先週に続いて、ガッチリの後輩がしっかり漕ぎたいと言うので、早起きして出かける。午後から南風が上がる予報で早めに動いたのだけど、結局は大した風ではなかった。中潮。
同じように始発で動いて佃まで往復しておく。支度をして一人で浮かんでみると、それはのっぺりとした海で、このままなら距離漕ぎにばっちりだと思う。ただ、午後の風の上がりが気にはなっている。こういうときは、これなら行けるかな、という気持ちと、いやいや、南風が上がって長津呂崎でビビったことを思い出せ、という気持ちがせめぎ合う。
思い出す長津呂崎は、今ならなんなく漕ぎ抜ける程度の風と波だったと思うけど、大事なのはその時の海況じゃない。ヤバイかなと思ってみぞおちがキュウっと締まり、それじゃいけないと深呼吸をして、体を緩めたときの心持ちのほう。
この心持ちは、いつでも取り出せるように大事にとっておいて、その時の判断の指針に何度も使うんだと思う。
目標を盗人刈りと定めて後輩とクラブハウスで合流する。また筋トレ漕ぎだとぐいぐい行くので、それをひーこらとくっついていく。前回よりは波がない。すんなりと盗人刈りまでつく。どんどん引きに比べて大きくて明るい青空の抜け感を楽しんで、今度は岸沿いに引き返して宮川の入江まで来て小休止。三浦の南岸を十分に楽しんだので、大先輩の定刻組にお昼で合流しようと戻り始めたら、大先輩から電話がきた。
「黒鯛込でお昼にしてます」
了解です。赤羽根海岸くらいまでくるかとたかをくくっていたけれど、やはり南の上がりを警戒して遠出はしなかったようだ。こちらもさっさと三崎の堤防を回るべく、ダッシュで二人で漕いで行く。ゲストに皆さんがお昼を終わる前になんとか滑り込みで合流できた。ゆっくりお話しながら残りを一緒に漕いで舟を上げた。
後輩は、二時間弱ほど筋トレ漕ぎをして、そのあと合流してのんびりするのにハマったみたいだ。最近コロナの影響でジムにも通えず、モヤモヤとしていたところなので良いパターンをみつけたみたいだ。おつきあいしますよ。
2020年2月29日土曜日
2020年2月24日月曜日
20200224 隠れ家
がっしりした後輩と距離を少し漕ごうかと三浦に出かける。自分は始発から動いて支度をし、一人で波のあるなしを確認しに一回り。土曜に吹いた春一番からの強い風で波が残っていないかと期待して早く動いた。風は落ちて一日穏やか。大潮。
一人漕ぎ出して、暖かい時期には SUP・サーファーがいる場所をいくらか回る。2月は彼らもおらず、僕らだけで思う存分遊べる。狭いポイントではいくつか危ないやつをパスしながら、しっかりと遊べたので満足して近場のポイントに戻る。するとNZ先輩がやってきて一緒に遊び始める。後から、スリムな先輩、ニセコ先輩も合流して、久しぶりの波で遊ぶ。
そのうちに約束の後輩がやってきそうな時間になったので、小網代の入江に戻って合流する。堤防の内側では、ファルトやシットオンが湾内に入ってきてた。いい陽気だもんね。
後輩と南を目指してパドルを回す。もともと筋力があるところ、最近体を使って漕げるようになってきたので進みが早い。言い訳をさせて貰えば、後輩の乗っているウォーターフィールドのゴリラはとても漕ぎ味が軽い。僕のポリ艇は漕ぎ味が微妙に重い。岩にハルを擦りまくって、毎回ゼンマイを作ってざらざらにしてくる僕が悪いのだけど、ひーこら漕いでもジリジリ離されてしょんぼりしてしまう。
そんな先をいく後輩の後を追って、諸磯、釜根、長津呂を抜けて進んでいく。結構うねりが残っていて、長津呂崎の岩場の波に不安があり、後輩は大外を回って行く。自分で先をよく見ながら、好きに漕ぎ回れるのがカヤックの良いところ。
馬の背を過ぎて赤羽根海岸がみえてくる。先に出て横瀬島を目指しているはずのレジェンド先輩と、最近入った後輩が小さな洞窟の浜に上がっているのが見えた。この後輩は、アルガフォレストのツアーでカヤックを初め、関東に移る必要があったので僕らのクラブに入会してくれた。
洞窟の前の岩場にしっかりと波が入っている。先の二人は良く上がれたなと思いながら、波の出るところをしばらく止まって見てみる。先行していたガッチリ後輩も、どうしようかと躊躇って手を止めている。良く見れば一筋、隠れ根の尾根と尾根の間に道ができていて、そこを通って行けば洞窟まで行ける。後輩が自信なさそうにして止めたままなので、先行してその筋に入っていく。右手の隠れ根がブーマーを作り、崩れた水泡で明るい緑になった海面を漕いでいく。途中で振り返り、同じところを通るように身振りで合図して洞窟の前まで滑り込んだ。
ここはカヤッカーの一番の隠れ家だと思う。春の引き潮が水たまりを岩場の間にあちこちつくり、好き透った明るい青の砂底と岩場のあかるいアオサの色が競い合っている。そのキラキラした色に比べて春の空は明るくも霞んで書き割りの様。
そうして岩場の内側の静かな水たまりから洞窟の浜に上がって昼休みにした。ガッチリの後輩もなんとかくっついて上がってきた。陽のあかるい砂浜でのんびりしていると、西からNZ先輩と房総同期がやってきて、同じように岩場の波を見て舟を止めた。すると、やっぱり同じように先輩が道筋を進み、それを追って同期が入ってきて無事に舟をあげた。
総勢6人で昼休み。狭い隠れ家はカヤックがくっついて並んでいる。帰りは簡単。波に向かって漕ぐだけだ。岩場を抜けるとそれぞれ思い思いに漕いでクラブハウスに戻って舟をあげた。思ったほど距離は出せなかったけど、後輩にくっついて懸命に漕いだから満足だ。
一人漕ぎ出して、暖かい時期には SUP・サーファーがいる場所をいくらか回る。2月は彼らもおらず、僕らだけで思う存分遊べる。狭いポイントではいくつか危ないやつをパスしながら、しっかりと遊べたので満足して近場のポイントに戻る。するとNZ先輩がやってきて一緒に遊び始める。後から、スリムな先輩、ニセコ先輩も合流して、久しぶりの波で遊ぶ。
そのうちに約束の後輩がやってきそうな時間になったので、小網代の入江に戻って合流する。堤防の内側では、ファルトやシットオンが湾内に入ってきてた。いい陽気だもんね。
後輩と南を目指してパドルを回す。もともと筋力があるところ、最近体を使って漕げるようになってきたので進みが早い。言い訳をさせて貰えば、後輩の乗っているウォーターフィールドのゴリラはとても漕ぎ味が軽い。僕のポリ艇は漕ぎ味が微妙に重い。岩にハルを擦りまくって、毎回ゼンマイを作ってざらざらにしてくる僕が悪いのだけど、ひーこら漕いでもジリジリ離されてしょんぼりしてしまう。
そんな先をいく後輩の後を追って、諸磯、釜根、長津呂を抜けて進んでいく。結構うねりが残っていて、長津呂崎の岩場の波に不安があり、後輩は大外を回って行く。自分で先をよく見ながら、好きに漕ぎ回れるのがカヤックの良いところ。
馬の背を過ぎて赤羽根海岸がみえてくる。先に出て横瀬島を目指しているはずのレジェンド先輩と、最近入った後輩が小さな洞窟の浜に上がっているのが見えた。この後輩は、アルガフォレストのツアーでカヤックを初め、関東に移る必要があったので僕らのクラブに入会してくれた。
洞窟の前の岩場にしっかりと波が入っている。先の二人は良く上がれたなと思いながら、波の出るところをしばらく止まって見てみる。先行していたガッチリ後輩も、どうしようかと躊躇って手を止めている。良く見れば一筋、隠れ根の尾根と尾根の間に道ができていて、そこを通って行けば洞窟まで行ける。後輩が自信なさそうにして止めたままなので、先行してその筋に入っていく。右手の隠れ根がブーマーを作り、崩れた水泡で明るい緑になった海面を漕いでいく。途中で振り返り、同じところを通るように身振りで合図して洞窟の前まで滑り込んだ。
ここはカヤッカーの一番の隠れ家だと思う。春の引き潮が水たまりを岩場の間にあちこちつくり、好き透った明るい青の砂底と岩場のあかるいアオサの色が競い合っている。そのキラキラした色に比べて春の空は明るくも霞んで書き割りの様。
そうして岩場の内側の静かな水たまりから洞窟の浜に上がって昼休みにした。ガッチリの後輩もなんとかくっついて上がってきた。陽のあかるい砂浜でのんびりしていると、西からNZ先輩と房総同期がやってきて、同じように岩場の波を見て舟を止めた。すると、やっぱり同じように先輩が道筋を進み、それを追って同期が入ってきて無事に舟をあげた。
総勢6人で昼休み。狭い隠れ家はカヤックがくっついて並んでいる。帰りは簡単。波に向かって漕ぐだけだ。岩場を抜けるとそれぞれ思い思いに漕いでクラブハウスに戻って舟をあげた。思ったほど距離は出せなかったけど、後輩にくっついて懸命に漕いだから満足だ。
2020年2月15日土曜日
20200215 ひねもすのたる海
ここのところ街並みの中を漕いでばかりで、きれいな潮が恋しい。風もなくあたたかな土曜に三浦にでかける。小潮。
日の出はまだ六時半ころ。まだ青さを感じる朝の車窓から目をやると、河津桜と菜の花がぼやけながら過ぎていった。バスに乗り継いでポリ艇を引っ張り出し、一人入江に浮かんで一息つく。
まだ2月も真ん中というのに暖かい。今日は漕ぎ日よりだけど、今年の夏はどんなことかと思いながらヨットの向こうの開けた湾に出る。向こうに見える富士山は少し霞んで、もう春霞と言っていいのじゃないか。つい前には雪をかぶった大島が見えたけど、今日は霞んで見えない。
大先輩の定刻組は南に行くだろうから、今日はまずは北をカバーしておこうと思い、黒崎の鼻、荒崎をタッチ。海は静かで、これはゲストも遠くまで行けるだろう。舟を返して諸磯までいく。今日は潮が澄んでどこを漕いでいても底が見える。能登の海を思い出しながら諸磯で少し遊ぶ。
良い時間になったので小網代の入江に戻り、ちょうど出てきた定刻組と合流した。スリムな先輩と、お固い先輩がグリーンランドパドルを使っている。オーダーしたのが出来たんだ。やっぱり本物はいいですなあ。
今日はゲストは一人だけどメンツは賑やかだ。珍しいくらいの静かな海を漕いで網代崎、諸磯、釜根、長津呂崎と進んで赤羽根海岸で舟をあげ、のんびりした。
帰りはさらに海が静かに。気分が落ち着いて口数も減る。どんどん落ちる風のなか、ぺったりした空の下、つるつるの海を漕いで進んでいく。曇りがちとはいえ雲は薄く、日の温かみは十分に感じてポカポカだ。あー、きもちいいー、と半目になりながちになってきたので、諸磯ではスリムな先輩と一緒にキレイな潮に存分つかった。ここのところ運河の茶色い水を漕いでいたから、青緑に透き通った海に触れたくてしょうがなかった。おかげでしゃっきりした。
それで帰って舟を上げたらまだまだ日が長い。ひねもすのたる海を堪能してお酒を浴びて帰った。なんだか一日のんびりと漕いでいたい。ちょっと距離をだしてみよう。
日の出はまだ六時半ころ。まだ青さを感じる朝の車窓から目をやると、河津桜と菜の花がぼやけながら過ぎていった。バスに乗り継いでポリ艇を引っ張り出し、一人入江に浮かんで一息つく。
まだ2月も真ん中というのに暖かい。今日は漕ぎ日よりだけど、今年の夏はどんなことかと思いながらヨットの向こうの開けた湾に出る。向こうに見える富士山は少し霞んで、もう春霞と言っていいのじゃないか。つい前には雪をかぶった大島が見えたけど、今日は霞んで見えない。
大先輩の定刻組は南に行くだろうから、今日はまずは北をカバーしておこうと思い、黒崎の鼻、荒崎をタッチ。海は静かで、これはゲストも遠くまで行けるだろう。舟を返して諸磯までいく。今日は潮が澄んでどこを漕いでいても底が見える。能登の海を思い出しながら諸磯で少し遊ぶ。
良い時間になったので小網代の入江に戻り、ちょうど出てきた定刻組と合流した。スリムな先輩と、お固い先輩がグリーンランドパドルを使っている。オーダーしたのが出来たんだ。やっぱり本物はいいですなあ。
今日はゲストは一人だけどメンツは賑やかだ。珍しいくらいの静かな海を漕いで網代崎、諸磯、釜根、長津呂崎と進んで赤羽根海岸で舟をあげ、のんびりした。
帰りはさらに海が静かに。気分が落ち着いて口数も減る。どんどん落ちる風のなか、ぺったりした空の下、つるつるの海を漕いで進んでいく。曇りがちとはいえ雲は薄く、日の温かみは十分に感じてポカポカだ。あー、きもちいいー、と半目になりながちになってきたので、諸磯ではスリムな先輩と一緒にキレイな潮に存分つかった。ここのところ運河の茶色い水を漕いでいたから、青緑に透き通った海に触れたくてしょうがなかった。おかげでしゃっきりした。
それで帰って舟を上げたらまだまだ日が長い。ひねもすのたる海を堪能してお酒を浴びて帰った。なんだか一日のんびりと漕いでいたい。ちょっと距離をだしてみよう。
2020年2月11日火曜日
20200211 アーバンホワイトウォーター
前回に続いて都会を漕ぐ。前回は東京の運河、今度は横浜。スカイツリー周辺を漕いだときには、メンツの中に大島が地元の人がいて、高速道路下の公園の近くを通るおりには、その公園で子供の頃によく遊んだ話などを聞いた。
今回は横浜なので僕が地元のドヤ顔の番だ。子供の頃はまだ臨港パークも無く、日本丸がだだっ広い空き地の先に浮いていた。子供向けのボランティアプログラムに日本丸の清掃を行う活動があり、それで日本丸に初めて乗った記憶がある。真鍮の手すりやドアノブをピカールで磨き、2つに割った椰子の実の断面でデッキの木をこすった。
気持ちの中に船との関わりが生まれた最初のことだったと思う。それ以降、新聞の「今日の入船出船」という欄が気になったり、大晦日に聞こえてくる船の汽笛が嬉しかったり、港の持つ雰囲気が良い印象として残るようになった。
それから随分たって、今日はまがりなりにも小舟の船長さん。大岡川から出てほんの少し浮き、汽車道越しに日本丸の帆桁とランドマークを見てアーバンカヤッキングを楽しんだ。
とはいえ、今日はここがゴールではない。ここからが出発で、大岡川と堀割川を漕ぎ継いで磯子から東京湾に出たら南に進んで八景島の海の公園まで漕ぐ。北風がずっとあるから追い風だけど、それはつまり東京湾特有の風浪とその返し波のロデオ漕ぎとなる。
そんな予想を抱えながらも、まずは大岡川を滑らかに漕いでゆく。桜の時期とは違い水路はガラガラ。地元の SUP 二人とすれ違ったくらいだ。桜木町から蒔田公園までの街並みを眺めながら、あそこの公園ではアブデカが撮影してたなとか、同級生がバイトしてた映画館はまだやってるのかなとか、ばらばらな記憶をあちこち飛びながら小舟を進めていった。
蒔田公園を左に曲がり、高速の下からはいでてきた堀割川はとたんに景色が開けて明るくなる。夏のプールを思い出す磯子のイメージ。堀割川沿いの国道16号も同じ。暑い日差しの下自転車で走ったのを思い出す。広い国道を嫌って対岸の狭いほうを走ったこともよくあった。その取っ付きの神社が八幡橋八幡というどちらが元なのかわからない名前だと初めて知った。
ここまでは運河特有の滑らかなアーバンカヤッキング。前回の東京運河も同じ。しかし、横浜のアーバンはここからが違う。北東からの風浪を工業地帯の岸壁が打ち返し、いかつい三角波がつねにある。磯子の海釣り公園を離れ、反対側のベイサイドマリーナの堤防に向かって漕ぎ始めると、三角波がぐんぐん育ちだす。
波頭が崩れ、上下に揺すられながら楽しげに声をあげながら漕いでいく。大した風でもないのだけど、デッキは浪をかぶり、スプレースカートがびしょびしょになる。これはアーバンホワイトウォーターと呼んでいいと思う。楽しい。
運河の静謐とは正反対の躍動。これを同時に味わえるのが横浜運河の楽しいところ。ホイホイと進み、幸浦の角を右に曲がったら波が途端に消えた。うねりじゃないから水の動きは実際には少ないんだろう。
その先の小さい運河を入り込んだ公園には硬い砂地の干潟があって、そこで昼ごはん。舟の支度をしているときに公園の管理人のような人がやってきて声をかけてくれた。なんでも、以前はボート屋があったけど今はなくって、代わりに SUP が来てくれればと出しやすいように少し整備したのだけど、なかなか思うようには人が来てくれないんだそうだ。カヤックにとても使いやすいです、ありがとうと伝えて午後のロデオに出発。
ここまできたらゴールの八景島は目と鼻の先。SUMITOMO と書かれた門型のクレーンはすでに向こうに見えている。この頃はもう風と同時に風浪もだんだんと弱まってきた。まったりと漕いで、まだ日の高いうちにゴールできた。
大先輩が車をとりに戻っている間、房総同期と道場主は湾内をもう一漕ぎ、スカリングやロールをして最後まで水に遊んでいるの見ながら舟を片付け、最後には有志で八景島のかき小屋で軽くいただいて帰った。
ここのところツアーが続いたけど、ちょっとソロで距離も出したい。来週は天気がどうだろうか。久しぶりにきれいな潮を浴びたい。
今回は横浜なので僕が地元のドヤ顔の番だ。子供の頃はまだ臨港パークも無く、日本丸がだだっ広い空き地の先に浮いていた。子供向けのボランティアプログラムに日本丸の清掃を行う活動があり、それで日本丸に初めて乗った記憶がある。真鍮の手すりやドアノブをピカールで磨き、2つに割った椰子の実の断面でデッキの木をこすった。
気持ちの中に船との関わりが生まれた最初のことだったと思う。それ以降、新聞の「今日の入船出船」という欄が気になったり、大晦日に聞こえてくる船の汽笛が嬉しかったり、港の持つ雰囲気が良い印象として残るようになった。
それから随分たって、今日はまがりなりにも小舟の船長さん。大岡川から出てほんの少し浮き、汽車道越しに日本丸の帆桁とランドマークを見てアーバンカヤッキングを楽しんだ。
とはいえ、今日はここがゴールではない。ここからが出発で、大岡川と堀割川を漕ぎ継いで磯子から東京湾に出たら南に進んで八景島の海の公園まで漕ぐ。北風がずっとあるから追い風だけど、それはつまり東京湾特有の風浪とその返し波のロデオ漕ぎとなる。
そんな予想を抱えながらも、まずは大岡川を滑らかに漕いでゆく。桜の時期とは違い水路はガラガラ。地元の SUP 二人とすれ違ったくらいだ。桜木町から蒔田公園までの街並みを眺めながら、あそこの公園ではアブデカが撮影してたなとか、同級生がバイトしてた映画館はまだやってるのかなとか、ばらばらな記憶をあちこち飛びながら小舟を進めていった。
蒔田公園を左に曲がり、高速の下からはいでてきた堀割川はとたんに景色が開けて明るくなる。夏のプールを思い出す磯子のイメージ。堀割川沿いの国道16号も同じ。暑い日差しの下自転車で走ったのを思い出す。広い国道を嫌って対岸の狭いほうを走ったこともよくあった。その取っ付きの神社が八幡橋八幡というどちらが元なのかわからない名前だと初めて知った。
ここまでは運河特有の滑らかなアーバンカヤッキング。前回の東京運河も同じ。しかし、横浜のアーバンはここからが違う。北東からの風浪を工業地帯の岸壁が打ち返し、いかつい三角波がつねにある。磯子の海釣り公園を離れ、反対側のベイサイドマリーナの堤防に向かって漕ぎ始めると、三角波がぐんぐん育ちだす。
波頭が崩れ、上下に揺すられながら楽しげに声をあげながら漕いでいく。大した風でもないのだけど、デッキは浪をかぶり、スプレースカートがびしょびしょになる。これはアーバンホワイトウォーターと呼んでいいと思う。楽しい。
運河の静謐とは正反対の躍動。これを同時に味わえるのが横浜運河の楽しいところ。ホイホイと進み、幸浦の角を右に曲がったら波が途端に消えた。うねりじゃないから水の動きは実際には少ないんだろう。
その先の小さい運河を入り込んだ公園には硬い砂地の干潟があって、そこで昼ごはん。舟の支度をしているときに公園の管理人のような人がやってきて声をかけてくれた。なんでも、以前はボート屋があったけど今はなくって、代わりに SUP が来てくれればと出しやすいように少し整備したのだけど、なかなか思うようには人が来てくれないんだそうだ。カヤックにとても使いやすいです、ありがとうと伝えて午後のロデオに出発。
ここまできたらゴールの八景島は目と鼻の先。SUMITOMO と書かれた門型のクレーンはすでに向こうに見えている。この頃はもう風と同時に風浪もだんだんと弱まってきた。まったりと漕いで、まだ日の高いうちにゴールできた。
大先輩が車をとりに戻っている間、房総同期と道場主は湾内をもう一漕ぎ、スカリングやロールをして最後まで水に遊んでいるの見ながら舟を片付け、最後には有志で八景島のかき小屋で軽くいただいて帰った。
ここのところツアーが続いたけど、ちょっとソロで距離も出したい。来週は天気がどうだろうか。久しぶりにきれいな潮を浴びたい。
2020年1月30日木曜日
20200126 アーバンカヤッキング
今日はクラブのみんなで都会の水路を漕ぐ。都心でカヤックといえばスカイツリーが定番のようで、それはもちろん漕ぎたい。朝ちょっとぱらつくけど、風もなく、午後に向かって天気は上り坂。それに期待して、冷たい雨の中、集合場所の東大島駅まででかける。
待ち合わせの駐車場につくと、もう大先輩の車がカヤックを積んで待っていた。同じようにしてパラパラとみんなが集まり、総勢六人。橋の下のスペースで雨を避けながら着替えをして、舟も全部準備万端。
今日の行程をブリーフィングしたら、みんなで早速浮かぶ。近くの荒川ロックゲートを抜けて荒川を下り、若洲までは行かずに手前で運河に入ったら豊洲まで抜けていく。その後はその時の気分で戻る、そういう感じ。
よし、閘門を抜けるぞと勇んで漕ぎ始める。荒川ロックゲートは目と鼻の先。ものの数分で近づいていくと、ゲートは3月まで通行禁止の表示に気づく。はじめの一歩がすでに臨機応変。みんなでガヤガヤしながら、そのまま水路を西に進んで扇橋閘門を抜けることにした。平らな水面を淡々と前漕ぎしていく。
扇橋閘門はやっていた。閘門にかけられた「止めるぞ高潮。守るぞ都民」の標語にまたガヤガヤしながら、2m の水位を上がって東京湾と直接つながった側に進んでいく。水のエレベータに持ち上げられている間、「井戸水の組み上げとガスの採掘をやめてからは地盤沈下が止まっている」というアナウンスを聞いて昔の工事に思いが飛ぶ。ガスの採掘なんて思いもしなかったから、帰って調べたら「南関東ガス田」なんてものが、東京湾の一番奥に広がってると知った。
門を抜けて水路を右に左に折れ曲がりながら南を目指す。広くなったなあと思ったら豊洲についていた。豊洲の水路を進む時は、それなりにITに詳しい人たちが、そこここのデータセンターの場所を指さしながら、普通の人たちは、オリンピック会場や豊洲市場の建物をさしながら、ガヤガヤと物見遊山の会話がはずむ。
豊洲市場を過ぎると目の前にレインボーブリッジまでの水面が開ける。竹芝・浜離宮を目指して埠頭沿いに漕いでいると、竹芝桟橋の前あたりで赤い船がマーライオンのように水を吐きだしてた。遠目に笑いながら漕いでいたら、おおきな消防庁の船がよってきて、このさき海面に油が流出しているため、その処理作業のために放水をした船がいっぱいいるのだそうだ。「そのへんを考慮してください」と声をかけられたので注意深く岸壁沿いに進んだあと浜離宮に渡ってほっとした。
すこし休んだ後に隅田川をのぼりだす。やっぱり勝鬨橋はくぐってみたい。ときおりくる水上バスや屋形船の引き波に乗りながら、すいすい登って橋をくぐり、また水路に入って扇橋閘門に戻った。
一度平らな水面に戻ると、みんな黙々と前漕ぎに精がでる。ストロークを丹念に感じながらさかさか漕いだらあっというまにスカイツリーについてしまった。歩道の親子と会話をしながらお菓子を食べ、ちょっとしたハプニングも楽しみつつ休憩をした。ここで船を上げられたらどんなにいいかと願望が漏れる。
体が濡れて寒くなってきた。ここからはどんどん漕いで帰りましょうということで、狭い水路を六艇で漕ぎ抜けてまたもとの場所に戻ってきた。GPS によると 28km 漕いだそうだけど、基本静水だったから距離ほどは疲れなかったねーと感想を交わしながら舟を大先輩の車に片付けたら解散。ほとんどが電車組なので反省会をしながら楽しく帰った。
待ち合わせの駐車場につくと、もう大先輩の車がカヤックを積んで待っていた。同じようにしてパラパラとみんなが集まり、総勢六人。橋の下のスペースで雨を避けながら着替えをして、舟も全部準備万端。
今日の行程をブリーフィングしたら、みんなで早速浮かぶ。近くの荒川ロックゲートを抜けて荒川を下り、若洲までは行かずに手前で運河に入ったら豊洲まで抜けていく。その後はその時の気分で戻る、そういう感じ。
よし、閘門を抜けるぞと勇んで漕ぎ始める。荒川ロックゲートは目と鼻の先。ものの数分で近づいていくと、ゲートは3月まで通行禁止の表示に気づく。はじめの一歩がすでに臨機応変。みんなでガヤガヤしながら、そのまま水路を西に進んで扇橋閘門を抜けることにした。平らな水面を淡々と前漕ぎしていく。
扇橋閘門はやっていた。閘門にかけられた「止めるぞ高潮。守るぞ都民」の標語にまたガヤガヤしながら、2m の水位を上がって東京湾と直接つながった側に進んでいく。水のエレベータに持ち上げられている間、「井戸水の組み上げとガスの採掘をやめてからは地盤沈下が止まっている」というアナウンスを聞いて昔の工事に思いが飛ぶ。ガスの採掘なんて思いもしなかったから、帰って調べたら「南関東ガス田」なんてものが、東京湾の一番奥に広がってると知った。
門を抜けて水路を右に左に折れ曲がりながら南を目指す。広くなったなあと思ったら豊洲についていた。豊洲の水路を進む時は、それなりにITに詳しい人たちが、そこここのデータセンターの場所を指さしながら、普通の人たちは、オリンピック会場や豊洲市場の建物をさしながら、ガヤガヤと物見遊山の会話がはずむ。
豊洲市場を過ぎると目の前にレインボーブリッジまでの水面が開ける。竹芝・浜離宮を目指して埠頭沿いに漕いでいると、竹芝桟橋の前あたりで赤い船がマーライオンのように水を吐きだしてた。遠目に笑いながら漕いでいたら、おおきな消防庁の船がよってきて、このさき海面に油が流出しているため、その処理作業のために放水をした船がいっぱいいるのだそうだ。「そのへんを考慮してください」と声をかけられたので注意深く岸壁沿いに進んだあと浜離宮に渡ってほっとした。
すこし休んだ後に隅田川をのぼりだす。やっぱり勝鬨橋はくぐってみたい。ときおりくる水上バスや屋形船の引き波に乗りながら、すいすい登って橋をくぐり、また水路に入って扇橋閘門に戻った。
一度平らな水面に戻ると、みんな黙々と前漕ぎに精がでる。ストロークを丹念に感じながらさかさか漕いだらあっというまにスカイツリーについてしまった。歩道の親子と会話をしながらお菓子を食べ、ちょっとしたハプニングも楽しみつつ休憩をした。ここで船を上げられたらどんなにいいかと願望が漏れる。
体が濡れて寒くなってきた。ここからはどんどん漕いで帰りましょうということで、狭い水路を六艇で漕ぎ抜けてまたもとの場所に戻ってきた。GPS によると 28km 漕いだそうだけど、基本静水だったから距離ほどは疲れなかったねーと感想を交わしながら舟を大先輩の車に片付けたら解散。ほとんどが電車組なので反省会をしながら楽しく帰った。
2020年1月19日日曜日
20200119 一桁の冬
土曜は寒い冬の雨。狙いはもちろん日曜に定めて三浦にやってきた。土曜に続き、日中の気温は二桁に乗るかという寒い予報。それでもお日様は顔を出すので良さそうだ。長潮。
始発からは遅れてクラブハウスで支度する。この時期が一番日の出が遅く、七時近い。ついつい布団で長寝をして出発が遅れる。冬至よりも遅い日の出。それでも日の入りもどんどん遅れていくので、一日の時間は少しずつ伸びている。
支度をしていたら大先輩がやってきた。今日はゲストが来るそうだ。後で合流しますと話して一人でまずは舟を出す。午前中はまだ北風が強い。ちょっと遠出するには嫌だなと思いながら諸磯までくると、土曜に通り過ぎた低気圧のうねりが残っているのか、岩場に波が入っていた。
南に行くプランは捨てて波で遊びだす。ちょっと大きい波に乗ると、向かいからも波がやってくる。波に挟まれて、バウは真正面から波の腹に突っ込んで、波と波にサンドイッチにされる。面白い。向かいからくる波がもう少し小さいと、ロケット発射台のようにスパッとカヤックのバウが宙に浮き、タッパンとまた落ちる。楽しい。一時間ちょっと遊んで、大先輩たちが出てくる時間になったので網代崎まで漕ぎ戻ると、湾の奥から出てくるみんなと合流できた。
ゲストの人たちが、網代崎より南を漕いだことがないというので、みんなで南に向かう。北からの追い風追い波にスイスイと漕ぎ、諸磯まであっという間。これなら行けるだろうとさらに南を目指し、赤羽根海岸でまで漕ぎ通した。
海岸にはうねりが入っていて上陸には気を使ったけど、無事に浜に舟を上げてゆっくりと昼ごはんを楽しむ。日差しもあって長居をするのが気持ちいい。10度かどうかという気温は、日差しがあればカヤックを楽しむのにまったく問題がない。海の水はまだ 15度を保っている。
風もだいぶおちてきて、なにより東寄りに移ってまた追い風なので申し分ない。うねりもおさまり、ぺったりとした凪の海を長津呂、釜根、諸磯と漕いで帰り、道中みた大島では山に雪がかかっていた。白いから雲かと思った。
始発からは遅れてクラブハウスで支度する。この時期が一番日の出が遅く、七時近い。ついつい布団で長寝をして出発が遅れる。冬至よりも遅い日の出。それでも日の入りもどんどん遅れていくので、一日の時間は少しずつ伸びている。
支度をしていたら大先輩がやってきた。今日はゲストが来るそうだ。後で合流しますと話して一人でまずは舟を出す。午前中はまだ北風が強い。ちょっと遠出するには嫌だなと思いながら諸磯までくると、土曜に通り過ぎた低気圧のうねりが残っているのか、岩場に波が入っていた。
南に行くプランは捨てて波で遊びだす。ちょっと大きい波に乗ると、向かいからも波がやってくる。波に挟まれて、バウは真正面から波の腹に突っ込んで、波と波にサンドイッチにされる。面白い。向かいからくる波がもう少し小さいと、ロケット発射台のようにスパッとカヤックのバウが宙に浮き、タッパンとまた落ちる。楽しい。一時間ちょっと遊んで、大先輩たちが出てくる時間になったので網代崎まで漕ぎ戻ると、湾の奥から出てくるみんなと合流できた。
ゲストの人たちが、網代崎より南を漕いだことがないというので、みんなで南に向かう。北からの追い風追い波にスイスイと漕ぎ、諸磯まであっという間。これなら行けるだろうとさらに南を目指し、赤羽根海岸でまで漕ぎ通した。
海岸にはうねりが入っていて上陸には気を使ったけど、無事に浜に舟を上げてゆっくりと昼ごはんを楽しむ。日差しもあって長居をするのが気持ちいい。10度かどうかという気温は、日差しがあればカヤックを楽しむのにまったく問題がない。海の水はまだ 15度を保っている。
風もだいぶおちてきて、なにより東寄りに移ってまた追い風なので申し分ない。うねりもおさまり、ぺったりとした凪の海を長津呂、釜根、諸磯と漕いで帰り、道中みた大島では山に雪がかかっていた。白いから雲かと思った。
2020年1月11日土曜日
20200111 三浦七福神
今日はミウラセブンを回る年始のイベント。クラブのみならず、三浦のカヤッカー皆の安全を祈願しに行く。一日良い日和で、午前中は北寄り、午後は風が変わって南寄りの好条件。今年はメンバーでないお客さんの参加もあって賑やかな様子。大潮。
25キロくらいの行程に加え、道中あちこち、降り乗りが入るので、結構慌ただしい。でもこの海況なら期待できそう。今年は全部まわれるかなー?のドキドキがちょうど良くて、大好きなイベント。
大先輩の車に三崎口で乗り込んだら、最初のお参りだけはそのまま車ですます。海から距離があるのでここだけは仕方ない。クラブハウスについて支度をしていると、ゲストの二人がやってきた。ちょっと車が遅れて最初のお参りはスキップ。でもそんなのかんけーねー。大事なのは漕いで回る部分。
二福神めは一番大事な白髭神社。航海安全のご利益があるので、念入りに今年一年の安全を願う。ここと毘沙門堂が雰囲気があると思う。
お膝元のお参りを終えたら大先輩の車に舟を積んで、みんなで三浦海岸側の出発地点に移動し、浜に舟を並べる。準備万端。それでは元気に参りましょう。
菊名海岸を出発して、東京湾側は軽い北東の風表。風浪は大したことがないので、追い風だけを楽に使わせてもらってくるりと金田に近づいたら三福神め。風は大したことがないとはいえ、ここの浜は波が巻きやすい。はてさてと思っていたら、案の定ネイチャー後輩が降り際に禊をかます。お参りの前の良い心がけ。
お参りから舟の上に戻り、雨崎、それからとても静かな剣崎をまわって三浦半島の南側に入り、前方に見えた横瀬島向かいの浜にあがり、四福神め。とても良い雰囲気の毘沙門堂にお参りをして、浜で昼の休憩をしていたら、レジェンド先輩が小網代から合流した。
二福神めは一番大事な白髭神社。航海安全のご利益があるので、念入りに今年一年の安全を願う。ここと毘沙門堂が雰囲気があると思う。
お膝元のお参りを終えたら大先輩の車に舟を積んで、みんなで三浦海岸側の出発地点に移動し、浜に舟を並べる。準備万端。それでは元気に参りましょう。
菊名海岸を出発して、東京湾側は軽い北東の風表。風浪は大したことがないので、追い風だけを楽に使わせてもらってくるりと金田に近づいたら三福神め。風は大したことがないとはいえ、ここの浜は波が巻きやすい。はてさてと思っていたら、案の定ネイチャー後輩が降り際に禊をかます。お参りの前の良い心がけ。
お参りから舟の上に戻り、雨崎、それからとても静かな剣崎をまわって三浦半島の南側に入り、前方に見えた横瀬島向かいの浜にあがり、四福神め。とても良い雰囲気の毘沙門堂にお参りをして、浜で昼の休憩をしていたら、レジェンド先輩が小網代から合流した。
見ると、横瀬島を周り込むようにいつもの波が立っている。ちょっと乗りに入ったら、思いの外立ち上がった波にひっくり返され、僕の禊も済ませる。大先輩はタンデムで波に入り、バウ側のビジターと一緒に声を上げて乗っていた。ひゃっほー。
ここから次の三崎まではまた少し漕ぐ。安房崎にとりつき、赤羽根を過ぎるあたりでふと振り返ったら、城ヶ島に虹の橋がキレイにかかった。七色の橋に七福神、漕いでるクラブメンバー七人。みつ揃いで縁起がとてもいい。
いよいよ静かになる海を漕ぎ抜けて三崎につく。漁港の街の風情を味わいながら小道を抜けて五福神めと六福神めのお参りを済ませ、最後のお参りに黒崎の鼻を目指す。低くなる日に追い立てられるように黒崎の鼻に漕ぎ着いて藪の間の坂道をあがるのがいつも一苦労。広い空の下農道を歩いて七福神をすべて参り終えた。やったね。今年も良い漕ぎができますように。
大根畑の台地を抜けて舟に戻ると、日没間際のおひさまが雲の下にまで降りてきて海を色づけてた。
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