小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ, YouTube チャンネル) で毎週末誰かしらと一緒にカヤックを漕いでいます

2019年5月12日日曜日

20190512 振り出し

水もぬるんできて、最近できるようになったロールをさらに練ろうと思って三浦にでかけた。最初北風が残るけど、だんだん落ちていく予報。遠出はせずに近場で練習してから大先輩のツアー組に合流しよう。小潮。

前回までは自分の PFD 等一式の道具がなくて、レンタルの道具を借りて漕いでいた。自分の道具はウルフ号に積まれて隠岐ツアーとともにあったから。そのツアーも終わり、自分の PFD を身に着けて舟を出す。

海は霧が出ていて真綿の中に暖かに長寝をする休日。人気のない海を漕いで堤防までいくとポジティブな後輩が浜で朝ごはんを作っていた。もう荒崎まで往復して、ゆっくりしたら上がるのだそうだ。パイプを片手にこちらに手を振ってくれた。それぞれのスタイルで朝を楽しむのがいい。

僕も練習の前に荒崎まで往復しておく。網代崎はとても静かで波遊びの誘惑もなく、軽くパドルを回して堤防まで戻ってきた。後輩はもういない。

さて、と思ってロールをしてみるけど上がらない。なんか、セットしても舟が起きてこない。舟の角度で PFD の浮力の違いをはっきりと感じた。前回急にできるようになったのは、レンタルの PFD の浮力がバカみたいにあったからだと気づいた!

バランスブレイスしてみたら明らかに違う。今までは不思議に思わなかったけど、自前の PFD だと顔がどうしても沈んでくるので、ハンドスカリングが必要になる。前回はじっとしてれば顔が水面にでた。浮力に頼ってできてただけかー。ちきしょう。

しょんぼりして湾内に戻ると、真面目な後輩がでてきた。ツアー組もすぐに出てくるそうだ。湾内で合流して出発する。

昼ごはんを食べた赤羽根海岸では、地べたにあぐらをかいて座っていたレジェンド先輩の右手から、とんびが食べかけのアンパンを上手に掠め取ってまた空に上がった。足になんだか茶色いかたまりがチラと見えた。先輩はちょうど二口三口を食べたところだった。ざーんねん。

帰り道の荒井浜では、僕らの脇を抜いていく動きのヨットがいた。沖の岩場の横を通っている最中、ヨットがちょっと気にかかる距離で後ろから並走して近づいてくる。ちょっと嫌だなと思っていると、「ゴゴン!!!」と鳴った。どうやら浅い岩場に乗り上げたらしい。諸磯湾からまっすぐ沖に出ていくのが普通の航路のところを、すぐに北に曲がって来ていた。。デッキにでた人から「ここ、こんなに浅いの」という声が聞こえた。乗り上げているもんだから、波が下がれば舟が傾き、波が上がるとまた戻る。でも進みもできず、戻りもできない。しばらく見ていたけど、カヤックで引っ張っても詮無いし、僕らにできることは何もないからそのまま進んだ。先週は沈脱した自作カヤックの人に行きあったし、ヒヤリなことが続いたから、僕らも気を引き締めていきたい。

実はちょっと早めに帰る用事があったけど、レジェンド先輩、なんでもやる先輩、道具好きの後輩もいて賑やかだったので、その後ついつい最後のお茶休憩までいてしまった。堤防あたりからはあわててダッシュして帰り、そそくさと荷物をまとめて帰った。ちょっと消化不良。来週は落ち着いて漕ぎたいけど、天気はどうかな。

2019年5月5日日曜日

20190505 一回り

酔っ払って目が覚めて、朝露がおりて日が出る前はまだまだ冷える。今日は一日海が良さそう。大潮。

ムキムキの後輩がまだ起きてこない間、自艇を分割してどうまとめたらいいか試して遊ぶ。ロープをうまくからげて、大きい方のつづらをどうやって背負うかなあ。

そのうち後輩も起きてきて、朝の細々をやっていたらジモティの先輩がやってきた。今日は三人で軽く一回りして上がろうという話になって出発する。後輩は荒崎の先を知らないから、もう少し北を見に行こう。新しい景色がカヤックの醍醐味と思う。

春の大潮で潮位がとても低い。網代崎の隠れ岩も出てきてる。沖網代方面にはヨットがいっぱい帆を広げて浮いてる。北の方の亀城礁はわりと空いている。よし、そちらに向かおう。

三人でまとまって淡々と亀城に向かって漕ぐ。水もぬるまって、とても気持ちがいい。三浦はいつも何かのエンジン音が聞こえていて、よく知った商店街を歩いているようだ。遠征から帰ってくると、いつもの地元の喧騒にホッとする。

亀城で少し見晴らして、天神島を北から回り込んで笠島マリーナ方面に進む。道中天神島の沖合で北から来るカヤックグループに行きあった。見知った顔を見つけたので、すれ違いざまにハイタッチをしようと手を伸ばすけどギリギリ届かず。舟を止めて挨拶をする。まだまだ元気にやってますよと聞いて嬉しい。一度車に乗っけてもらって、諸磯から三浦の大根畑の台地を見晴らしながら駅まで送ってもらったことがあった。相変わらず元気な笑い顔だった。

その後僕らは笠島マリーナのキラキラで休憩。潮位が低いので一段と南国感が強い。しばらく味わって引き返すことにする。橋の下は底が出ていて通れないので、また北側から天神島を回り込んで帰る。

それにしてもムキムキの後輩のペースが早い。すっと前に出るので、並ぶとペースを落とさずそのまま漕ぎ続けるから、ずいぶんサクサクと漕いで小網代まで帰った。聞くと、後ろにおいていかれると沈した時に気づいてもらえなそうだから、必死に漕いで前をキープしていたんだそうだ。必死に漕いでる風でもなかったけど、こっちも随分疲れた。ちゃんと足で漕げてたら追いつかないなあ。

これでGWはもう漕がないだろう。10連休、よく遊ばせてもらった。それでも飽きないから不思議なもんで、海にでて水に触れるだけでいつもワクワクする。なんでだろう。来週は来れるかな。

2019年5月4日土曜日

20190504 水浴び

筋トレな後輩が久しぶりに漕ぎたいというので、前日から泊まって一緒に飲んで、次の日に漕ぐことにした。

とはいえ、僕は暇があったので、泊まりの前に午後過ぎからちょろっと湾内で水を浴びることにする。昼ひなかにバス停に並ぶと日差しがジリジリとして夏のよそおい。城ヶ島、三崎港方面のバスは人の列が長い。

油壺行きのバスもそれなりに並んでいるけれど、小網代で降りる人はそういない。木陰の坂道を降りながら、また夏がくるなあ。

支度をして舟を出す。湾内から外を見ると海は落ち着いた感じもするけれど、北の方からは入道雲が見上げるようにモクモクとしている。外には行かず、堤防のすぐ内側で水浴びをする。ここ最近、急にできるようになったロールがだいぶしっくり来たので、雲を見ながらのんびりと舟を上げた。

クラブハウスで仕舞支度をしていたら、後輩がやってきた。この頃には大分空が暗い。と思ったらゴロゴロの音が大きくなり、ピカッと光って雨が降り出した。

クラブの出艇記録を見ると、大磯方面に一泊二日で行っている前漕ぎの後輩がいる。北の方は思いっきり雷雲の下だろう。しっかりした人だから心配というのではなかったけど、念のため電話をしたら、鵠沼海岸あたりで浜に上がって雨宿り中、今日はもう海に出ないとのことだった。お気をつけてー、と声をかけて電話をきった。

クラブハウスでは二人でのんびりと飲み始め、途中尾根を上がって山崎屋に食事をしに行った。エシャロットやそら豆なんかをつまみながら少しお酒を飲み、しめに油壺ラーメンを食べたらとても優しい味だった。

クラブに戻ってもう少し飲んだらシュラフにくるまって寝た。明日は朝から漕ぐぞー。

2019年5月2日木曜日

20190502 ほっと一息

隠岐から帰ってきてほっと一息、三浦に。基本晴れたけど、怪しい入道雲があった。中潮。

始発から動いて一人でまずは水の上に。波がありそうだったからと急いで網代崎を過ぎる。いい感じにうねりがある。それならといつものポイントに着くと誰もいない。SUPが来てるかと思ったけど、これはいいや。

乗りやすい波を何本も遊ばせてもらう。一時間ほど遊びまくって少し波が落ち着いた。そのうち一人、また一人とクラブの人が出てくるのが見える。ポジティブな後輩と、ガジェット好きの後輩。その次に、NZ先輩が出てきた。NZ先輩と一緒に波で遊ぶ。お互いずぶ濡れになって遊んでいたら、ポジティブな後輩が合流してきた。一緒に少し落ち着いてたら、飛行機好きの先輩と房総同期が湾から出てくるのが向こうに見えた。

合流して南に行こうと三人で追いかけはじめたけれど、全然追いつかない。どころか引き離されていくからしんどい。振り返って待ってくれればいいと思うけど、どんどん進んでいく。

諸磯の岩場を抜けていく二人を追って、こちらも三人で追いかけるけど距離は縮まらず。僕らが岩場に入ったところで横の入江から知らないカヤックが寄ってきた。同じ方向に行くのかなと思いながら何回かパドルを回して振り返ったら沈脱してた。NZ先輩がすでにレスキューの構えに入っていたので、風下をキープして様子見。

再乗艇がすんで少し様子を見ると、そのカヤッカーは三戸浜に戻るそう。諸磯より北側なら波は落ち着いてるから問題ないだろうと思うので、そこで別れて僕らはまた前の二人を追いかける。

諸磯から三崎の堤防の先を見るとカマネの先で盛大に崩れてる。長津呂崎はどんなだろう。堤防から先はちょっと厄介だなと思いながら漕いでいると、前の二人が内側の堤防に逸れていくのが見えた。五人が合流して黒鯛込でお昼にした。二人も堤防から先は荒れていてしんどいのでやめたそうだ。

お昼の入江から空を見ると、北に入道雲がたくさんできている。濃い白がモクモクに詰まった夏の雲だ。そこから灰色雲の連なりが伸びて僕らの上を通りそう。雷がなる前に湾内に戻ろうと漕ぎ出したら、それまでの南風が急に北に変わってすうっと寒くなった。前線のせめぎあいを感じる。

湾内に戻ってしばらく待つと、灰色雲もそれ以上ひどくならず南に消えていった。もうちょっと湾の外で遊んで、ちょうど良い時間になったのでクラブハウスに戻ったら、なんでもやる先輩がすでにお酒を飲んでいた。あとからいぶりがっこの先輩も泊まりに来るらしい。

夕日と先輩を待ちながら、みんなでお酒を飲んでそれで帰った。GWはまだまだ天気が良さそうだ。

2019年4月27日土曜日

20190427-30 隠岐ツアー

GW まるまる、クラブのみんなで隠岐の島を漕ぐ。前半は島前、後半は島後。どちらもの欲張りは言えず、僕は前半戦のみ参加。みんなが島前から島後にうつるフェリーにそのまま乗って本土に戻る予定。

土曜・往路

金曜に仕事を終えたら支度をすませた荷物を背負って横浜駅で集合する。真夜中きっかりに大先輩の車に総勢7人が集まる。挨拶もそこそこに浮足立って出発。横浜から夜通し走る。クラブの遠征はいつもそんな感じだ。早い昼飯時には鳥取・境港について、午後二時過ぎのフェリーに乗って西之島の別府港に渡る予定。道中の車内は寝る人、寝ない人、入り乱れて楽しい。ほとんどを運転していた大先輩はそうも言えないかもしれないけれど。

境港で食料を買い出し、フェリーに乗る。外海を往く舟に乗るのは初めて。この日は北風が強い。おおかた揺れるだろう。たった二時間ちょいとはいえ、舟に酔うかもしれない。大先輩が酔い止めを準備してくれているのだけど、それを飲んだらお酒が飲めない。横ではちっこい後輩がケロッとして、人混みのざこ寝場に場所をみつけてストレッチをしてる。後輩は長期ツアーによく参加していて、壱岐を回ったり、天塩川をくだったり、フェリーは何度も乗ってる。ひきかえこっちは、それなりに年をくってはいても初めてのことだから、口には出さずにドキドキしてる。気が張ってるから眠くはないけど、自分が寝不足なのは間違いない。大事を取って薬も酒も飲まず、動き出した景色を様子見する。一緒にビールを買っていたおおらかな先輩には不義理をした。この先輩もツアー常連。

フェリーは境港をでて美保関を回り込む。島根半島の東端を過ぎれば日本海の外海。飛ぶうさぎが見え、フェリーも揺れだす。デッキに出て美保関の灯台を横目に波を見る。カヤックでも漕げるだろうか。遠くをみながらぶらぶらして、しばらくしたら隠岐の島々が見えてきた。見えたと思ったらあっという間、知夫里島と中ノ島の間を抜けて西ノ島に到着。別府港で舟を降りたら耳浦のキャンプ場までちょろっと走ってやっと着いた!これから3泊の前半戦はここ耳浦がベース。よろしくね。


時刻は午後6時前。西の方だから日没が遅くまだ明るい。テントやタープなど、居場所の確保もそこそこに、食事の支度を始める。境港の買い出しで、大先輩がたっぷり貝を買ってくれていた。白バイ貝・本バイ貝・サザエをたっぷりとダッチオーブンに放り込んで蒸して食べる。うまい。鍋には味のでた蒸し汁がたっぷり残った。真面目な後輩がソーメンを買ってあったので、蒸し汁に水を足してソーメンを茹でる。この後輩とレジェンド先輩はなんだかソーメン推し。その推しどおり、ソーメンがうまい。賑やかに食べて飲んで、暗くなったらすぐ寝た。北からのうねりがキャンプ場の浜にダッパン、ドオーンと大きい音を立ててるけど寝不足の勢いで全く気にならない。起きたらいよいよカヤックを漕ぐぞ。


日曜・国賀海岸

朝露ってすごいね。いつでも水が補給できるね。明るくなったら待ちきれずに起き出す。真面目な後輩のテントが僕のテントから少し離れた所に移動してる。あとで聞いたら、僕のイビキがうるさくて夜中に場所を動かしたんだそうだ。あー、ごめん。ともあれ、さっさと自分の朝ごはんを作る。大先輩はタープの下でシュラフにくるまってまだ寝ている。レジェンド先輩と古株の後輩はそれに遠慮してか、タープの外で離れてお店を広げる。けどちっこい後輩は、大先輩の鼻先で朝ごはんを作り出す。長期ツアーを繰り返し、もう家族との言われようは伊達じゃないなと感心し、ちっこい後輩に並んでご飯を作り出したら大先輩が起きた。

朝の身の回りのことを済ませたらいよいよカヤックを下ろして浜に並べる。漕ぐまで長かったあ。



出発したらそこはいつもの海。三浦で身についたことは裏切らない。風は落ち着いているけれど、昨日のフェリーを揺らした北からのうねりは弱まりながらも残っている。ちょうど楽しいくらい。

耳浦の入江を北に出たら、西の国賀神社まで12km程を漕ぐ。切り立った崖と透き通った海の間を粛々と進んでいく。ただただ楽しい、嬉しい。国賀海岸のハイライトは摩天崖という崖で、海面から257m切り立った崖になってる。あれ?と思って調べてみたら、アイルランドのモハーの断崖が高くて214m。あれ?モハーを漕いでみたいと思ってたけど、摩天崖より低いの? 隠岐すげー!


 上を見ながら漕いで摩天崖を通り過ぎ、国賀神社のある浜に上がる。東屋があったのでそこでみんなで昼ごはんを食べる。
国賀神社の浜からなだらかな芝生を登れば通天橋が下に見える
通天橋
一番尖ってるやつが観音岩
僕は田中美佐子が好きで、彼女はこの島の出身。子供の頃、島の崖の上に立って海を見て、私は将来この島で夫が漁から帰る船を待って、こうして海を見るんだ、と思ったそうだ。何かの番組でそう話していた。同じ崖から海をみても、季節が変われば天と地だろう。島での生活は生半可では行かないな。

お昼が終わったらまた来た道を帰る。通天橋をくぐって出ていき、国賀海岸を東に東に。


来る時は船越あたりををすっ飛ばして沖をまっすぐ行ったけど、帰りは岸によって漕いだ。自然と船越の街に寄って行き、船引運河を通って西之島の南側に出て一休み。落ち着いた家なみにほっとする。漁船ものんびりしてる気がする。



船引運河をまた戻ったら外浜のあたりの砂底がとても気持ちがいい。雲も随分薄くなり、空と海の青、草の緑、岩壁の灰茶色、それぞれが目の栄養になる。


このあたりから向かい風が強まりパドルが重かった。じりじりと前に出てキャンプ地に戻る。ちっこい後輩は「疲れたぁー」と声を張った。お疲れ様。またタープの下に戻って明るいうちから飲んで寝た。

月曜・東国賀海岸

朝から雲が低く、昼過ぎからは雨が降る予報。この雨は夜通し強まって降り続く。朝早くから起き出して海を見に行く。ここの所波はどんどん落ちて、シャラン、パシャンと、空も海もどんより眠たげだ。

今日の予定は、西之島の東の端っこ、冠島にタッチしてこようというもの。耳浦を今度は右に出ていきながら、今日は洞窟、岩場を一つずつ丁寧に潰す。国賀海岸は断崖が続いて勇壮だけど、上を向いて漕ぐばかり。東国賀海岸のほうが、カヤックであちこち入り込むには面白いような気もする。


あちこちの岩場で竿を出す釣り人たちに感心しながら、あっという間に冠島。岩場の間をすり抜けると、アカモクがびっしり生えている入江。レジェンド先輩が先に藪漕ぎのようにパドルを抜き差しして進んでいくと、その後ろに転々と轍の後が残った。面白がって同じ轍を進んだ。後ろから来る他の人たちは、お構いなしにそれぞれの跡をつけて進んできた。

中之島は目の前に大きく広がって、行ってみるのも悪くない。島前に囲まれた内側の湾は言ってみればカルデラ湾で、島前の島々が火口の縁の峰々なんだそうだ。四方を囲まれて、内側を漕ぐ分には安心できそうな、とてもカヤックに向いたフィールドだと思った。ちなみに、焼火山というのが火口そのもので、島々のちょうど真ん中に位置している。


冠島からちょっと戻った浜に舟を上げ、手早く昼ごはんを食べてまた耳浦に戻った。どの入江も水が透き通り、深い砂底もはっきり見える。そこからアカモクなどの海藻が立ち上がったり、アマモがびっしり生えてたり、森を上から見ているのが楽しい。スノーケリングで潜り、その森をすり抜けて泳ぐのは楽しいだろうな。

あとで調べたら、帽子岩と名前がついてた
この日は最後まで風もなく、静かな海をゆっくりと漕いで耳浦に戻った。島前を漕ぐのは今日まで。明日は昼のフェリーで島後に渡る。ぱぱっと着替えたら、カヤックを全部大先輩の車に積み戻し、一息ついたら雨が降り出した。これも予定どおり。

午後いっぱいは、買い出しも含めて雨の中の島内観光。由良比女神社、摩天崖の展望台を周り、にしわき鮮魚店で岩牡蠣、ユアーズこだまで新鮮なホタルイカを買って帰ったら楽しい時間の始まり。岩牡蠣は蒸して、その蒸し汁がまたソーメンになる。おいしい。ホタルイカも茹でたてがとんでもなく美味しい。

おおらかな先輩は海鮮が大好きで、ホタルイカの掬い取りに行ったり、カキをお取り寄せして食べるそう。先輩に任せておけば、カキの貝柱の切り方も教えてくれるし、ホタルイカの茹で加減もバッチリだ。でも、強まる雨の中、自分の居場所に水が上がってくると、IKEA バッグを敷いてのんびりしていたお尻がうっかりと濡れていた。

カヤックをやっているせいか、濡れる事自体に鈍感になってるみたい。それでもお尻を濡らせば寝るときにまずい。浜にいって打ち上がった漁具などでみんなの椅子として、居心地をどんどん良くして楽しく飲んで寝た。昨夜僕のいびきがうるさくてテントを動かした後輩も、この夜は雨音でイビキが気にならずぐっすりと眠れたそうだ。よかった。

火曜・松江

夜更けの三時ころ雨がやんだように思う。テントの中はしんなりとしながらも暖かに眠れた。明るくなったら起き出して、昨日の煮汁を使ったうどんを大先輩からごちそうになる。朝から美味しい。細々としたトラブルを解決しながら、小雨の中を上手に撤収して耳浦キャンプ場を跡にする。お世話になりました。ありがとう。

フェリーまでは時間があるので、焼火神社にお参りにいった。参道を登ってお社につくと、お社の屋根がすっぽりと、背後から覆いかぶさる洞窟の穴にはまり込んでいる。パラパラの雨も木々の霞の間を抜けて音なく落ちている。真水で湿った森の空気を吸い込んで気分が清らかになる。その心持で皆の無事を祈って山をおりた。海の安全に霊験のあるお社なので心強い。

軽く昼をすませたら、みんなでフェリーに乗り込む。西之島から島後にフェリーは渡り、そこで他のみんなは降りる。後半は島後をまるっと漕ぐ予定だ。厳し目だった風の予報が好転し、後日の連絡では島後の一周をしている途中だそうだ。僕は島後でフェリーを降りず、そのまま本州の七類港に戻って松江で一泊し、次の日飛行機で戻った。島後の西郷港で他の皆が降りるときは、三浦でいつでも会ってる面々とは言え、ちょっとしんみりする。だから見送りは船室ですませ、外は見ないでフェリーの有料シャワーで体をさっぱりさせた。

不思議と今まで遠征は日本海ばっかりで、若狭湾も良かった。隠岐も最高だった。家並みと水が近く、ひっそりとした時間の進みに憧れる。悪い季節には行かないのだから無責任にとも思うけど、良いとこ取りでいいからもそっと足を伸ばそう。

2019年4月21日日曜日

20190421 駆け足ツアー

知り合いがカヤックを漕ぎたいというので、大先輩の一日ツアーに申し込んで一緒に漕ぐ。なのでのんびりと出かけて三崎口駅で大先輩の車に乗り込む。一日晴れる予報だけど、午後一からは南風が強まりそうで気を使う。大潮。

知り合いの他にもお客さんがいたりクラブの人も乗り込んできたり、結構賑やかな車中。みんな経験者なのでクラブハウスについての支度も早い。てきぱきと舟を浮かべて、グラブループがちゃんと外に出ているか確認したらすぐに外に出ていく。


網代崎はとても静か。海況が良いので漕ぎのペースもあがる。知り合いも何年ぶりかというのにトルクの効いた漕ぎ味でグイグイと進んでいく。大したもんだ。諸磯でまだ風はない。三崎の堤防に取り付いてもまだ大丈夫。長津呂崎まで来ちゃいましたが、お昼の鐘はまだならない。

赤羽根海岸でもまだ穏やかな春の海。もうちょっとを何度も繰り返して安房崎の灯台まで届いた。さすがにこの先に進んだら帰りの南風につかまると、ここで引き返すことに決めた。知り合いも良く漕いだなあ。別に疲れてはいないけど、座っている尻タブが少し痛くなってきたという。脂肪がまだ少ないからなおさらだろう。

帰りもサクサク漕いで、あっという間に諸磯の灯台まで戻ってきた。ここで昼休み。日差しにあたりながら、大先輩の料理ができるのを待っていると、段々と風を感じ始める。いよいよきたか。お昼ご飯を食べながらも目は海から離れない。どんくらい上がるかなあと見ているけど、諸磯より北は波はそんなにでもない。


風も上がりだしたし、帰りましょうと腰を上げて、諸磯から小網代までのちょろっとを漕いでおしまい。

片付けを終えて暖かな午後をのんびりしていると、日の傾きを感じる頃になって、前こぎの後輩が帰ってきた。朝早くから小網代を出て、烏帽子岩まで行ってきたんだそうだ。午後イチの南風はわかっていたことだけど、小田和湾を渡る間に吹かれはじめて、そこからはトレーニングでしたと楽しそうだった。すげえ。

知り合いは、いつもなら一日かける行程をお昼飯前に漕ぎきってしまって、普通にメンバーと漕いでるみたいだった。午後はあんまり漕げないかなと思ってたけど、帰ってみれば満足。知り合いも疲れたみたいで、帰りの電車は眠って行った。

来週は連休。キャンプツアーに参加するのでその前にいろいろ準備をしとこうっと。楽しみ。

2019年4月20日土曜日

20180420 カヌーフェスティバル

三浦に行くのは日曜と決めて、だらだらと寝坊していた土曜日。おふとんの中でネットを見ていたら、Water Field Kayaks のブログに一発で目が覚める。「ザビーネ5ピース新型」。自分の舟を選ぶとき、どっちにしようか最後まで迷ってた舟。結局そのときはまだプロトタイプしかなくて、そのほかもろもろでシメスタの5ピースにしたのだけど、ずっと気になってた。

その舟が大田区主催の TOKYO CANOE FESTIVAL にやってくる。またとないチャンスと思ったので午前中からいそいそと出かける。当日に気がついて本当に良かった。

一度グリーンランドタイプのカヤックに乗ってみたかった。電車を乗り継いで会場の浜に出ると、いくつかのテントの前に水際にカヤックがたくさん並んでる。おほほ。

まっすぐカヤックに歩いていって、緑色のグリーンランドカヤックを探す。一際薄っぺらくてとんがってるカヤックがすぐに見つかった。


あったこれこれ。さっそく乗ってみたくてスタッフに声をかけたらそれは試乗艇じゃなくて個人艇と言われちょっとひと悶着したけど、水野社長から了解を得て、挙げ句にスプレースカートまで貸してもらって早速水に浮かんだ。

コクピットの形で足が入れやすいので、乗るときも安定してた。少し漕ぎ出すと、いつもより水は近い気がする。カサラノの方が横幅があったし、水も遠かったなあと思いながら漕ぎ出してみれば、ふらつく感じもなく普通に乗れる。傾けてもツルンと回ることもなく、ブレースしないでもピタリと止まる。

それにしても、長くてもよく回る。二本の杭をみつけて八の字に回る。リーンしないでも結構よく動いてくれる。というか、フラットなままでもすごく楽に回せて驚いた。一日その辺をぶらぶらして遊ぶにはとてもいいなあと思いながら浜に戻り、水野社長にお礼を言って少し話し込む。

そうすると、興味があったらしい他の人もどんどん「五分割ですか?」と言いながら試乗をしていった。浜に戻れば次の人で正午になるまで誰かしら乗ってた。いいよね。


昼時、他のお客さんも落ち着いたので、ちょっと断って一瞬だけもう一度乗らせてもらい、軽く回ってみた。バランスブレースがすごく楽。これでも浮力のある方なわけだから、普通のカナックやスキンカヤックだとまたさらに違うのかな。興味はつきない。ひとまず、ザビーネがものすごく安心して乗れる舟だと納得したので、水野社長を含めその場の関係者の皆さんにお礼をして帰った。あー、気が済んだ。よかった。