは二つに別れ、波待ちをした二人の先輩は荒崎まで漕いでくるといって他の何人かと先に進み、僕は大先輩とランチの準備で俺の浜に戻るグループで漕いだ。僕はお昼用の水を積んでいる。もう一人、安全と安心のNZ先輩も水を持っている。そうして俺の浜について全員が戻るのを待ちながらのんびりとする。

そのうち、荒崎組のなんでも先輩といぶりがっこ先輩がピッチの早い漕ぎで戻ってきた。浜に近づくと、水を積んでたの忘れてたーと聞こえた。おもわず「せんぱーい、なにやってんすかー」と応える。でも水はちゃんと足りてました。だいじょうぶ。

曇り空もなんのその、ロールしたりして遊んでいたら大先輩のランチができた。夏の暑い日はこれに限る。大先輩の写真を拝借。

普段だったら日が暮れるまで暑い日差しのしたのんびりするけれど、今日はこの後の本番が待っている。買い出し組が先に何人か戻り、大きなダッチオーブン三個も大先輩の船に戻って帰り支度。それでも眼の前の浜にうねりがかすかに入るので、ダラダラと波待ちをしてしまう。そんな先輩二人と僕。それを大先輩がカメラで追っかけてくれた。

波を待つのも長くなって、なんでも先輩がしびれを切らしたか、最後に一回り、魚を引っ掛けてくると言って沖に漕いでいった。いぶりがっこ先輩と僕は最後にもうひと波待ってから帰りのパドルを回しだす。そうしてちょうど堤防でまた四人に戻る。残念ながら釣れなかったというと、もう一周ですか?言いたくなる。そう言いながら湾内を漕いでいたら、見事に宗田鰹を釣り上げた。釣りもやるし、波乗りして沈するし、ランチでお腹いっぱい食べたし、なんでも愉快に過ごしている。それを笑ってやらせてくれる大先輩の度量には恐れ入る。

そうしてクラブに戻ると着々と飲みの準備ができている。いよいよ種明かしをして大先輩も嬉しそう。みんなでお礼を言いながら、お酒を飲み始める。少ししたら大先輩はふと「えー、僕以外はみんな知ってたの?全然わからなかった。うれしいです」と話していた。

残念ながら僕はその三分の一しか漕げていないのだけれど、それでもまだ同じくらいは漕げると思っている。次のお祝いの区切りをこの愉快な仲間たちでまた囲んでいられるように、安全には一番気をつけて漕いでいきたい。これからもよろしくご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。

2026年8月23日日曜日

20260823 夏を補給

クラブのロール練習会。7月に1回、8月に1回。半分以上泳ぐ日。はりきっていきましょう。

朝クラブハウスについて支度をしていると、レッド後輩も支度を終えて、ちょっと沖で練習したいからと声をかけてくれた。それで先に二人で出る。

岸から離れたところで緊張感を持って一通りのセルフレスキューをやりたいというので、横で見守る。沈脱して、一人で水を抜く方法、馬乗り、リエントリー。そうしていると、先に出ていた横乗り後輩が波遊びのポイントからこちら目指して沖に出てきた。朝から近場のポイントで結構遊べたそうだ。もう落ちたので少しのんびりしていたところ。挨拶をして、僕らはまた入江に戻った。

奥に戻るとみんなももう入江に浮いて練習をしている。パドルフロート、馬乗り、Tレスキュー。僕はスキンカヤックでやってみようと思って、パドルフロートを膨らます。デッキに腹ばいになり、後ろから足を入れようとして気がついた。これ、入った後に中でくるりと回れない。カナックでもそうだったじゃん。忘れてた。それなら、フロートで押さえながら馬乗りしようと思ったら、後ろのデッキに乗るとコックピットが沈んで水がどんどん入る。後ろ半分沈んでバウがせりあがる。小網代の入江だから面白いけど、沖で一人でこうなったら絶望する。

結局リエントリーで乗り込んだけど、水はタプタプ。その状態で乗ってもそれ以上沈みはせずに浮いてはいる。漕げば這うように進むので、岸まで100メートルとかなら漕げるだろう。面白いことに、中につめたポットボトルのおかげか、スカリングして舟を横にすると逆に水が抜ける。問題は、そのあとスカートをつける間にまた水が入ってきてしまう。

他にもいろいろやってみた結果、まずコックピットが垂直に立つように、例えば左舷が下、右舷を上にして他のカヤック2艇にバウとスターンを持ってもらう。持ち上げる必要はなくて、それ以上沈まないように手で持つだけでいい。そうしてHの字を作る。そこで水の中にいる僕がコクピットを下から押し上げるとだいたい水が抜ける。それで舟を戻し、H字はキープしてもらいながら馬乗りで再乗艇できた。後ろデッキに座っても水が入ってくることはなかった。風波ばしゃばしゃじゃなければ沖でもできそう。岸だったら水船のまま岸にいけばいい。

そしたら後はロールの練習。少しサポートになったりなんだりしながら昼飯を過ぎて、ちょっと俺の浜沖までいってまたおさらいをして、それでおしまいになった。自分の舟を夏のぬるい潮水でいっぱいにして、自分もすこしばかり塩分を増やして、夏の成分を体にいれて帰った。また夏も終わるなあ。

2026年8月22日土曜日

20260822 はずみをつけに

スキンカヤックに乗るようになって、前はできてたロールができない。しゃっきり上がらないと気分がしゃっきりしないので、房総の工房の練習に混ぜてもらって自分の現在地を確認しにいった。

最寄りの駅で降りて、半時間ほどの夏の道を歩く。今日は南西の風で、三浦半島の方から風が吹いてくる。涼しい。ここ数年間は毎週のように通った道だ。

工房についたら茶色いカナックが出してあって、それを貸してもらえた。さっそく着替えてカートを転がして近くの浜まででかけたら早速浮く。

なかなかできなかったロールをひとしきりやる。ちゃんと上がれる。舟の何が違うのか、自艇とはどこの違いで動きやすさが変わるのか。ロールするために作った舟ではないけど、できないのは少し申し訳ない。

いろんな動作を何度も繰り返す。明日は三浦で自艇に乗るので、しっかりと体を動かして覚えておこう。鼻の奥を通って頭まで潮水が通った感じになって、練習はおしまい。最後まで残ったもう一人と工房までカートを押して帰った。工房では冷や汁のお昼ゴハンが準備できていてご馳走になる。

帰りの電車まではまだ時間がある。今作業中のカヤックの骨組みを舐めるように見る。綺麗だよなあ。一艇は帆布を張っているところで、幅、深さ、長さがあってボリュームを持たせてある。波があっても力強く漕ぎ進めそうだ。ハルのラインをこれまた舐めるように見る。

そうして時間になったので、工房の大先輩とそのお弟子さんに挨拶をして帰る。帰りの道は夏の入道雲が立ち上がってた。

ここは青空だけど、あの雲の下は大雨だろう。よし、明日は自艇で思いっきり練習だ。


2026年8月15日土曜日

20260815 夏の盛り

先週防水の上塗りをしたので試してみたくてしょうがない。一つ台風が過ぎ去ったけど、また房総半島の東に次の台風ができてるらしい。波もあるのかもしれない。

最寄りのバス停を降りたらひまわりが背高く伸びていて見上げた。僕の口も開いてたと思う。青い空にピカピカの花がおおきく咲いていた。

クラブハウスで支度をして入江に浮かび、堤防に向けて漕ぎ出す。まあうねりはあるのかな、という程度。これならちょっと漕いでも大丈夫でしょうと、堤防を回ったら北に漕ぎ出す。それで岩場のポイントまで小一時間ほど。

満潮を過ぎた頃合いなので厚めの波がゆっくりと押し寄せて、いつも目印に使う岩場あたりでちょうどピークになる。何本か乗らせてもらって、自艇の動きを確認する。正直、舟を傾けても曲がっていかない。パドルのラダーでしか曲がっていかない。これは困った。そのうちに、大中小の大がくると目印の岩で盛大に崩れるようになった。これで巻かれたら舟壊れちゃう。これが潮時というやつで、舟を返して小網代の入江に戻る。ひとしきり波遊びまでやって、舟に水は入るけど、だいぶましになった。これなら小田和湾も越えていけそう。

入江で大先輩のツアー組に合流して、あとは一緒にのんびり漕いだ。昼休みでは黒崎の鼻にあがり、浜でのんびりする。朝の岩場でのサーフの話をすると、いぶりがっこ先輩はサーフをしに出ていった。他にもメンバー四人ほど、ゲストさんがのんびりしている間に荒崎まで往復するといって出ていった。今日は曇りがちで涼しい。バンバン漕いでも熱くならない。帰り道の俺の浜でのコーヒーも、少し雨がふったりして寒いくらい。8月お盆というのに、火が欲しくなった。

それでも入江に戻ると水はまだまだ暖かい。ようやく出始めたタコクラゲに挨拶しながら、たっぷり水につかる練習をして舟を上げた。

2026年8月9日日曜日

20260809 久しぶりに

台風が沖縄あたりをうろうろしている週末。それでも日曜日には三浦にでていた波浪注意報も無くなって漕げそうだ。遠出はできないけど、朝から出かけてのんびり過ごそうと思う。

筋トレ後輩と申し合わせて三崎口駅からのバスに乗るはずだったけど、そのバスに乗ってこない。ぴったりの電車からの乗り換え時間は4分ほど。後輩からのメッセージをバスに揺られながら読み返してみたら、バスの時刻を10分ズレて考えてるらしく、時間があると勘違いして、コンビニで買い物してたそうだ。次のバスは小一時間後なので、自力で駅から小網代の森を通って歩いてくるそうだ。

それでクラブハウスに一人で着いてみると、オレンジの船が一つない。なんでもやる先輩が一時間ほど前にはもう出ていた。あー、波遊びだな。昨日までは波浪注意報が出ていたから我慢してたに違いない。

実は僕は昨日もクラブハウスに来て、自艇の防水塗装の上塗りしていた。もし、誰か来るようだったら、作業の合間に一緒に艇を出して遊んじゃったりなんてすけべ心があったけど、中々みんな分別があって、湾から出るようなやんちゃは誰もやりに来なかった。白鬚神社に、謹んで勤めますと頭を下げて安全を願う。

ともあれ今日は漕げる日だ。後輩を待ちながら自分の支度をしていたら、精悍な後輩といぶりがっこ先輩もやってきた。他にも何人かやってきて、先に出たり大先輩のツアー組を待ったり、それぞれが自分の時間で動いている。

遅れて着いた筋トレ後輩の準備もすんだので、精悍な後輩とあわせて三人で入江に浮かぶ。さきにちょろっと漕いで、ツアー組にあとから合流するつもりで動く。

精悍な後輩は今年の初めに入会したのだけど、しまった顔、体つきをしていてイケメンレッドの風格がある。船も赤いしね。そして、距離も漕ぎたいと言うので、ツアー前に先に出て漕ぎまわるのに入ってくれた。ありがたい。まずは網代崎を回って近場のポイントに行くと、そこにはやはりいぶりがっこ先輩が一人、ヘルメットをかぶって遊んでいた。僕も被って何本かやる。ひっくり返る。これこれ。そのうちに、なんでもやる先輩もやってきて、久しぶりの夏の景色が染み入る。

少し遊んだら、ヘルメットの先輩二人とは別れて三人で沖網代まで漕ぎに行くことにした。陸からは二キロもないくらいだけど、岸から離れて向かっていく景色には大海原にでていく感が強くて僕は好き。今日は空気が乾いているのか、夏にはめずらしく富士山の頭が黒く、雲の上に見えた。

沖網代について、赤白のめでたい景色を眺める。ついでにここで馬乗りの練習をしておく。あー、涼しい。ちょっとスタートが遅れたので、ここまでとして入江に戻って行ったけど、精悍なるレッド後輩は満足してもらえたろうか。また今度はちゃんと早く出て雨崎や逗子あたりまで漕ぎましょう。

それで戻って大先輩のツアー組に合流したら、あとはのんびり黒崎の鼻まで往復した。黒崎の鼻では、前にメンバーだった甲斐性のある先輩が娘さん二人をつれて磯遊びに来ていた。世間話をすると、先輩はここのところ3日間、朝五時半にでて近場で波乗りしまくっていたそうだ。地元組はさすがに強い。というか、そんなに朝早いから最近会えなかったんだな。ともあれ、久しぶりの顔にあえて嬉しかった。また漕ぎましょー。