2021年11月3日水曜日
20211103 日時計
2021年10月30日土曜日
20211030-31出て、帰る
ちょうど去年の今頃、クラブの遠足でしまなみ海道を何泊かしながら漕いだ。その帰りの車中で、自立したカヤッカーという言葉が大先輩の口からでてきた。家から出発して帰ってくるまで、一人で考えてこなし、安全に過ごす。
小網代周辺でなら、それなりに漕いで日帰りするようにはなれたけど、知らない海岸線を何日もふらふらと自由に漕いで回れるような境地には程遠い。今年に入ってまたそれを実感する。
遠いなら遠いなりに、まずは地元をふらふらしようと、家の近辺で一泊することにした。家から全部一切合切をカヤックに詰め込んでカートで転がし、近くの浜まで歩いていく。
この時期の日の出はだいぶ遅くなった。海沿いの歩道を歩いていると、声をかけられる。
「釣り?」
「いや、漕ぐだけです。そちらも釣りですか?」
「いや、伊勢海老。忘れ物しちゃって取りに戻るところ」
「お仕事ですか。今日は良い海ですね」
「うん、凪だね。気をつけて」
「ありがとうございますー」
海で漁師さんに声をかけられると、何故かいつも緊張するけど、今日は会話の内容にほっとする。
浜に荷物をおろして支度を始める。分割して入れ子になったパーツをコクピットから引き出して、全部つなぎ合わせたら、今度はハッチにキャンプの荷物を詰めていく。寝袋、テント、着替え、諸々。カヤックカートもタイヤを外してハッチに詰める。なんだかんだで小一時間。準備ができた。
そっと水に浮かべて、前後のバランスが気になりながら、普段より重い舟の手応えを味わいながら、北に向かって漕ぎ始める。軽く10キロほど漕いで、スーパーに買い出しに行こう。そうだ、その前に、クラブに寄って眞露の4Lペットボトルに水を入れていこう。クラブでは筋トレ後輩といぶりがっこ先輩が支度をしていた。二人は買い出し漕ぎに付き合ってくれる。
小網代湾を三人で出てくる。風が落ちると思ったらまだまだ強い。向かい風に気合が入ってよっしゃよっしゃと漕いでいく。荒崎を回ると真正面からの風になる。さらに気合が入ってこいでいく。ひとしきり飛沫を浴びて、小田和湾の奥まったところにある公園の浜に舟をあげた。
二人には公園でのんびりしていてもらい、自分は地元のストアで明日までの何食分かの買い出し。ビニール袋を提げて公園に戻り、これをコックピットに押し込んだら、そのままキャンプ地にとんぼ返り。もろもろ荷物を積んだら、食べ物を入れる場所がない。4Lペットボトルはシートの後ろ、買い出しのビニール袋は足の先、どちらもコックピットの中に。
またほいほいと漕いでキャンプの浜まで戻ったら、僕はクラブのオンライン出艇記録を上陸済みに変更する。先輩と後輩の二人はまだ出艇のままだ。クラブまで帰らなくちゃいけないのだから当然だ。一方僕はカヤックに全部積んであって、ついたそこが今日の家。
昼飯と昼寝を二人はのんびり楽しんで、日が低くなった頃に帰っていった。僕は一人で身の回りの支度を始め、日が沈む前にテントや食事の諸々を済ませ、日が沈むのを見ながらあとは好きなだけのんびりとした。
日が落ちて真っ暗になってしばらくした頃、何かが爆発するような音がしきりにしてなんだろうと思っていると、時折海の上に火柱のようなものが上がっては消えた。はじめは雷の音か、大きな船のエンジンをかけたのかと思ってたけど、その火柱で伊豆のどこかの花火が見えてるのだと気がついた。あとから調べたら熱川の花火だったらしい。鯵たたき丼の錦、まだやってるかな。高磯の湯からこの花火見えたら最高だろうな。花火が終わったら海も静かになり、自分もテントに入ってぐっすりと寝た。
明るくなって目が覚めた。携帯で天気予報を見ると、昼ころから雨が降り出しそうな予報に変わっている。というか、この時点でポツポツと感じる。ゴロゴロしてようと思ってたけど、本降りになる前に撤収しようと、さっさと身支度を終えて舟をだし、クラブに寄り道して空のペットボトルを返す。大先輩は、今日は西伊豆に遠足の日だったから、もう車ででかけた後だった。あとは家の近くの浜までちょろっと漕いで、またカートでコロコロと引いて家まで帰った。
これで家から出て一泊し、帰ってくるまでやれたことになる。あとは一日の中でどこまで漕いで、どこで舟を上げるか、そういう判断を繰り返していけばいいんだろう。水を歩いてどこまで行こう。カヤック楽しい。
2021年10月24日日曜日
20211024 こっそりソロ
2021年10月13日水曜日
20211013 スポンジロール
予報は雨。でもそんなの関係ない。濡れて泳いで明日ぶデー。朝に大先輩の車に集合してサーフ遠足にレッツゴー。その車中、クラブのビルジスポンジを新調したので、ゆめゆめ無くさないようにという話になる。沈脱、とくにサーフの中で沈脱し、水を抜くなどすると、コックピットの中のものが流れ出し、気づかなかったり見失ったりでなくしやすい。その一番頭がスポンジ。そのためには沈脱を減らさなくては。
久しぶりのサーフ遠足。馴染みの六人で浜に舟を並べ、浜に打ち下ろす波をくぐってポイントにはいる。今日はサップもサーファーもおらず、ぼくらだけだった。
波の調子はちょうどよく、楽しく遊べるギリギリの大きさ。これ以上大きかったらシーカヤックだとめんどくさそうだ、という一歩手前の滑らかな波が、沖から沖から寄せてくる。昼飯もそこそこに、朝から夕方までひっきりなしに乗りまくって、今年のこれまでのストレスを追い出した。
いよいよお開きというところで巻いた波のタイミングが悪く合ってしまい前転をかます。舟が左ロール側に止まってしまったので苦手だけどそのままロール。パドルの角度がうまくあってなくて何度か失敗し、素直にロングロールでフェースの角度を確認してから上がった。スポンジなくさずにすんだ。危ない危ない。カヤックがまっすぐ立ったと言われ、大先輩が動画に撮っていたから楽しみだった。結果、ばっちり撮れていたので、切り出して拝借する。自分のカヤックが立つのは初めて見た。ほほー。
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| 大先輩から拝借 |
そうしてめいめいが最後の一本を終えて浜に戻る。誰もスポンジはなくさずに終わった。めでたしめでたし。沈脱もちろんあったけど、無くさないようにと思っていると、脱った時に周りを確認するし、また、きちんとロールして脱らないようにしようと意識する面もあったと思う。
ロールの最初の肝は、セットを反射的に行えるまで反復しているかどうか、だと思う。練習でロールはしていても、不意に沈した時に「ロール or 脱」の二択を意識するようではロールはできるようになっていないんじゃないだろうか。無意識のうちに自動的にセットをし、トライする。それが失敗した時に初めて、「アゲイン or 脱」の判断が意識に上ってくる。
今まで、練習ではできても実際の場でなかなか成功しなかった後輩が、この夏の練習の成果か、ふとバンバンロールが上がるようになった。話を聞いてみると、「脱」という選択肢がだいぶ消えたと見えて、沈した時に体が自動的にセットに入ったという。キャンプツアー中に岩の陰から崩れ波をくらって沈したときも、「シュラフ濡れちゃうかな」と考えながらセットに入っていたという。そこから脱の選択肢はもう消えている。その成果はこの日も生きていて、ロールの上がりざまにまた崩れ波で沈して、で都合三回のロールをきちんと上がりきってた。それで自信がついたのか、より大きな波を待って乗れるようになり、効率的にたくさん楽しめるようになった。これで波乗りが急速に上達すると思う。
ロールの話を書いたので、実践的なロールの要点を一つ書いておこうと思う。あくまで個人的な嗜好だけど、それはあがりきった瞬間の体勢が、フォワードストロークのフィニッシュとほぼ同じになること。体は立って、パドルのパワーフェースは水面に垂直で水から抜く瞬間。そうでないと、次の波から逃げたり、岩場から離れたり、次の一歩に遅れが出る。上がったら、まるでフォワードストロークを直前までしていたかのように、そのつながりで次のフォワードに入る。そういう意味で言えば、ホワイトウォーターで CtoC がスタンダードなのはすごく納得できる。
体が極端に後ろにのけぞったり、前のデッキに前傾したりして上がってくるロールは少なくともサーフのように常に水が動いているところでは使わない。後ろにのけぞるのは、膝のかかりが悪くても上げやすいので、余裕がない時にやることはあるけど。逆に、前デッキにべったりで、パドルを低く構えて上がってくるようなロールは使い所がない。顔をあげて辺りを見回し、パドルを構えてと、どうしてもテンポが悪い。
今回の遠征では、そういう実践を左右両方やらされた。波がロールのブラッシュアップを手伝ってくれた。夏の終りのいい区切りになったと思う。
2021年10月10日日曜日
20211009-10 羽根をのばす
波はかえってもまた寄せるものだから、引いている間にできるだけ羽をのばそう。今日はみんなで近場でキャンプなどをしてはどうだろうということで三崎口に朝に集合し、大先輩の車で一泊分の食料を買い出しによってからクラブで舟を支度してみんなで漕ぎ出した。
今日はクラブのシェア艇を借りてそこに荷物を積んだ。最近できた分割式のアリュートパドルっぽいやつで漕いでいく。遊び上手な先輩は見送りで、途中赤羽根海岸でお昼にするといって浜に向かってそれていった。僕らは上陸せず、そのまま安房崎から先へと進んでいく。長津呂崎から強まっていた向かい風がさらに強まる。目的地に向かって風との真っ向勝負。淡々とパドルを回す。
途中、クラブの何人かが先に出て、第一候補地の様子を見にいった。そろそろついた頃だろうと海上から電話で連絡してみると、果たして先客がいたということで、手前の別の場所に目標を切り替えて、それでもまだ風との真っ向勝負は続く。都合4時間を上陸せずに漕ぎ通して今夜の宿に舟を上げた。ビジターさんはよく頑張ってくれてた、お疲れ様。
大先輩には色々連れて行って貰っている。日本海が多いのと、あと一回瀬戸内も漕いだ。キャンプをして、また来たいなと思った浜がいくつかあるけど、三浦半島も全然負けていないと気づく。一日漕ぎまわる中で何気なく通り過ぎてしまっていた浜も、泊まりに上がってみると、遠征での浜と比べても一二を争うじゃん。
八景島から逗子までだったら、一日あれば回れちゃうくらいの手頃な半島の中で、いろんな海を経験できる。ここで身についたカヤック力はどこでも自分を自由に動かしてくれる。それは常々思っていたけど、加えてキャンプの楽しみも十分に受けとめてくれるなんて、そのありがたさといったらない。そしてなにより、クマが出ないのでぐっすり眠れた。
朝はもともとのんびり出発と決めていたので、朝にざっと降った雨の間、テントで本を読んで過ごす。気がせいたかすでにテントを畳んじゃった何人かが、大先輩と雨の立ち話をしているのが聞こえる。その雨雲が西に行っちゃうとすっきり晴れて、寒かった朝からは嘘のように暑い。落ちていく追い風をのんびりと漕いで、どこも寄り道せずに小網代の入り江に戻って舟を上げた。
| (大先輩から拝借) |
2021年10月6日水曜日
20211002 またひと夏
2021年6月26日土曜日
20210626 江ノ島
世の中の上がり下がりの間、一息つくまがあるかないか、その隙間を縫ってちょっと距離を漕ぐ。
行き先は江ノ島。分割艇をあらかじめ前日にクラブに移しておいたので、クラブからのスタートあんどゴール、行きは沖をまっすぐ、帰りは岸ベタでの鉄板コース。
行って帰って45km強。平均時速5kmで考えて、なんだかんだで10時間は海に出ていることになる。それだけいれば何かしらあるもので、それをチームでなんとかする良い実践でもある。
今年は四人乗りのコンコルドがないなと思っていたら、大先輩がタンデムを一艇出すという。レジェンド先輩と二人がタンデムで、道中何かあってもタンデムをローテーションすることで対応の幅が出る。
支度をして堤防から出てみれば、べったべたの凪の海。午後の風の上がりは気になるのもの、午前中は楽々ペースをつかみ、常にくっきりと見える江ノ島をめがけて漕いで行く。今回はタンデムを目標にきめて、その斜め後ろを一定の距離でコバンザメのようにくっついて漕ぐことにした。
他の舟から一定の位置を保って漕ぎ続けるにはそれなりに気を使う。いつもちょこちょこと細かいコントロールをする必要があって、そのうち疲れてくると、そういうのが面倒くさくなって自分の真っ直ぐで漕いじゃうこともある。それをせずに、今日一日をコントロールしきって漕いでやろうというのが今年の目標。
なんとか漕ぎきって帰ってきてみれば、これ以上ないという海況に恵まれ、みんなで笑顔でゴールした。自分のカヤックメモ帳にはページ一杯の出来事が書き込まれたけど、それをここに書いてもはじまらない。これは実際に来て、やってみて、そういう類いのものだなと気づいた。それでも思い出のよすがに、幾つかの単語を並べておこうと思う。
ムカデ
レジェンドナイト
あおり漕ぎ
トビウオ
江ノ島で溺れそうになった話
橋の上のアッキー
差し入れポカリ
フランスパンより美味しい物
激浅タンデムサーフ座礁
レジェンドは小田和湾がお嫌い
差し入れエビス
クラブでのツアーはいくつかあるけど、この江ノ島往復はその中でも一番のおすすめ。自分一人の力だけで江ノ島往復するのはある意味簡単だ。グループで、きちんとリスクを抑えた中で、このようなツアーを経験できるのはとても貴重だと思う。ですので...
あなたも一緒に江ノ島往復にチャンレジしてみませんか? 来年ぜひ。
