2025年10月18日土曜日
20251018 水を抜く
2025年10月12日日曜日
20251012 ティーチャーと
二つの台風の隙間、自分の用事の隙間に三浦にやってきた。自艇を調整したかった。でも、もしかしたら波を期待して誰かが漕ぎにくるかもしれない。自分一人では漕ぎにでるのが憚られるけど、もし誰かきたら...
そうして朝クラブハウスについて、自艇の中に頭を突っ込んで手を動かしていたら、一時間もしない内に横で声がした。なんでもやる先輩だ。いやー、誰かくるんじゃないかと思ってました。残りの作業はすぐにやめて、漕ぎにでる支度に切り替える。
大先輩は何人かのクラブメンバーと日本海側に漕ぎに出ている。玉砂利の浜で休憩するカヤックが写真で送られてきて、その空は青い。三浦は曇り空に蒸しっとしていて、でも先輩と二人で小躍りしながら入江に浮かんでヨットの間を抜ける。
網代崎はゆっくりと盛り上がっては少しの崩れ波を落とす程度。あれれ、もうちょっと波があるかと思ったけど、どうだろうか。焦る気持ちがパドルに映って忙しなく漕いで二人で堤防を回る。
俺の浜でまず一本。潮位が高い分、右の岩場のきわっきわで立っている波になんとか突っ込んで行ける。でもあんまり無理はしたくない感じ。それで近場のポイントに移る。
うねりっけはしっかりあって、水面が盛り上がる。風の波じゃなくてうねりだ。もう少し潮位が下がってくると良さそうだけど、用事の都合でそこまでは待てないなあ。そんなことを思っていたら乗れる波がやってき出した。
幸い僕ら二人だけなのでめいめい好きな場所で思う様に突っ込む。しっかりと押してくれて、でも崩れないまま波頭をキープして一緒に走れる、練習には持ってこいな波。何本も岩場の隙間の先まで長く乗った。ツルツルに舟が滑って楽しい。今日はシェア艇を出してきたけど、扱いやすさに驚く。外側に傾けてよし、内側に傾けてよし、思ったとおりに曲がってくれる。すごく乗りやすい。
それで小一時間も乗りまくったら、急に波がおとなしくなってきた。こちらの残り時間も少ない。待つのもなんだし、攻めに転じて諸磯まで様子を見に行く。漕いで行く先には岩場にうちあがる波飛沫がしっかりと見える。
いざ着いてみると、いつものポイントはしっちゃかめっちゃか。すぐに横に向けられてハイブレースで耐えるような乗り方しかできなさそうだけど、とりあえず波に入ってみる。さっきの場所とは全然違う波。ツルツルからザバザバへの大転換。それはそれで楽しい。さっそく横に転がされる。先輩もバウが刺さって横に転がって上がる。それを二回くらい回したら様子見の気が済んだ。もういいでしょう、ということで、でも帰る前に一つだけ練習したい。
この中で馬乗りの練習をしたいと一言そばにいる先輩に伝えて沈脱。馬乗りで上がるのは良いけど、コクピットに尻を落とす前に揺られてさすがに落ちる。二回トライしてダメだったのでリエントリロールを試すがこちらも上がりきらず失敗。息が上がっててもたなかった。したがって先輩にグループレスキューしてもらって波のあるところを脱出。タプタプの水舟を漕いで落ち着いた海面に移動してから水を抜いてもらった。やっぱりやってみるもんだ。このくらいの波だとまだ馬乗りも完璧じゃない。
ここまでほんの数時間だったけど、先輩と二人っきりで遊んで充実した漕ぎになった。あとはピューッと帰って舟をあげた。ちょっとの間でも海にでると楽しい。あー、早くまた漕ぎに出たい。カヤック楽しい。
2025年10月5日日曜日
20251005 あらためて
絶好の漕ぎ日和の日曜、三浦に漕ぎに行く。以前からの知り合いが出来上がった舟を見たいというので、黒崎のあたりで落ち合う約束をした。
もちろん筋トレ後輩は遠出をしたいというので、さすがに雨崎までは無理だけど、できる限り一緒についていって、ちょうど良い時間で引き返すことにする。それで支度をして入江に浮かぶ。
安房崎まで一時間を目指すというので、湾内からピッチをあげていく。堤防を向こうに見ると先に出たなんでもやる先輩が見えた。堤防についた頃にはだいぶきつい。ちょっと背中を水につけて冷やしてから湾を渡り網代崎を周り、諸磯から出てくるヨットの間をすり抜ける。ヨットを交わすのにさらにピッチをあげる後輩のゴリラにじわじわ離される。
それでも頑張ってパドルを回す。これからはガンガン漕いでカヤック筋をつけていかなくちゃだな。頑張ってこいで三崎の堤防に取りついたらここで売り切れ。引き返してのんびり漕いで、知り合いとの合流を目指そう。後輩に頑張ってーと声をかけて一息つく。
まだカヤックを始めた頃、ソロでこの堤防を越えるのが躊躇された。それに立ち返って、いざというときすぐに上がれる浜を近くにキープしながら漕いでいこうと思う。そんなことを考えながら諸磯の無茶苦茶浅い岩場を慎重に抜け、網代崎を回って湾奥の入江で大先輩のツアー組に合流した。
ツアー組についてヨットを抜けると、ちょうど知り合いが黒崎にいると連絡が入ったので、先に一人漕ぎ勧めさせてもらい、知り合いに会う。舟をみるだけじゃ物足りなかろうというので乗ってもらう。体重が軽いのでしっかり浮いているけど、やはりハルの V字がきつめなのでフラフラすると感じたようだ。怖い怖いいいながら向きを変えてなんとか戻ってきた。
もう黒崎についていたツアー組の中からニセコ先輩も乗ってくれた。カップファーベルに慣れてるだけあって、最初のふらつきはきにならず、軽く舟を傾けては止まるところを確認してた。乗っちゃえば平気そう。
ひとしきり舟の話をしたら上の芝生に上がって昼ごはんを食べ、あとはツアー組についてのんびり俺の浜休憩をして舟をあげた。筋トレ後輩は雨崎までいったけど、帰りに東風崎で昼寝したらうっかり一時間くらい寝てしまい、合流はちょうど俺の浜に着いた頃だった。なかなか来ないからそんなとこだろうと思った。
朝から一日中うろうろして漕ぎ回る、そういう遊び方が合っている。自分の舟でそれができることを改めて確認できた。引き続きこの遊び方で漕いでいこう。カヤック楽しい。
2025年9月28日日曜日
20250928 ただいまー
2025年9月27日土曜日
20250927 葛藤のど真ん中
2025年9月7日日曜日
20250907 近場をうろうろ
自作艇のハルに塗ったウレタン塗料の防水が少し心許なかったので、さらに何度か重ね塗りをした。それが乾いた頃合いでまた試しに漕いで見ようとやってきた。今日は風が少し強めの予報なので波がたった中でどうなるか試せる。
カートに船をのせて近くの浜まで運び、さっそく水に浮かぶ。30分くらいはおとなしくじっとしてお尻やふくらはぎに水が触れないかドキドキしながら待つ。とりあえず水は入って来ないようだけど、まだ不安は拭いきれない。でも風に吹かれて浮いているだけなのもつまらなくなってきて、岸沿いに並ぶテトラ沿いにその端っこまで漕いでみることにする。
沖からの風波がやってきて、テトラ沿いはそれなりに波が立つ。デッキや腹に水をかぶるような具合で、久里浜の堤防沿いのつもりでちょうど良い。端っこまでいって戻り、これちょうど一時間浮いた。水の入りもまあそんなものか。カナックも時々スポンジで水を出すし、塗料は乗りながら定期的に重ね塗りしていきましょう。
ちょっと気が大きくなって、Y 字にでっぱるその股の部分の波がある場所に漕いででる。返し波との三角波でゆらゆら揺られながら、浸水に対する不安感を除けば別に気にせず浮いていられた。
その先の磯根崎が見えているが、どうしようか、ためらいながらも風上にパドルを回して海に出ていく。そこまで行く必要はないものの、目印として到達したくもある中途半端な気持ちでだらだらと出て、でもあと 50m かということろで結局引き返す。なんだったんだ。
最後に浜の前でちょっと水につかり、それで上がった。思ってたよりも前に座るのでちょっとお尻がリブにあたる。もう膝のブレースの位置を変えたい。スキンも貼り直したい。色々でてくる。まあいっか。そのうち慣れるでしょう。あと一回、本番同様の荷物を積んで地蔵が浜くらいは往復したら、それで本番にチャレンジしよう。よーし、小網代まで漕ぐぞー。カヤック楽しい。
2025年7月13日日曜日
20250713 お見送り
薄めの舟を自分で作ったので、今まで乗っていた薄い舟を手放そうと思っていた。引き取り手がいないか工房のつてで探してもらっていたところ、工房で一緒に舟を作ってきた工房同期が興味があるということで話がまとまった。
正直クセのある舟ではあるので、一緒に浮かんで様子がわかっている人に乗り続けて貰えるならこんなにありがたいことはない。
途中の駅で拾ってもらって、同期の車でクラブハウスに朝でかける。舟をラックから引き出すと、最近乗っていなかったのでデッキが埃っぽい。というか、またタヌキの足跡がついていた。よほど歩きやすいのかなんなのか。
舟を裏返したりして、ハルやバウの傷をちゃんと見てもらい、納得してもらえたようで車に積み込んだ。縦に積んであるツーリング艇と見比べると薄さが際立つ。
2025年7月6日日曜日
20250706 東京湾ぐるり
海況がいい。予行演習ということで、分割艇で千葉の工房から三浦まで漕いで帰るのにいいチャンス。
朝電車を乗り継いで工房についたら、置かせてもらっていた分割艇を組んで準備する。先にもう浜に出ていた何人かに挨拶し、海に浮かぶ。思ったよりも風があって、海の上は涼しい。陸の上での準備中ダラダラでてた汗がスッと止まる。とは言いえ猛暑日の予報だしソロだから、ペースを落としてのんびり漕ごうぜ。
水に浸かって涼んでる人たちに手を振って南に漕ぎ出し、堤防回って次の岬を目指す。この磯根崎から続く崖の景色は漕いでて気持ちがいい。途中の浜でカヤックが3艇ほど上がって休憩してた。どこの人達だろう。会釈してそのまま岸べたで進んでいく。
景色はガスって、と言うかスモッグ?向かいの竹岡あたりの岸がうっすらとしている。三浦半島はちょっとも見えない。本番に合わせてしっかり岸ベタに上総湊を過ぎる。何度も水に浸かりながら歩くように漕いで行く。
いよいよ金谷のフェリー乗り場が見えてきた。ちょうど久里浜行きのフェリーが出ていったのでそれを見送ってから航路をまたぐ。大体1時間おきに出航してるから、カヤックを上げる場所まで漕いで歩いて乗り場まで行って、次のフェリーに乗れるかなと気が焦る。ともあれ、すんなりフェリーに乗れた。船室のクーラーは寒いから、外で湖風に当たりながら、カヤックの近くで時間を過ごして休む。
フェリーのデッキにいるととても風が強いけど、風波は立ってない。弱い風でも船に横から当たった空気が通り道を探して強く抜けるんだろうか。海獺島近辺は静かなので、久里浜から家のそばまで漕げそうだ。
それにしても三浦側はさらに視界が悪い。久里浜に着いたらカヤックを引いて下船して浜まで歩き、そこからまた漕ぎ出す。ゆっくりゆっくり。ここまで汗はかいてると見えて、フェリー中のトイレは濃い琥珀色のがチョロっとトイレで出るだけだった。
久里浜の灯台を過ぎて外に出ると、またフェリーが入ってくるところだった。僕が着いてからもう小一時間たったということか。フェリーが過ぎるのを待って航路を渡り、発電所の岸壁そばを漕ぐ。堤防に守られて南からの波には静かだけど、万一の際に上がる場所がない。久里浜で航路渡ってから、発電所の堤防の南側を漕ぐ3キロ程が一番厄介だなと思う。ま、堤防は最悪上がれるか。
そんな事を考えながらパシャパシャ漕いでテトラの終わりまできた。ここは多分発電所からの排水があるところだと思う。途端に水温が上がって周りの空気に熱がこもる。風呂場に居るみたい。ロールしても冷えないなこりゃ。蒸し暑い中をしばらく漕いで、野比の海岸が近づくとやっとまた水温が下がった。目当ての浜に上る前に脱ってカヤックに足を引っ掛けて、浮いたまま体をしばらく冷やす。浜では学生さんがグループで水遊びしている声が聞こえる。芯まで冷えることはない水温で、いつまででも浸かってられる。本番はもっと暑いのかなあ。
それで舟を上げてカヤックを片付け。もうちょっと電車で家に帰った。これで東京湾一周した事になる。と言ってもカヤック漕いだのはほんの20キロちょい。殆どは電車だけど、なんか面白い。
本番の参考のため、風速の記録を貼っておく。
2025年6月29日日曜日
20250629 やってみて考える
2025年6月19日木曜日
20250619 ツワモノどもが
2025年6月14日土曜日
20250614 長津呂崎
また午前中しか漕げないけど、それでも海に出たいもんでクラブにやってきた。大先輩は何人かと房総サーフツアーに行っているのでこちらは静か。車はもう出ていた。
支度をして入江に浮かんでパドルを回し始める。あー、気持ちがいい。
網代崎をみると波は全然なさそう。房総はどうだろうか。ポイントを回るのは諦めて、諸磯のかねてから気になっていた物件をみてみようと南に進む。ちょっと足を伸ばして長津呂崎でトイレに上がってから折り返す。トイレ脇では夫婦で猫に餌をやっているのに行き合った。ボス猫に独り占めされないよう、離れたところにも餌皿をおいて芸が細かい。
また浮かんで三崎の堤防のギリギリを通りながら回り込んで海外町に入っていく。岩場の隙間のいつもの浜に舟をあげ、道路をてくてくと漕いで街並みをみて回る。カヤックも転がしてきやすいしいいところだなあ。
さてさて、ほんとにどうしようか。悩みながらまた水に浮いて網代崎を周り、湾の中で少し水に浸かってから舟をあげた。
2025年6月8日日曜日
20250608 船だけで
2025年4月5日土曜日
20250405 空振りの桜
最近動悸がうつ。運動不足かなあ。午前中しか漕げないけど、やっぱり海に出たいなと朝からでかける。
大先輩は今日は花見ツアーをやるはずなので、ひと足先に回って様子見をしてから合流しよう。まずは北を目指して荒崎まで漕いでおいてから、南に戻って油壺に入る。いつもの桜は満開で、ほんの少しの花びらが散り始めてとても立派。
ゆっくり桜を見上げながら浮いて満足したので、戻りがてら諸磯でトイレによってから合流を目指す。網代崎につくかというところで北に向けて漕ぐカヤックの一群の後ろ姿が見えた。もう三戸浜手前くらいは漕いでいそう。しまった、富浦公園に行く線は考えていなかった。午前中であがらなきゃいけないので、公園まではいけないやと諦めて湾内に戻り、少しみずにつかってから上がった。
あとから聞いたら、富浦公園の桜はまだ全然咲いていなかったそうだ。残念。油壺の方がだいぶ咲くのが早かったんだなあ。
2025年3月1日土曜日
20250301 みなみへ
2025年2月11日火曜日
20250211 前に漕ぎたくて。
2025年1月11日土曜日
20250111 三浦七福神
毎年の年始イベント、三浦七福神をカヤックで巡るツアー。三浦のカヤッカーの安全を祈念するべく出かける。この日のために集めておいたお賽銭も7つの袋に小分けにして準備万端。僕は去年は行けなかったんだよなー。何していたか覚えておらず。
大先輩の車に集まってそのままクラブハウスに。大先輩を入れて総勢八人となった。車にカヤックを積んで支度が終わったら、まずはお膝元の白髭神社にお参りをして、そそくさと車中に。
車で次に向かうのは妙音時。二年前に来た時にはお堂の工事をしていたけど、それも終わって立派なお堂にお賽銭をいれて、ここはお寺なので一礼合掌。柏手は打たない。これ二つおわっていよいよ海に出れる。菊名海岸では凧揚げをしている家族連れがたくさんいて、その間をすり抜けて舟を波打ち際に運ぶ。やっと浮かんだ!
三つ目は円福寺。思ったよりも吹いている北東風に煽られて軽く波が入る波打ち際に気をつけながら舟をあげる。ふと大先輩がイケメン後輩に「年配のメンバーもいるから、上がる時サポートしてあげてね」と声をかけていた。あと10年したら僕もこの後輩にお世話になるのかな。頼りにしてます。
時間的な問題なのか、円福寺ではよくランニングの格好をしたグループとすれ違う。きっと走って七福神を回るのだろう。移動手段は違うけど、同じ目的の同士。お互いご安全にと心でつぶやいてすれ違う。
ここを出るとしばらく海の上。北東からの波と風に快く揺られながら雨崎、剱崎と回っていく。剱崎を回ると風裏になって海況がぐんと落ち着くのが冬のカヤックらしい。風浪が消えてゆっくりしたうねりに変わった中をのんびり漕いで横瀬島の向かいの浜に上がる。ここで毘沙門堂にお参り。四つ目終了。
浜に戻って日に当たりながらお昼ご飯を食べる。ペース的にはギリギリな感じなのでちょっと慌ただしいご飯になった。次の区間は横瀬島から海外町。宮川湾を渡り、安房崎にとりついた。これで初めて三浦海岸から小網代がつながったメンバーもいて目出たい。城ヶ島の南岸を過ぎて長津呂崎を回るとさらに波が落ちた。暖かな日差しにいい気持ちで漕いで釜根を過ぎ、三崎の堤防を回り込んで海外町の浜に滑り込んだ。
だいぶ日が下がってきて、正直最後の黒崎までは難しいか。ともあれ五つ目の見桃寺に行ってみるけれど、閉まっていて「御朱印は海南神社まで」と張り紙がある。残念に思いながら海南神社で六つ目のお参り。
2025年1月5日日曜日
20250105 剱崎まで
新年の初漕ぎにクラブハウスに集まる。午後は南西の風が上がりそうなので、早めにざっと漕いで帰ってこよう。先にクラブに着いたので、白髭神社に簡単にお参りをして、昨年無事に安全に漕がせてもらってお礼をいう。
この前、波に押されて舟を岩場にだいぶこすったので、念入りにハルを確認して支度をする。そうこうしているうちに地元生まれの先輩と、手広くやってる後輩、ガンガン漕ぐ後輩、筋トレ後輩と、続々と人がやってきた。
地元の先輩は早上がりというのでご一緒できなかったけど、残りの四人で入江に浮かんで南を目指す。
筋トレ後輩は数日前に新年早々雨崎まで結構なペースで往復済み。そのリハビリもあって、淡々としたペースで網代崎を周り、諸磯を抜け、良い海況の中横瀬島を過ぎたあたりまでやってきた。手広い後輩とガンガン後輩が後ろに離れてついていると思っていたら、手広い後輩がすぐそばまで追いついて「どこまでいったら剱崎ですか?もう見えてますよ、ここでいいんじゃないでしょうか」と聞いてきた。あの距離を一気に詰める元気があればまだまだ漕げますよ。「灯台の下の水路で上がって休憩してから折り返しましょう」と答えて漕ぎ進み、その水路に静かに滑り込んだ。
どこで舟を上げようか思案どころで、潮が高くてどこも深い。ツルツル滑る岩場になんとか舟をあげ、水路の反対にある祠に新年の挨拶をする。ここでお腹も一旦満たしてこれからは帰路。水路から出るところでちょうど正午のサイレンが鳴った。
帰りは風も完全に落ちて、ほぼ無風で安房崎を目指す。時折り左頬に微風を感じては、風が上がり出したかとソワソワしながらパドルを回す。ガンガン後輩は往路は少しペースを抑え気味に遅れて漕いでくるのだけど、帰り道になると残り距離がわかるのか途端にペースが上がる。ガンガンとトップで漕いで安房崎、そして洞門を過ぎるあたりでブーマーにつかまりそうになって「ひゃーっ」と声を上げる。コース取り大事。
予定どおり午後1時には諸磯に戻り、灯台の浜に舟をあげて本休憩。芝生に寝転びながら先日の漕ぎの話をしていたら、北から一艇、カヤックが諸磯に入ってきた。手をあげて迎え入れると、海燕シスターズが二人とも揃った。手広い後輩となんだか茶道具の話など、高尚な話をしている。その高尚な後輩は初漕ぎに来て、ちょろっと漕げれば良いのだという。それで五人になって小網代の入江に一緒に戻り、まだ明るいうちにと思って舟をあげたけど、クラブハウスの周りは低い太陽に日陰になって、冬のカヤックはやっぱり陸の上が一番寒い。ポカポカの海の上にまた今年も元気に漕ぎ出そう。

