今日も同じように朝5時半に出艇。昨日とは打って変わって風がなく、すいすいと進んでいく。とはいえそれも今日まで。明日は晴れはするものの爆風の西風が吹くとの予報で、ほぼ停滞が確定している。
浜を出て右に回り込み、高松の街を眺めながら進む。女木島は鬼ヶ島にもなぞらえられて、フェリーのつく港には鬼を模した灯標が立っている。金棒の先がピカピカ光る。
もう少し回り込んだら一旦の目標となる小槌島が見えた。凪いだ海面を段々強まる潮の流れに乗って楽々進んでいく。進むに連れて、右側に見えていた潮波の方に寄せられていくようだ。それも面白かろう。島の手前で海保のことなみが止まっていて、おそらくこっちを見ているのだろう。波に揺られながらも舟をちゃんと動かして、まとまって小槌島の南の砂浜に向かっているところを見て安心したのか、そのうち動いてどこかに行った。大先輩は声をかけてもらいたそうだった。
そうして浜に上がる。前回本州側を漕いだ時は大槌島で小休止した。大小ともに、大小逆の印を残す。
もう瀬戸大橋は見えている。今日寝泊まりする浜はその袂だ。小槌島を出ると急に四国の岸が都会になる。釣りのボートも一杯浮いている。そのうちの一つが掛かった魚をあげようと奮闘している。その釣り人二人組みの声が聞こえる距離で漕ぐ手を留めて見守る。ブリか、いやそうじゃない、と言うやりとりを何度かしたあと、サワラだと気づいた釣り人の歓声が海の上に通る。初めてだと嬉しそうに上げた魚はタモ一杯に大きくてびっくりした。そうか、この時期はサワラが本命なのか。
また漕ぎ出して坂出の街が左の引っ込んだ奥に見えてきた。するとそこから海保の舟が勢いをつけてこちらにまっすぐ向かってくる。ことかぜだ。名前からして、良く会うくりかぜの兄弟艇だね。ことなみから連絡が回ってて待ち構えてたのかなぁ。こちらの対応も素早い。ひとかたまりに集まって筏を組み、大先輩が間に立って誰何を待つ。クラブの集まりで東香川から松山まで行く、今日は瀬戸大橋の袂で上がって終わりにする、等の旨を答え、午後からは風が上がるから気をつけてと言われてそれで別れる。海保に会うとなんか得した気分になる。来島海峡あたりでもまた申し送りがあるかな。
大橋の下はまた少し潮が流れていた。それをドンブラと進んで桟橋の脇を通り、今日上がる沙弥島の浜が見えた。まだ10時にもなっていない。皆漕ぎたり無いのか手が止まりがちにタラタラ進んでいたら雨が降り出した。これも予報どおり。お天道様には敵わない。浜に上がって落ち着く場所をそれぞれ見つけ、これから強まる雨風に備えよう。
好みで二手に分かれる。浜に残り雨の中テントを張った人と、少し高台の東屋に登り、風はあるけど屋根を選んだ人。この雨も夜半からやんで、その代わり風が上がってくるだろう。時折浜の人たちが上がってきて、大橋を見ながら日が落ちるまで楽しく飲んだ。明日は停滞なので体に多少水を入れても問題なし。
5/4 沙弥島停滞
夜半、高台の東屋はだいぶ吹かれた。その分結露がなくてすっきり。初日とこの日はテントを使った。雨風が吹き込むのでタープはちょっとね。
空は晴れたけど風がまあ強く、日中はこのまま吹き続けるわけで、一日舟は動かせない。その間に大先輩は車を松山まで回送しておくというので、朝のバスに乗って浜を離れた。バス、電車、歩きで元の海岸まで戻って車に乗り、今度はそれを松山まで運転して置きにいく。そしたらまた電車等にのって瀬戸大橋まで戻ってくる。まあ、今日やっておけばゴールした日の回送時間を減らせるし、ちょうどいい。何人かは大先輩と一緒にバスに乗って坂出の街にでかける。
僕は荷物番組ということで、筋トレ後輩、顔の広い後輩と三人で浜に残った。今晩の宿りを張って落ち着いたら、朝飯からもうワインとビールを皆で美味しくいただく。
正午が近くなって散歩がてら風表に回ってみたら波の花が飛んでいた。こりゃあかん。瀬戸大橋を通る電車に乗ってみたくて、往復してみようかと思ったけど、電車は午前中止まっていたらしい。本州側まで行って運休になったら目も当てられない。乗りに行かず、荷物番して良かった。
正午くらいに坂出の街にでていた人たちが帰ってきたので、交代して僕もバスで出かける。朝一緒に御飯をした後輩二人に声をかけてみたけれど、どちらも昼寝をして出てこない。
日差しに熱を感じながら歩いてバス停まで。ここから10分くらいにあるスーパー銭湯にさっぱりしにいく。館内に入ったところで一人別行動をしていた後輩に入れ違いにばったり会う。坂出で朝ごはんを食べた後、善通寺にいってきて、それで今風呂を終えたそうだ。帰りのバスは多分一緒になるねと話して僕はお風呂に。真水で洗ってさっぱりとする。瀬戸内は冒険じゃなくて暮らしの場だ。午前中は漕いで、午後はゆっくりと暮らす。お店でご飯を食べるのもいいし、風呂が手頃な場所にあればさっぱりすればいい。
お風呂から出てバスの時間まで隙間を縫って本場の讃岐うどんが食べたい。少し歩いたところのセルフサービスのお店が良さそうだと歩いていったら入口の外にまで列が並んでいた。これは時間が間に合わないな。諦めて横のローソンで海苔弁を買って表で食べた。コロッケおいしい。
後輩と一緒にバスに乗って浜に戻った。あとは大先輩だけだ。日が暮れそうな六時くらいに大先輩が戻ってきて、お土産にビールとどら焼きを貰った。早速ビールを開けて飲んでしまう。どら焼きはどこかの行動食にする。これで皆揃った。明日は漕げる。
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