小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ, YouTube チャンネル) で毎週末誰かしらと一緒にカヤックを漕いでいます

2019年8月8日木曜日

20190808 もういっちょサンディエゴ

やっぱりシットオンじゃ物足りないなあと思っていて、ネットをポチポチ検索していたら、ちゃんとしたシーカヤックを貸してくれるところを見つける。浮足立って、午後に時間に余裕がある日をみつくろって、路面電車とバスを乗り継いで出かける。

行きの路面電車、ホテルから数分のところに駅があるのだけれど、運行間隔が15分ほど。一本逃すと都会の電車になれた人には待ち時間がつらい。それにカヤックを漕げる時間も減るし。

なのに、駅に渡る道路の信号待ちをしていると、遠くからすっとろい電車が走ってくるのが見える。近くの踏切も音を鳴らしており始める。気が焦って、信号が青になった瞬間走り出し、閉まり始めるドアにホームから飛び乗った。

何駅か乗って降りて次はバスに乗り換える。バスの運賃は 2.5ドルで前乗りタイプ。注意しなきゃなのは、運賃箱にお札をいれてもお釣りが出ないこと。だから、1ドル札を三枚いれても、お釣りがこない。

運転手さんのパターンは三通り、2ドルでいいよと言ってくれるか、お釣り出ないけどそれでもよければ 3ドル入れてと言うか、何も言わずに 3ドル入れさせるか。もしかしたら、前の人が3ドル払ったら、次の人が2ドルになったりしてるのかもしれない。

番外編で、日本のつもりでドル札を 3枚重ねていれると 1枚としか反応してくれない。それで運転手と問答になったことが昔ある。時間がかかるけど、一枚ずつ入れるのが安全。

目的のマリーナ近くのバス停で降りて、マリーナをずっと回り込んで、目当ての Aqua Adventures まで歩いていく。


店に入って店員さんにシーカヤック借りたいと伝え、ポンツーンに案内してもらう。どれがいいと言われるので、ラダーのないやつならなんでもいいやと選ぶ。メーカーは知らず。


スカート、PFD、パドルを受け取って支度をして水に浮かぶ。スカリングドローでポンツーンから離れようとすると、店員さんがちょっと顔を変えた。この店でシーカヤックを借りるには、陸上か海の上で店員さんにセルフレスキューできるのを見せる必要がある。なので、ポンツーンからちょっと離れて一発回って店員さんとにっこり。

それでマリーナから一人で漕ぎ出した。やっぱりシーカヤックはいい。リーンして小気味よく動くし、何より一体感があって水が近い。上機嫌で小一時間漕いでポンツーンに帰ってきて一度舟を返した。

この日は、6時から夕方パドリングイベントが有志向けにやっている。このお店の常連がボランティアではじめての人たちに安くガイドツアーをやっている形だ。ソロの他にそれにも参加して、安く夜まで日の入りまで漕げる塩梅。


一旦舟は返してしまったので、もう一度リーダと話して舟を決める。シーカヤック乗るというと、初見のやつに乗せるわけ無いだろうという態度が見えたけど、レスキューしなくても平気だなと念を押して結局はシーカヤックを選ばせてくれた。

ところが今度はスカートを借りるのにひと悶着する。以前、バリバリ漕げるぜ、という人が来て乗せたら、ポンツーンですぐに沈して挙げ句にスカートが外せずに大変だったんだそうだ。

さっきロールしてみせた店員はもういないし、ボランティアのリーダの意見を尊重してスカートなしで水に浮かぶ。安全第一。知らないやつの言葉を鵜呑みにしちゃいけない。

舟を回すときにリーンを深くする癖があるので、水を掬わないように気をつけよう。そう思いながら、先に浮かんでいる人とポンツーンの周りをちょろっと漕いで戻ってきたらリーダが寄ってきて、スカートつけてもいいと声をかけてくれた。さっきの店員さんが僕のことを話してくれたとのこと。スカートをちゃんとつけてこれでなんとか落ち着いた。

総勢はシーカヤック3艇、シットオンシングル3艇、シットオンタンデム1艇、SUP 2枚で日が低くなり始めたマリーナから湾に漕ぎ出す。30分程湾内を漕いで2つの橋をくぐり、適当な浜に上がって一休み。

タンデムに乗っていた家族連れが水際で遊んでいると、「エイがいるから気をつけろ、歩くなら足を砂に擦りながら後ろ向きに歩け」とリーダが声をかけてた。底は広く砂になってるからいるんだなあ。海の中は見えないから怖いぜ。

また海の上に戻って帰り道。お日様が低くなり空が色づく中を漕いで変える。マリーナに入る頃には色がだいぶ出ていた。


マリーナのブイやポンツーンには所々アザラシが乗って寝ている。全然動かないから最初は気づかなかった。湾を漕いでいる時に一頭泳いでいるのが見えたので、それでやっとブイの上のアザラシに気づいたくらい。普段いるなんて思っているから気づかない。サザエやアワビを観察するときと同じだな。


帰り道に何発か回って潮を感じる。気持ちいい。それで戻って舟を上げ、リーダーにお礼を言って別れ、着替えをさせえもらおうとお店に戻ったら入り口がしまっている。中は真っ暗。もう八時ちかいから当然といえば当然だけど、シャワーとは言わないまでも、着替える場所くらいは貸してもらえると思い込んでいた。

暗くなった植え込みの脇で、それでも監視カメラには録画されているんだろうなと思いながら、こそこそと着替えてさっぱりした。もう日は落ちきって道もくらい。潮を浴びたままだけど空気は乾いているのですごくさっぱりした気分。夜道をのんびり歩いてまたバスと電車を乗り継いで帰った。明日は飛行機で帰る。週末は台風でどうか楽しみだ。



2019年8月4日日曜日

20190804 サンディエゴ・コロナド

サンディエゴで一週間ほど過ごす事になって、4日の夕方になってホテルについた。時差ボケを解消するのに一番いいのは、軽い運動だと思ってる。向こうの昼の時間に体を動かして、それで夜はぐっすり眠る。

軽い運動といえばカヤックだから、ホテルの近くにいい場所はないかと探すと、ホテル近くからフェリーで5分、サンディエゴ湾を渡ったコロナドというところでシットオントップカヤックのレンタルを見つけた。

ネットでは17時に閉店と書いてあって気が焦る。さっさとホテルの部屋で荷降ろしして、持ってきてあった防水バッグに必要なものを詰めてフェリー乗り場まで15分程を歩く。フェリーが来て、サンディエゴ湾をあっという間に渡る。フェリーには自転車を乗っけてもいい。往復で10ドル払う。乗るときに、切符をチェックする人に切れ目を入れられる。これで一回乗ったことになる。帰りは、切れ目の入った切符を回収されるのだろう。

コロナド側についたら、Bike and Kayak Tours というレンタルのところまでは歩いてすぐ。聞いたら、六時過ぎまで乗せてくれるという。ラッキー。パドルとPFDを借り、カヤックがおいてある浜まで歩いていくと、店員がシングルカヤックを水際まで準備してくれた。それにのって水に浮かぶ。やったね。

サンディエゴ湾は細長くて、北に向かって入ったかと思うとすぐに東に曲がり、反転して南まで長く入り込む、J の字を逆さまにしたナマコみたいな形。その真中くらいにいるので太平洋のうねりは何もない。ただ曳き波が時折起こす。舟の行き来はとても多く、仕事の舟、観光船、個人の舟などが目の前をひっきりなしにすぎる。

だから、カヤックは航路には行かない。赤いブイが点々とあるのが目印で、それより沖には行かないように言われる。それより岸側にいれば、どこまで漕いでも良いそうだ。ただ、北にいくと米軍の基地があるので、湾の奥、南の方向に進む。

サンディエゴ湾には一本、コロナド橋という青い橋がかかっている。そこを最初の目印に漕いだ。


他にもはしけがあり、だいたい木でできていてそれをくぐって遊ぶ。


曳き波を待って波乗りしようと思ったけど、全然だめだった。残念だ。サンディエゴの緯度は N33 度弱。日本で言えば佐賀あたり。なのに気温は全然低い。夏でも30度行かないのがほとんど。日差しは照りつける感じはあるけど、空気は乾いて風が吹けば涼しい。

カヤックをしていても、雫がどんどん乾いていく。湾の中だから太平洋の生の潮ではないかもしれないけど、水もすこし冷たい気がする。漕ぐのにちょうどよい。


そうして小一時間、大きな油壷湾を漕いでもとの浜に戻ってきた。六時というのにまだ明るい。期間中また機会があればぜひ漕ぎたいけど、できればちゃんとしたシーカヤックがいいなあ。

2019年8月1日木曜日

20190801 無邪気にはしゃごう

高校生になった息子が友達を連れて四人でカヤックを漕ぎにきたいという。それで大先輩のツアーに申し込んだ。学校は夏休みだけど、僕は休みをとって三浦にでかける。一日暑い大潮

クラブハウスについて支度をする。ペダルの位置や沈脱の仕方、パドルの使い方などの陸トレを真面目な顔立ちで聞いている高校生を少し遠巻きに眺める。みんな運動部で、ひょろっとして薄い体つきでパドルを持って、ぎごちなく振り回す。

舟を入江に浮かべて外に出る前の軽い準備運動。あちこちに漕ぎまわって楽しそうだ。ヨットの右側を抜けて広いところに出ると、まっすぐ進まない舟をなんとかして、右に左に動きながら、大先輩と他のお客さんのペースにそれほど遅れずについてくる。

堤防を回ってエビ島を目指す。今日のそこで昼休憩。少し慣れたとはいえ、まだ舟はまっすぐ進まない。すぐ前を行く友達の舟に少しずつ寄ってはスターンに擦ってしまい、自分が左に行けば友達の舟は右を向いてしまう。「やめろよー」とじゃれつきながら、それでもペースには遅れずついていく。今日は海も穏やかで、どこで沈しても、出てきてくれさえすればなんとかなる。好きにやらせて後ろから漕いで行く。

エビ島でスノーケリングをして、カニやらヤドカリやらで興奮する高校生を新鮮に思いながら、自分は他のお客さんと話をしてのんびり過ごす。息子たちは騒がしく楽しんでいるようだ。それでもお行儀良さそうな印象がある。

お昼を済ませ、黒崎の鼻まで漕ぐことにする。午後はだいぶ慣れてきて、友達の舟をわざと横に向けはじめた。最初は仕方なくだったのが、今はもう狙ってやっている。そのために、スターンを狙って後ろがダッシュをすれば、前はダッシュで逃げようとしてあちこちに舟が動く。それでも全体としてはまとまって、ツアー全体が縦長になるようなことはない。ただ大きいまとまりの中で、舟が右に左にあちこちに動く。大人たちのツアーではこんな風には動かない。まっすぐ進みながらもペースにムラができて、縦に伸びてしまうのが普通だ。元気やのうと思いながらまた後ろからついていく。

黒崎で一休みし、引き返す。そしてまた堤防手前の浜で一休みし、小網代の入江まで帰ってきた。ここで高校生グループはロールがしたいと言い出した。サポートにたって、みんなものの10分くらいでロングは上がるようになった。上半身が軽いから、ロールも簡単に上がる。不必要な筋トレでデッドウェイトになっているマッチョとはエライ違いだ。

そうして入江で遊んで五時になった。さすがに大先輩の「帰りましょう」コールが入って舟を上げた。大人な口を聞くようになっても、新しいことを屈託なく吸い込んで、そういうのを目の前で見ているのは楽しい。また、自分の親などに声をかけてまた三浦の海に来てくれればいいと思う。

2019年7月28日日曜日

20190728 水をあびよう

また週末に向けて台風がやってきて予報がころころ変わる中、この日曜はクラブのレスキュー練習会の予定。湾内がメインだから多少は風があってもやれるけど、やっぱりスカッと晴れてたほうが気持ちはいい。若潮

先週は台風からのうねりで結構遊べた。今週はどうかなと、朝から始発で動く。家の近くは本降りで雨が降っていたけど、京急にのって三浦半島を南に行くうちに雨も止み、ただの曇り空になった。三崎口のホームは夏の朝の蒸した空気。

クラブハウスについてみると、すでに前漕ぎ道場の二人が出ていた。波遊びのようだ。先週のうねりのイメージが頭にあり、少し気になる。支度をして後を追いかける。

網代崎を見て堤防を回るあたりでうねりの無いのがわかる。問題なしとはいえもう少し波がほしい気持ちもある。ポイントまで行って二人に合流する。今回の台風ではうねりが方向的に入ってこれなかったのか、風浪で長く乗れる波ではない。それでも楽しいことは楽しい。みんなが揃うまでの時間を遊ぶ。爆漕の同期は何度かひっくり返りけど、どれもロールできちんと上がる。練習前の実践はばっちりだ。

時間になったのでクラブハウスに戻り、手分けしながらみんなの船を運んで入江に浮かぶ。大先輩の説明を聞きながら、手順を確認してパドルフロート、馬乗り再乗艇、グループレスキューをこなす。助ける側、助けられる側、両方やる。ここまで一通り終わったら、次はロールの練習に入る。


スキーで転んで立てない人はいない。転んだら、斜面で立ち上がってまた滑り始める。これは一番最初に練習すること。滑ること、止まることよりも前に練習する。あかちゃんだって、立って転んで立ち上がる。歩くのはその後。それに、転ぶのを嫌がる人は上達も遅い。自分を試さないから。

カヤックも同じはず。転んだら気軽に起き上がれないと自分をいろいろ試せない。リーンも限界まで試せないし、ドローストロークの練習だって億劫になるだろう。ハイブレースなんてほとんど沈してる。はじめのうちこそ転ぶことも多いい。だから、簡単に立ち上がれるようにしておくのは一番最初のステップ。馬乗り、フロート、ロール、なんでもいいけど、自分で立ち上がる方法を確実に身につけたいし、身についた引き出しは多ければ多いほどいい。

とはいえ、ロール以外は水が入る。水が入れば舟が不安定になるし、ポンプで水をその都度抜くのはとても疲れる。消去法で、ロールが一番楽ちん、というのは揺るがない。ロールがあるから、あんなに細身な舟でも安心して乗れる、崩れ波の中でも堂々と進める。クローズドデッキの沈しても水が入らないという特性がカヤックという舟の核心だと思う。その特性をフルに使わないのはもったいない。


馬乗りで水のたっぷり入ったカヤックの水をビルジポンプで抜きながら、ぶつくさと考えた。今日初めてロールの練習をするメンバーも何人かいたけど、全員一度はロールが成功してお昼ご飯。朝は雲一面の空も、この頃には晴れて夏の湿った青空になった。

午後は引き続きロールの練習をしたあと、みんなで堤防から外に出た。南風が上がり始めて、チャプチャプした風浪が沖から寄せてくる。これはちょうどいいと、ここで一通り、馬乗り、グループレスキュー、ロールをおさらいする。その間にスズメ島まで流されてきた。

静水ではすんなりできた馬乗りも、ちょっとの風浪で難しくなる。何度もよじ登ってはひっくり返る。ロールをミスっては沈脱する。練習会の締めくくりに波間で浮かんで潮につかり、成功したら拍手、失敗したら声援を送ってたっぷり遊んで帰った。

2019年7月23日火曜日

20190723 梅雨があけた!

起きたら、思いがけずムクムクとサボりっけが。土曜にサーフ好きの先輩と遊んだ余韻が残っていて、海に触れたくてしかたなかった。大先輩のツアー組も出るし、他にも何人かメンバーが漕ぐ様子。当日の休みの申請をして三浦にでかけた。中潮

皆が支度しているところにクラブハウスに着く。なんでもやる先輩とほんわかした後輩、手広くやっている後輩が来ている。何でも先輩にくっついて先に出る。先輩は日曜に来て、残ったうねりで結構遊べたらしい。土曜に遊んだ話もしながら堤防の外を大きく一回り。

週末のうねりはもう消えた。灰色の曇り空の下に真っ平らな海が続く。網代崎もさざなみがかろうじて。それでも沖に向かうと潮波か北風の作った風浪か、デッキにかぶるくらいはあって面白い。一回り様子を見て堤防に戻ったら大先輩の組が出てきたので合流する。

諸磯の浜でお昼休み。平日の海はのんびりしてる。遊漁船も少ないので、沖からのエンジン音があまりしない。サザエ取りの漁師が舟の真ん中近くに取り付けたエンジンをくるくる動かしながら、棒を下ろしては引き上げ、サザエを鉤爪から外して箱に落とし、また棒を下ろす。左手はエンジンの舵を握ったまま、片手で棒とサザエをさばく。頭は箱で下を覗いたまんまこれをこなす。

帰り道は油壺で一休み。お客さんがのんびりしている間、僕らも遊ぶ。手広くやっている後輩がスカリングドローを練習する。手が疲れますね、というので、それも足の踏み込みで漕ぐのは同じだよというと、えっ、なるほどーと言って練習を続ける。頑張ってねー。

すごい上品な後輩がいて、その人は結構長くシーカヤックスクールで学んでいた。その後輩がスカリングドローをした時には、頭の向き、手の位置、空手の構えがびしっときまるようで惚れ惚れしたのを思い出す。それに比べると、僕は野良育ちだから、まあ、とりあえず足を踏み込んでおけばいっか、くらいのアドバイスしかできない。

ほんわかした後輩はスノーケリングが大好き。カヤックに乗ったままやればと言ったけどピンと来ないのでやってみせる。マスクを借りて沈をし、体を伸ばして息継ぎの管を上に出し、沈したそのまま過ごす。なるほどとトライするけど、後輩は息継ぎの管がどうしても外に出ない。苦しくなって慌ててロールで上がる様を見てお客さんと笑う。まあ、こんなの一人の時に海でやっていたら周りの漁船やらボートやらが心配して寄ってくるから良くないね。

堤防近くまで戻ってお茶の休憩。お客さんの一人から高尚な話を聞かせていただき、なるほどなーと思いながら過ごしていたら雲がだいぶ晴れた。四時が近くなって途端に青空が広がり日がジリジリ差す。カヤックを上げた入江も日差しが砂ぞこまで通り、浮かべたカヤックの影が落ちる。久しぶりの風景だ。ちょうどこの時に三浦の梅雨が明けたんだと思う。みんなで明けましておめでとうと言い交わして舟にのり、湾奥に戻って舟を上げた。

舟の片付けをするだけでも汗が流れた。来週はクラブでレスキューの練習会。好きなだけ水につかってられるね。

2019年7月20日土曜日

20190720 うねりがやってきた!

台風が九州から韓国に抜けている最中、日差しはないけど風もない週末。うねりのありそうな土曜を狙ってでかける。日曜の方が賑やかそうだけど、波なら土曜。中潮

朝、クラブに着くとちっこい後輩がすぐにやってきた。知り合いがツアーにやってくるので、その前に軽く近場で釣りをしておくのだそうだ。聞くと、堤防の外にはじゃんじゃんしぶきが上がっているらしい。どこか高い場所から見たそうだ。こちらの気持ちも上がる。

ここんところ削っていたグリーンランドパドルがようやく形になって、今日はそれを試してみる。ヨットの脇を抜けて、小洒落た別荘につけるはしけを左に回って、まだちょっと太めに削ったパドルを回しながら網代崎を見る。ああ、やばいねえ。

堤防の先にでて、岸からいつもの距離感で漕ぐと、ふつうのうねりでも盛り上がり、波頭が巻きそうにそそり立って過ぎてゆく。これが大きめのやつだとこの距離でも崩れて岸まで止まらないだろう。うん、これはやばい。

いつもより岸から距離を取ってポイントに行くと、サップとサーファーが一人ずつ入ってた。会釈をして波を待つ。うねりは大きく、舟は上下するのだけど、ちょっと斜度が足らずに押してくれなそうな感じ。すこし眺めてみたけど、イマイチと思ったので場所を変える。

こちらのポイントは誰もいないけど、うねりの立ち上がり方がやばい。真ん中のスープに入ったら絶対だめ。とはいえ広いから左側にエスケープすれば大丈夫という考えでしばらく眺める。

下が岩場になっているスープゾーンはデカすぎるし、波頭がチューブを巻くのでシーカヤックで遊ぶ波じゃない。かといって、ちょっと深めのこちら側はなだらか過ぎて中々乗れない。大きければ良いというわけでもないし、難しいな。

手頃なのを選んでダッシュを繰り返しても中々うまくのれず、ちょっとスープ側に入ってしまったので止まったらまずかった。向きを変えている間に次の波がちょうど崩れるのにぶつかりそれをブレースで受けた。舟は押されて波頭に持ち上げられ、チューブが巻く瞬間に舟ごと下に落っこちる。ほんの50センチかそこらのことだけと思うけど、おしりがストンと真下に落ちる感覚はなかなか珍しい。

ストンと落ちた舟がザブンと波の面に落ち込む瞬間からが、波に転がされる時間。水の中でブレースからセットに体を変えるけど、まだ舟はまだ波の中。息が続かなくなって待てずにロールをしたけど失敗して、はい、アウトー、と思った瞬間膝が抜け、自然と沈脱となった。

抜けたあたりでは崩れ波も消え、セルフレスキューする時間はある。流れも崩れる場所からは離れるようになっている。コックピットのコーミングまで水が入ったちょっと不安定な舟に馬乗りで再乗艇し、浜に上がって水を抜いてひとしきり反省。

よし、と思ったら沖を後輩が出ていくのが見えた。潮時と後輩を追っかけて世間話したあと気を取り直してまたポイントに戻る。今度は丁度よい波を何度か乗れた。それで今日はおしまいにして大先輩のツアー組に合流しに湾内に戻る。

大先輩組とゆっくり諸磯、油壺を巡ってお昼を食べる。昼食後、スリムな後輩に声をかけて、諸磯のなかで波がワサワサしているところで馬乗り、T字をお互いに練習する。夏ならではだなあ。それでまた大先輩組に合流する。お客さんたちももう少し漕ぐようだ。それで漕いでいたら、いつものポイントにカヤックがいるのに大先輩が気づいた。沖からかすかに見えるカヤック。それで僕だけポイントまでいったら、サーフ好きの先輩だった。

もうサーファーとSUPはおらず、先輩だけだった。波なら今日だろうと、家のことをなんとか片付けて午後から遊びに来たのだそうだ。一緒に遊びはじめる。ちょうど楽しみやすいサイズの波でバンバンやる。あんまり大きくないけど、崩れる瞬間にバウが落ちるとちゃんと前転できる。先輩もやったし、僕もやった。やっぱり波遊びは楽しい。

そのうちに大先輩組が帰ってきた。新しく SUP も一人入ってきたので、二度目の潮時と組にくっついて帰って舟を上げた。


久しぶりに脱った気がする。見上げるようなサイズの波は崩れた時にロールの態勢まで落ち着くのに時間がかかる。息を吸い込んでできるだけ長く水の中で落ち着いていられるよう、気持ちを長く持とう。いつもはすぐに上がっちゃうけど、ちょっとワンテンポ待って舟の落ち着きを感じよう。

ようやく台風のうねりを感じることができた。今度の週末はクラブのみんなでレスキューの練習をする。そういう練習が楽しい時期がうねりとともにやってきた! 夏のカヤック、はじまった!

2019年7月13日土曜日

20190713 まだまだ梅雨の中

まだまだ梅雨前線が絶好調。せっかくの三連休もスッキリとは行かないね。とはいえ土曜は曇り空でも風はなく雨も降らない予報。距離を漕ぐには良い日和と思ってでかけた。

ここんとこ剣崎を回っていなかったから雨崎を目指そう。そして、お昼頃には近場に戻って大先輩の定刻組と合流しよう。始発で動いて舟を出す。久しぶりの水の上に大きく一つ息をつく。

ヨットの右を抜けて網代崎まで視界が広がると、シーボニアの前、航路の真ん中をタンデムのファルトが漕いでいた。小網代湾の中は北側 (三戸浜側) の岸に沿って漕ぎ、堤防から真っ直ぐの航路には近づかないようにと、タンデムに素早く近づいてお願いする。快く受けてくれて、北側の岸に向かってくれた。右側通行の原則もあるかもしれないけど、マリーナや漁港のスロープと、そこから外の海に向かう道筋は避けたほうがいいよね。

なんでも和田長浜から出たというそのタンデムから離れて先に進む。網代崎は静かで、かすかなうねりっ気が隠れ根で波立つ以外はぺったり。よし、漕いでいくぞー。湾から出ても、小網代の入江を漕ぐような心持ちで広い海を行く。

長津呂崎を越え、馬の背洞門を過ぎた辺りで青いファルトとすれ違う。その先、東風崎沖の灯標近くで今度は赤いファルトと行き合う。その先またいくつかのシーカヤックを見ながら雨崎タッチで折り返し、馬の背洞門あたりまで戻ったらまた青いファルトとすれ違った。同じ人のように思う。その後ろから黄色いファルトがまた漕いで過ぎていった。赤青黄で三色揃っていいことあるかな。

帰り道の途中、安房崎の手前あたりで大先輩から電話があった。今日の昼ごはんは荒崎にするとのこと。南方面ではなかったので、まだちょっと漕がないと合流はできない。時間を決めてなにかしら口に入れながら荒崎を目指す。20キロちょっとだったら気にしないけど、30キロを越えるあたりで行動食のある無しが体に出てくる気がする。

荒崎についてみると、定刻組はまだ昼食の最中だった。ほえー、疲れた。挨拶をして混ざり、ご飯の残りを少しいただく。お味噌汁が美味しい。土用が近いこともあって、うなぎの炊き込みご飯だった。大好きなのに、行動食を食べすぎてたくさんは食べられず。くやしい。

帰りはみんなと一緒にのんびりと小網代まで帰る。沖を真っ直ぐ漕いでいく。すると、トビウオが何度か飛び出して油凪のなめらかな海面をスレスレに滑って向こうに落ちる。美味しそうだな。水面に飛び出すトビウオの尻尾ははちきれそうで、中の詰まった筋肉が透けて見える気がする。

今回のお客さんはとても元気な人たちで、片付けのあとも会話がはずんで名残惜しく、三浦海岸の飲み屋さんに移動して短い時間だけど飲み直した。そのお店ではトビウオのなめろうがあって、かねがね美味そうだと思っていたトビウオの身を生で食べられてとてもうれしい。元気なみんなのおかげと思う。また機会があったらぜひ会いたい人たちだった。