金曜の夜は興奮してたのか中々眠れなかった。それを取り返そうと土曜の夜も早く布団についたけど全然眠れない。興奮が続いていたようだ。修学旅行生みたいなもんか。オレ2日間寝てね〜、みたいな子供のセリフがしっくりくる。
浜まで引いてきたカートをデッキに積んで漕ぎ出す。まずは岸沿いに漕いでテトラの向こうの雨崎を目指すぞ!
そしてまた葛藤のど真ん中、菊名海岸の岩場を目印に気持ち沖出し。左からのゆったりとした風浪がだんだん大きくなるのを感じながら漕いで、そろそろ次の目印は金田の港かなぁと左にまたゴールをずらす。
そうして漕いでいると左にカヤックが見えた。なんかこちらを意識してるような動きに見えて寄っていくと、工房の同期がリジッド艇で迎えに来てくれていた。しかも諸磯からぐるりと漕いで来たという。速!と言ったら日の出スタートしてくれたそうだ。
心強い味方を得て煩悩のど真ん中、雨崎を真っ直ぐ目指して漕いでいく。雨崎にもツワモノが帰ってきたようで人影が見えた。途中剱埼の静かな水路で一息ついて、カートをリジッド艇のハッチにしまってもらう。ラッキー。波をかぶると荷物でスターンを持ってかれて、安房崎から長津呂崎まではかったるいなあと思ってたので甘えさせてもらう。
横瀬島にはうねり波が立っていて水深も十分あった。デッキの荷物もないしと1本乗らせてもらう。同期も1本長く乗ってた。気が済んだので筋トレ後輩との合流予定の東風埼の浜に上がる。連絡しようと携帯を出したら、岩場の向こうから後輩の舟が出てきた。速!
紹介をすませてまた浮かぶ。リジッド艇が2艇も居るし、ほぼ空荷になってるしで気が大きくなっていつも通りに安房崎を目指して漕いでいく。まあだいぶ慣れてきた。うねりと潮の感じでだらんと迫る波を普通に漕いでいけるが、膝の上下がほぼ使えないので、リジッド2人がギアあげたらついて行けなさそう。トルソーの筋肉でカバーするように漕ぎを変えていこう。
安房崎について海上で一息ついたら先に進む。東風埼で岸を離れてから長津呂崎を回るまでが正念場だったけど同行してくれたのでいつものように漕げた。長津呂崎の中を抜けて釜根から先を見晴らすと、またパシフィック。
釜根の浮標あたりに目を凝らすとカヤックのグループが見えた。時間的にも大先輩のツアー組だろうと浮いて待つと果たしてそうだった。
でも、先頭2人に見覚えがないな、別のグループかなと思って見てたら、うちの一艇はスキンカヤックで、いつもこの辺りを漕いでいる人だった。大先輩とも知り合いで、たまたま今日小網代の入江まで行ったところで大先輩と会い、僕がこちらに向かっていることを聞いて一緒に漕いで会いに来てくれた由。
何年か前にこのあたりで僕も行きあい、一緒に浜に上がってスキンカヤックの話を聞いたり中を見せて貰ったりした。僕がカヤックを作るきっかけをくれた人になる。その当人にこうして自分の舟を見てもらうことができて嬉しいし、お礼も言えて、縁を強く感じた。そして「ぜひ漕いでください」と励ましの言葉をもらった。
その二人組みはこのまま城ヶ島の南を行くというのでこれで別れ、ツアー組が引き返すのに合流して一緒に諸磯の浜に昼ごはんにあがった。同期もこれで上がるというので、お礼にもならないけどカヤックを車まで一緒に運んで自分は浜に戻る。
お昼が終わってみんなと一緒に水に浮かぶ。スキンカヤックで。作っている間も小網代きて漕いでいたけど、なぜか帰ってきたという思いが強い。不思議だなーと思いながらパドルを回して諸磯の岩場を抜け、スズメ島までちょっと足を伸ばしてから俺の浜で休憩、入江といつもの帰り道で戻ってきた。
さてさてここからはいつもと勝手が違う。FRP艇と違って雑にラックに突っ込めないし、とりあえず手元にあったブルーシートで巻いてからラックに入れたけど、やりかたを考えないといけない。漕ぐ準備は入念にしてたけど、片付けのことは適当だったな。もろもろ馴染むまではまだかかるけど、ひとまず小網代帰還。よーし、漕ぐぞー。
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