小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ, YouTube チャンネル) で毎週末誰かしらと一緒にカヤックを漕いでいます

2018年10月28日日曜日

20181028 やるきの三浦

ここのところ波遊びばかりしていたので距離を漕ぎたい。前線なのか台風なのか、波乗りには良さそうな日曜だけど、今日はヘルメットは被らないと決めて三浦に行く。中潮。満潮から干潮過ぎまで漕いだ。

始発で動くと日が出ていない。ウトウトする車中でふと顔を上げると気がついたら空が明るくなってた。三浦海岸から千葉の方向が朝焼けてる。クラブハウスにつくと、マスコット先輩が支度をして出ていくところだった。最近腰を悪くして、それでも久しぶりに漕ぐのに昨晩から泊まったのだという。あとでまたーと挨拶してお送りする。

自分が支度をしていたら、SUPもやる先輩がやってきた。先輩、今年に入ってサーフィンようSUP、サーフカヤックを買ったと思ったら、とうとうシーカヤックも買ってしまい、今日がデビューの日。ラックから舟を下ろしてみると、中古とのことだったがとっても程度がいい。ボリューム少なめの舟で、コックピットがとても浅く膝のフィットは抜群。この先輩、キャンプツーリングなどはせず、一日ウロウロして波があるときに遊びにくるのがメインなので、とても理にかなった舟の選び方。

また後でー、挨拶して今度は自分が先に出ていく。ヘルメットじゃなくて普通に帽子をかぶる。それが今日のコミットメント。ヨットを抜けると鳥山ができていた。魚の群れが湾内に入ってきてるのか、外が荒れてて湾内で落ち着こうと集まってきているのか、飛びたっては水面に降りてぐるぐるしてる。網代崎はなんとなくざわざわしてる。


堤防を回って、それでも一応と思って近場の波遊びポイントに行ってみる。SUPやサーフィンの人が岸に座って、3人ほど波待ちをしてた。波は北からの風浪と西からのうねりがあわさった感じで、はっきりしないでガチャガチャしてる。満潮だし、あんまり乗れる感じではない。波待ちの人に近寄ってちょっと挨拶などして、手を振って分かれる。気象庁では相模湾は波2mうねりを伴うと出ていた。今日はここも混みそうだ。

ここ数年で、ここで波遊びする人がずいぶん増えた。前は SUP はいなくて、まずカヤックだけだった。本当に波が大きい時に上手なサーファーの人を一人二人見るくらい。それから SUP をちらほら見るようになって今ではだいぶ増えた。人が増えると事故も増える。カヤック以外が4人以上いたら、そういう時はここで遊ぶのは諦めようかなと、ふとそう思う。

大きい波のときにカヤックはブローチすると止められない。ブローチして波に押される方向に人がいたら、コントロールできずにぶつかってしまう。沈して体をアンカーにするのが最後の手段だけど、巻かれて行くことだってある。脱って水ブネを流してしまうかもしれない。そういう意味で、落ちれば絶対に止まるサーフボードとはわけが違う。

そういうものと一緒に遊ぶのは向こうも怖いだろうし、乗ってるこっちも怖い。人混みの中で壊れたブレーキの自動車に乗ってるのと同じだ。だから、諦めようかとそう思う。カヤックなのだから、人のいない波場を探して移動するほうが性にもあっている。危ない思いをしたりさせたりしてまで、朱に交わる必要はない。

そんなことをぼんやりと考えながらヘルメットは被らずに波をみていた。そしたら、SUP先輩がピカピカの中古艇でやってきた。この先輩はほんとうに買い物が上手だ。波を待つというので、それじゃーと挨拶して僕は南に漕ぎ出した。城ヶ島を回って剣崎まで往復したい。

諸磯までは北から風浪がチャプチャプして冬のいつもの感じ。岩場の中に入ると、南西からのうねりで浅い岩場が波しぶきを上げている。堤防に近づくにつれてうねりはなめらかになっていき、カマネの浮標あたりではすり鉢の底と丘のてっぺんを交互に上がり下がりしながらサクサクと漕ぐ。

カマネからは長津呂崎の飛沫が見える。近づいていく10分の間に、稀に大きい波でだけ崩れる場所がないか、注意して睨みながらヤバそうなところの目星をつけておく。そういうところを避けながら岩場の中に入れるかと思ったけど、今日はアウト。安全に大外を回っていくしかなかった。ソロだし、万が一どころか百が一くらいでやらかしそうな感じにブーマーでショワショワと泡を吹いている。

城ヶ島の南岸もいかつい。丸まったてっぺんのうねりが僕を通り過ぎたかと思うと、岸が近くなって一段立ち上がり、てっぺんが少し尖ってそのまま岸にあたって飛沫を打ち上げる。


ぐわーっと行って、


ぼかーんとうち上げる。水が大量に動くパワーはものすごい。

安房崎の灯台の下の岩場も今日は入らない。大きく外を回り込んで、ほぼ真向かいの風を漕ぎ上がって宮川湾を渡って横瀬島を目指す。ここはいつもよりかかった気がする。東風崎沖の灯標も岸側は盛大に崩れてて入らないように進んでいく。そうして横瀬島についた。

ここで10時前。思ったよりも向かい風で進まなかった。剣崎を回り込んで雨崎までとも考えたけど、北風の強さと南からのうねり、それから、午後から西風が強まる可能性も考えて、ここで引き返して午前中に小網代周辺まで戻っておくことにする。

そう思うと、横瀬島で少し時間ができる。南からのうねりが島を回り込んで波場になる。ちょっと乗れるかと思ったけど、一瞬で巻いて崩れるだけで乗りにくかったので諦めた。


東風崎あたりで、他に遊びやすい波場はないかなと、岸沿いで漕ぎながらふと沖に目を向けるとレジェンド先輩が東から城ヶ島目指して進んでいくのが見えた。僕より後に出てるはずだから、あっという間に追いついて抜いてってまた戻ってきたんだ。すごいな。漕ぎよって挨拶をし、一緒に漕いで戻ることにする。帰りも同じように大外を回りながら、世間話をしながら漕いであっという間に諸磯まで戻る。一度も休憩なし、水飲みなし。お喋りはするけどパドルは止まらない、それがレジェンド先輩のペース。

諸磯での波場を通るとき目を疑った。波がぶち当たって飛沫を上げる岩場に釣り人がいる。もちろん舟では来れない。SUP も無理だろう。見ていると、スノーケリングマスクをして、PFD をつけ、波の中を泳いできて岩場に這い上がり、釣りをしていた。


アホかーと思うと同時にカメラに手が伸びて写真を取る。こんな岩場に泳いできてよじ登る。


カヤックやSUPで浅いところに釣りにくる人たちはもう普通だけど、とうとうスノーケルフィッシングまでたどり着いたのか。すげえな。そんな写真をとっている間にレジェンド先輩はもう先に行ってしまった。

追いかけて、網代崎を過ぎた俺の浜に行くと、他のクラブの人たちが浜に上がってちょうどお昼ご飯。日差しもたっぷりで、のんびりしながらお昼を食べると、みんなまた漕ぎたくてウズウズしてくる。ほとんどは波遊び。でも一人、小柄な後輩は波をやらないので、誘って荒崎まで往復しよう。西の風はまだ吹いてきておらず、海は穏やかなうねりのみ。ちょっとお喋りもしながらもくもくと漕いで荒崎から佐島を眺め、まだ行ったことがないというので沖アジロを経由して網代崎に戻る。後輩は先に上がり、僕は波遊びのメンバーに合流した。

もうSUPの人たちもだいぶ帰り、ほぼカヤックだけ。夕方近くのゴールデンタイム。がちゃがちゃした風浪も消えてきれいなうねりだけでお手本みたいな波だった。四時くらいまで残ったメンバーと遊びまくり、ゴールデンタイムも終了して波が来なくなったので舟を上げた。

距離も波も両方できてとてもいい一日だった。でも、最近の混雑はちょっと気になる。寒くなればまた僕らだけになるだろうか。

2018年10月20日土曜日

20181020 北風がやってきた

10月に入ってぐんと寒い。日曜には用事があるので土曜一択。午前中は北風がそれなりに吹くけど日差しはあって、午後すぎると落ち着く予報。中潮

うねりはなさそうなので、自分の舟で少し遠出をしたいと思っていたのだけど、北東の出し風。様子をみながらにしようと思うと出足がにぶる。始発よりはちょっと遅れてクラブにつくと、NZ好きの先輩が先に出ていった。

遅れて支度をして海に浮かぶ。ちょっと間が空いたから気持ちがいい。グリンランドパドルで漕いでみる。堤防からみる網代崎には北からの風浪がパシャパシャしてる。うねりは全然ない。冬が来るなあ。とはいえ、富士山はまだ見えない。


風は結構強い。うさぎも普通に見える。体感で 8 m/s くらいかな。あとで剣崎の計測値を見てみたら 8-9m/s の時間帯。まあだいたいあってた。

パドルにかかる重みを感じながら北の荒崎に向かって漕ぎ出す。大股に歩くようにゆっくりと体を回して。普通のパドルとちょっと違って、細長いパドルが水に切り込む感覚が楽しい。ひょいと沖をみたら、先に出たNZ先輩が黄色いワーナーのブレードを回してサクサク向かい風を漕ぎ上がっていた。沖はもう少し風がありそうだ。

スズメ島あたりにつくと、少し先までいって引き返してきた先輩とちょうどすれ違う。先輩は大先輩に合流しに湾内に戻り、僕はそのまま荒崎まで向かい風を漕ぎ上がっていく。

三戸浜の沖、長浜の沖はどちらも風が抜けるし、小さい岬とは言えスズメ島、黒崎の鼻を超えるあたりも風のギアが一段上がる。またゆっくりと歩くように。ヘソより上の力は抜いて、できるだけ少ない力で関節の角度だけを固めて下半身の力で前に進む。漕ぎ続けていれば前には進んでる。


そうして荒崎を回り込み、長井までは真向かいの北東の風になる。少し真向かいの風を漕いだら、そろそろ僕も大先輩に合流する頃合いだと思って引き返す。帰りは追い風追い波でピュー。

またスズメ島あたりでみんなと鉢合わす。みんなも向かい風と戦って荒崎まで行くというので、よーしと思って一緒にまた向かい風。三戸浜は浜に寄りながら、長浜はぐるりと浜を回るのはしんどいので、割りと真っ直ぐに突っ切る。時々ビューと吹く風に思わずヒャッハーと声が出る。

そうしてみんなでグイグイ漕いで荒崎の小さめの浜に上がり、ちょうど昼ごはん。

午後の用事があったので、休憩中のみんなに挨拶して一人でまた戻る。今度は追い風に気を良くして諸磯まで一気に帰る。久しぶりにこの四角い白い灯台を見た。いつ見ても綺麗だな。それで向かい風をまた漕いで湾内に戻って舟を上げた。

舟を片付けるとき、手が少し冷えてこわばった感じがした。舟を流す水道の水もはっきりと冷たい。今日は夏を過ぎて初めてドライスーツを来たし、冬が来るなあ。今年はウナギをとうとう見なかった。

2018年10月6日土曜日

20181006 台風25号の前に

先週に引き続き、台風がやってくる週末。三連休というのに。とはいえ、土曜は風もさほど強くなく、波遊び好きにはたまらない予報。始発で動いて三浦に。中潮

クラブハウスにつくと SUP もやる先輩が来てた。最近かったサーフカヤックで、三戸浜から出るのだそう。そのため、装備を準備するために一度クラブに立ち寄ったのだそう。後ほどポイントで会いましょーと話して自分の支度を進める。

今日も波遊び狙いなので、自分の分割艇ではなくクラブのレンタルポリ艇を使う。膝のフィット感がいいのでロールに絶対の自信がある。支度の途中で NZ 好きの先輩が来たので、これまた後ほど会いましょうーと話して先に浮かぶ。


網代崎は今日もやっぱりいい感じ。


先週はぼやぼやしてたら SUP に入られた。今日はまっすぐと思ったら、また SUP が先に入ってた。みんな朝が早い。サーファーの人もいて、大きい波が来るのを沖よりで待っている。SUP やサーファーなら、こんな日は佃あたりのほうがもっと乗れるだろうに、いやでも、あんまり大きいと怖いし、この辺が手頃なのかなとか思いながら挨拶をする。

今日のサーファーはとても感触の良い人だった。サーフカヤック先輩も三戸浜から到着して、そのサーファーと世間話をしながら波を待つ。SUP も二人ほど。まだ混雑というほどではないけれど、岸よりで待って SUP、サーファーが乗りこぼした波を頂いて十分楽しく遊ぶ。

サーファーの人が待つ波はでかい。これはシーカヤックではちょっと無理なんじゃないだろうか。でかくてちょうどよい傾斜があれば乗っていけるのだろうけど、これだけそそり立ってしまうとバウが刺さって横を向けられてしまう。まあ、大きい波は怪我もするし、シーカヤックで乗れる波くらいが僕にはちょうどよい気もする。


崩れ波に追いつかれると横を向けられてブローチしてしまう。できるだけ長く乗れる場所を狙って遊ぶ。そのうちメンバーが一人、一人とやってきた。まずは NZ 好き先輩、オサレな同期、なんでもやる先輩と揃って楽しく遊ぶ。


今日は脱ってもあまり怖くない場所。とはいえ、下に SUP の人たちがいると危ない。彼らが右に入れば左に、左にくれば右にと移って、舟を流しても脱しても岸側に人がいないように気をつけて遊ぶ。

そのうち朝からいた SUP の人たちが帰り、新しい SUP の人たちが来たりとメンツも入れ替わるころに大先輩がまたモモンガに乗ってやってきた。この頃までが一番波が良かったと思う。干潮すぎて潮が満ち始めて勢いが増し始める時期。潮位が低く流れもあると波が大きくなるような気がする。一度ブローチに入ったと思ったら沈して流されて、そのまま横にグルングルン回って行ったそうだ。

何人かは脱で力を使い果たして岸に上がって休んでいた。声をかけると「風波からやりなおします」と言っていたけど、休憩した後は綺麗な波を選んで長く上手にのっていた。この先輩はいつも面食いだ。

それでも潮がだいぶ上がると波が落ち着いて、大きいセットが来るものの、10分以上待つことが増えた。思えば朝からガンガン乗って昼飯もそこそこに遊びまくった。マジ沈のロールも何回したか覚えていない。ここまでですかねと、みんなで帰って舟を上げた。帰ってログブックを見てみたら、レジェンド先輩が一人、このうねりの中を城ヶ島の安房崎まで行ってきたようだ。長津呂崎はどんなだったんだろう。今度話を聞いてみよう。




2018年9月29日土曜日

20180929 台風24号の前に

先週はモモンガに乗った。ちょっと小さめのカヤック。今週は台風が来る。今の僕だと、いつものシーカヤックではどのくらいまで遊べるんだろう。怖いもの見たさで三浦に土曜にやってきた。中潮。ちょうど満潮から干潮までを漕いだ。

朝きて支度をしていると、NZ好きの先輩が暴走同期を車に乗せてやってきた。ちょうど三崎口駅でよい時間だったので、車で拾って上げたのだそうだ。優しい。


近場のポイントで待ち合わせましょうと言って、一人で海に出る。網代崎はすでに盛大に崩れている。そりゃそうだ。見晴らすと、僕らが勝手に俺の浜と呼んでいる、古いけど新しい場所が良さそう。そこで何本か乗っていると、NZ先輩と暴走同期が一緒に出てきた。
さらにオサレ同期も増えている。寒い曇天の秋の空に、物好きがそろった。


ここは波がでかくて危ないので、比べれば安全ないつもの近場のポイントに漕いで行く。すると、SUPにサーファーの何人かが乗って遊んでいた。さっき見晴らしたときにはいなかったのに。

それぞれ波乗りの動きが違うので、それを気をつけて遊ばないと危ない。SUP の人に前乗りしないよう声をかけられた。クラブのみんなにもその旨伝えて何本か様子を見る。

うねりの方向なのか、いつものこのポイントは今ひとつな感じ。混んでいる事だし、SUPとサーファーに場所を譲って、僕らは俺の浜に引き返した。

とはいえ、逆にこちらはでかすぎて危ない。特に、海から岸を見て右側のほうは浅い岩場になっていて、そこに波が崩れて巻いたまま突っ込んでいく。横にブローチしたら何もできないまま岩場に叩きつけられることになる。

絶対に右には向かないように、波が一番最初に崩れだす場所から左に向かって乗るようにと、コツを確認してから遊びはじめた。そのうちに大先輩がモモンガに乗って合流してきた。きっと、僕らが出てるのを知っているので心配して出てきたの半分、ツアーは全部キャンセルになっているので自分が乗りたくてきたのが半分だろう。

台風はまだまだ遠くで、実際にくるのは日曜の午後というのにすでに波がでかい。大きな波に飛び込むと、バウが刺さってカヤックが縦になり、真上にポーンと浮き上がって前転する。三回やった。

そのうちやばいのが見えたので、その波が来る前に横に抜けたつもりだったのに、普段より広く崩れて、ちょうど巻く部分にかちあって横にぐるぐる回される。ひとつ回ってパドルが波をうけると、ロールをしていないのに自然と起き上がり、それでブローチしたかと思うと波の勢いに負けてまた倒される。それをも一つやったら波が弱くなって倒されなくなったので抜けた。

他のみんなもそういう波を注意しながら、いつも沖を見ながら立ち回るように自然になっている、と思う。時々、暴走同期がやばいところから乗ろうとしてヒヤリとする。

大先輩もだいぶでかいのに乗って、モモンガをグリグリ回して楽しそうに遊んでた。他のみんなも適当に遊んで、そしたらどんどん波がでかくなってきた。これ以上は脱る人もでてくるだろし、脱った時に助けに入れないかもしれない。そんな大きな波をみんなで横からぼんやり見てた。怪我しないうちに帰りますか、という雰囲気に満ちている。


そうして浮いていたら、タンデムのインフレータブルカヤックがやってくるのが見えた。岩場に向かって波が突っ込む場所で、僕らでもそこは乗っていない。そこが大波になっていて、本人たちは十分沖を漕いでいるつもりなのだろうけど、セットがくると随分沖から盛り上がって崩れだす。


だいじょうぶかなと見ていたら、そんな一発が崩れてきて横からくらった。横に沈すると思ってみていたら、インフレダブルの浮力のおかげで、綺麗に下を向いて波に乗り出してしまった。V字の崩れ波に付き添われるようにして波を下ってくる。その先は岩場。そのスピードで突っ込んだら危ないどころの話じゃない。

やっちまったーと思いながらも目が離せない。とうとう崩れた波に飲み込まれて、カヤックが横倒しに沈した。カヤックに載せた荷物やパドルはてんでバラバラに。浮かんだカヤックはそのまま岩場に突っ込んだ。

乗っていた二人は波に置いていかれて、続く崩れ波をくらいながらも岩場の隙間の浜に上がった。へたりこんだまま海を見ている。遠目にはヘルメットも PFD もしていない。少しして立ち上がり、ウロウロしていたかと思うとパドルを一つは見つけたようだ。他の荷物やもう一つのパドルは知らず。

僕らは沖の波の来ない場所からずっと見ていたけれど、波が入っているので助けにも行けない。ひとまず体は無事なようなので、適当に岸沿いで歩いてでも帰るだろうと見切りをつけて帰って舟を上げた。

体が無事だったようなので良かったけれど、紙一重だったと思う。一日風裏で風も強くなかったから、海は滑らかに見えたのかもしれないけれど、台風のうねりは上がる方向の予報だった。なんにしろ、足元で事故が起きなくて良かった。みんなでそう話をしながらお酒を飲んで帰った。来週は台風25号がまたくるらしい。気を引き締めていこう。


2018年9月23日日曜日

20180923 オーシャンモモンガ

Water Field Kayaks の新タイプ、オーシャンタイガーに続いて、オーシャンモモンガがクラブにやってきた。波があるかどうかわからないけど、とりあえず乗ってみようと三浦に。日曜大潮

先週末、慣れないシットオントップに乗って、強い日差しの中ロールもできない舟で平らな水面を漕いでいた頃、モモンガはクラブにやってきて、でも僕が戻る頃には無くなってるかと思ったらまだあった。ラッキー。

朝に支度をして漕ぎ出す。膝周りはフィット感があって好き。堤防まで出てくると、ちょっと舟が伸びない気はする。安房崎まではいけるけど横瀬島は行きたくない、そんな具合。


網代崎は広く崩れてる。正直波はないかなと思っていたからありがたい。どこから来てるうねりなんだろう。南の秋雨前線なのかな。ちょっと物足りないくらいのうねりが間をあけずに沖から寄せてきて、練習にはちょうど良い。

さっそく近場のポイントに漕いで行くと、SUP が一人すでに波乗りしてた。ぺこりと挨拶して、危なく無いように離れた場所で乗り始める。

当然、モモンガはくるくる回しやすい。波乗りだけじゃなく、岩の間をすり抜けたりして、オーシャンホワイトウォーターするにはちょうど良い感じ。


そのうちSUPもやる先輩が出て来て一緒にバンバン乗り始めた。SUP は上がってしまってカヤックだけで乗りまくる。SUP 先輩はフィンを持って来てモモンガにつけてくれた。そしたら波の中で、特にブローチして横乗りしてる時にだいぶ舟の動きが変わって面白かった。フィンって効果あるんだなあ。あと、5mあるシーカヤックと違って、波のてっぺんから斜めに滑り降りやすい感じがした。艇の短さと斜めのアプローチがあいまって、そこそこ大きい波でも突っ込んで行けて面白かった。その分沈しまくったけど。


昼前になるとスリムな先輩、いぶりがっこ好きの先輩、暴走同期もやってきて総勢五人、昼飯の休憩に一度浜に上がったけど、波がある間はずっとポイントで行ったり来たりして遊んで、波が落ちたらみんなで帰って舟をあげた。

暴走同期は、最近ロングロールがしっかり上がるようになって、それで波遊びも積極的に来れるようになった。もともとサーフィンをしていたから波遊びがしたかったのだけど、安全に遊べるようになるまでじっくりやってきてた。結構大きい波にチャレンジして、ひっくり返されてもロールでちゃんと上がってた。でもまだ崩れ波にブレースがうまくできずにひっくり返される。ロールであがり、次の崩れ波でひっくり返され、またロールであがりを3回繰り返して諦めて脱ってた。見てる分には面白いけど、やってる方は絶望感があったそうだ。波乗りは最後に横に向けられてブローチになりやすい。次は沈しない技術をじっくりやろう。

次の週末は波が爆裂するらしい。怖いから土曜あたり早めに行こう。

2018年9月16日日曜日

20180916 ミシシッピ川

用事があってニューオリンズに来た。時差は14時間。ほぼ昼夜が逆転してる。土曜に現地について日曜日、昼間は自由に使えるので近くの Bayou というところでカヤックレンタルをして漕いできた。

Bayou Paddlesports というところでシットオントップを二時間 $24 くらいで貸してくれる。パドルも PFD もついてくる。とはいえ、PFD は後ろのバンジーに挟まれていて、使う人はほとんどいないみたいだ。僕もつけなかった。

漕ぐのは Bayou St. John というほとんど流れのない浅く細長い川のような場所。ところどころ橋がかかっていて、それをくぐりながら北に3キロほど漕いでまた戻ってきた。幅は広いところで200m無い。どこもかしこも浅く、水の動きは感じられないけど、あまり汚い感じはしない。油壺の湾内と変わらない感じ。


ほとんど水位が変わらない様子で、それでもこの時は高めだったのだろう。草の先が水面から顔を出している箇所もいくつかあった。そのせいか、橋がところどころ低い。後ろにのけぞって橋の裏側を手で送りながら通り抜けることも何度かあった。面白い。

漕ぎ始めてしばらくすると、ビキニのお姉さんたちが何人か SUPで進んでいた。蒸し暑いから、あまり漕ぐ気はなくてそうそうに水に飛び込んで SUP に腹ばいになってた。

こちらをみると挨拶してきて、僕の長袖長ズボンのスーツは暑くないのか、水に浸かればいいじゃないのと声をかけてくれた。そっすねーといいながら先を急ぐ。

岸には家が立ち並び、水面ぎりぎりにあるプールで白髪のおっさんがビキニギャルと一緒に酒飲みながらこっちを見てる。ぼくは汗かいてパドルを動かしてる。また、木立に囲まれて日陰の下のコッテージからそれっぽい音楽が流れて来たりもする。別荘なんだか、そういう生活なんだかわからない家並みを見ながら漕いで大きな教会までやってきた。ここで折返し。


来た道を戻りながら、途中左の分岐に入るとぐるりと回ってもとの流れに少し先で合流する。この間が小さな島になっていて、その上にもいくつかの家がある。


最後の線路を手で送りながらくぐると、向こうから貨物列車がやってきた。鉄橋は錆びてボロいし、枕木は昔ながらの木製で、したからは枕木の隙間で空が見上げられるし、てっきり使ってないのかと思ってた。いわゆるアメリカの貨物列車でとんでもなく長い。10分くらいかかってゆっくり進んでいくから、面白がって列車の通る真下にまた戻ってみた。


カヤックの上にのけぞって橋の下に入ると、鼻の20センチほど上の鉄橋がグラグラ揺れてものすごい音がする。枕木の隙間から見える線路の上は車輪がゴロンゴロン通り、貨物列車の腹が見える。どの金属も錆びて赤茶色い。さすがにビビリが入って、さらに手で進んで橋の下からでた。電車を見送って船を返して上がった。

日本だったら夜中の3,4 時くらいの時間帯。それを強い日差しの下で体を動かしてしゃっきりした。くたびれるほどの距離ではないけれど、明るい下で体を動かせば、夜はぐっすり眠れて時差にも少し楽に体が馴れると思う。

本当はミシシッピ川で漕いでみたかった。帰ってから地図でみたら、折り返したところからミシシッピ川まではほんの700mくらいだった。だだっぴろい川を見て戻れたら良かったけど、川にはアリゲーターもいるみたいだからちゃんとしたガイドツアーじゃないとこわいかな。

2018年9月9日日曜日

20180909 腕試し

逗子方面の知り合いとお互い漕ぎ出てきて立石あたりで合流し、ランチでもしようと話をしていた。それを土曜にしようか日曜にやろうか、風の予報を見ながら気を揉んだ。

週の真ん中あたりで土曜は強風の予報で諦め、日曜の詳細予報が出てやっぱり風が強そうでそれも諦める。GPV の詳細でずっと7-8m/s 吹き続ける。夕方ちょっと落ち着くようだけど、風と一緒にすぐに波がおさまるわけじゃない。予報が悪く振れることだってある。とりやめて正解。

それでも、実際にはどんなもんだったか見たいよねということで、いつもどおり朝から電車で三浦に日曜にやってきた。大潮。カヤックの支度をして一人で海に浮かぶ。網代崎は風浪でチャパチャパしてる。


しばらくするとNZ好きの先輩が出てきた。立石ランチの代わりに荒崎を回り込んで長井あたりまで様子見に行きましょうと話して一緒に漕ぎ出す。網代崎の風裏を離れると追い風を強く感じるようになるし、風浪も大きくなって左後ろから船をゆする。佃嵐崎の岸では近づくと風浪が沖から崩れてた。

荒崎に近くなると大きな風浪が南から寄せて、うねうねと左後ろから持ち上げて舟を揺らす。少し沖よりに回り込んで小田和湾を見回す。南からの浪はだいぶ大きく、うねりと違って舟を斜めにぐらぐら揺らす。沈する感じではないけれど、気を抜けないので一人だったら無理せず引き返したろう。

先輩も僕も沈の心配はなさそうな海況なので、荒崎から岸沿いにもう少し進んで見ましょうと漕ぎ出す。長井に向けて完全な追い波追い風だけど、乗れる感じではない。引き潮の流れが強い時間帯で向かい風だったから浪が大きかったのかもしれない。それも荒崎から離れるにしたがって落ち着いてきた。



様子がだいぶわかったので、これで引き返すことにする。今度は向かい風。荒崎までは真向かい。パドルが重くなる。歩くようにゆっくりと舟を進めていく。

荒崎の先端を過ぎると、また浪が素直に寄せるようになってきた気がする。さくさく漕ぎあがって小網代まで戻ると大先輩たち定刻組が出てきた。今日は大船団だ。網代崎を回って今度は南に出ていく。行きは向かいだけど帰りは楽ちんだ。みんなで一緒に行動して帰って舟を上げた。帰り道、網代崎のちょっと沖でも潮波みたいなのがわさわさしてた。


荒崎はやっぱり荒れる。潮の流れの早い時間帯には潮波ができやすい。いままでは気にしてなかったけど、馬の背洞門の沖で見てからなんとなくそれっぽい波が気になるようになってきた。大潮で流れが早いとさすがに目立つ。荒崎、城ヶ島の南、網代崎。諸磯の沖も立っているのかもしれない。大潮の時は見に行ってみよう。

しばらく週末が潰れそうでつまんない。この日は気温も過ごしやすく秋の気配。寒くなるのでちょっと気が焦る。あー、毎日漕ぎたい。