今日は荘内半島を回ったすぐの仁老浜がゴールだ。昨日の大波が嘘みたいに静か。三浦でこれだけ西風が吹いたらしばらくうねりが残るけど、瀬戸内はすぐに波風おさまって、潮にも乗って、のんびり漕いでもぐいぐい進む。
そうして最後の岬を回ったら綺麗な浜が見えた。そちらに向かって岸沿いに崖を眺めながら漕いでいく。崖の腹には綺麗な石垣が残っていて、成生岬のそれを思い出す。最近まで家でもあったのかな。
真上からの日差しに早めにタープを張って、夜露や漕ぎで濡れたものは乾かしてのんびり過ごす。この浜ではいろいろな人に声をかけてもらった。三世代家族連れの若夫婦からは亀の手の潮煮をお裾分けに貰い、自転車で四国を一周している二人組とは神奈川から来ていると知って話がはずみ、地元の漁師が連れた太った柴犬はアイスクリームが好物だと聞き、最後には自治体のじいちゃんがキャンプ場所の使用料を集めに来て、途中でみた石垣が空海の遣唐使の旅の安全を祈願して作られた神社の土台だと知る。ずいぶん新しい石垣に見えたけど、千年以上も前の石垣ということになるな。ほんとかな。
浜からは明日行く魚島が薄く見える。明日明後日の海況はとても良さそうだけど、その後がちょっと怪しい。まあまずは島に渡って、それから考えよう。
5/6 仁老浜から魚島まで
風がないと夜露がひどいな。まあしょうがない。濡れるのはタープが一枚だけ。すぐに乾くし楽ちん。
支度を終える頃になると、浜の人が総出でこちらを見ている。料金集めの爺さんも朝からでばってきてまだ足らないくらい話しかけてくる。自転車の二人も、車中泊で釣りをして回ってる人もみんなカヤックが出ていくのを見たそうしている。
浜でのブリーフィングは諦めて、出てから海の上でやりましょうと大先輩が言って一斉に船を出した。浜の人たちに手を振り返して、あとは魚島に向かってまっしぐらに漕ぐ。海況は静か。明後日にはまた西風が上がる予報があるが、今日明日は凪の海。漕げるときに漕いで、どこまで行くかは気にしない。
魚島までの途中にはどこにも上がるところがない。レジェンド先輩と顔の広い後輩はそういうパッドの話で盛り上がりながら漕いでいる。ドボンと浸かるにはちょっと水が冷たい。一人だったらいくらでもやりようはあるけれど、グループで漕ぐと色々憚られるしね。
段々濃くなる島影に向かって淡々と進み、11時前には島についた。右に見える赤い灯台をさらに回り込み、集落のはずれの綺麗な浜に舟を上げる。すぐそばに水場もあれば東屋もある。
舟を上げたらすぐに今後数日の行動を相談。残るは7、8、9日の3日間。魚島から松山までは75キロ。それをどう按分するか。明日は漕げる。明後日は微妙だけど、南西の風裏の岸べったりなら動けるか、というところ。明々後日は北寄りの風で、来島海峡を抜ければ追い風になるだろう。
結局、明後日の風がどうなろうとも動きやすい四国本土を目指そうということで、明日は今治の海岸を目指して30キロ、明後日は風裏だけで漕ぐつもりでそこから大角鼻まで15キロ、明々後日に松山まで残りの30キロということに決めた。あとはお天道様の気分にまかせ、今日はもう全力でのんびりするだけだ。
大先輩が売店があるにはあるというので、道を歩いて開いているか見に行く。漁港には静かにたこ壺が並んでいて、瀬戸内の島のリズムが体に沁みる。GW中だからか売店は開いていなかった。残念。東屋に引き返し、風がふくと少し肌寒いくらいの陽気で快適に過ごす。日が暮れて皆就寝。
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