小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にカヤックを漕いでいます

2025年10月18日土曜日

20251018 水を抜く

午前中は風が無いけど、午後すぐ風が上がりそうな予報。十分遊べると思ってクラブハウスに。

とりあえず支度して一人で浮かぶ。近場を回ってツアー組に合流するつもり。大家さんの造船所のご主人がボートで釣りに出るところだった。

静かな海。網代崎もぴくりともしない。日が差して来て水が明るい。堤防の先に来ると、大家さんが竿をしゃくって小さなアジっぽい魚を釣り上げてた。たぶんこれを餌にして、より大きな魚を釣りに外に出るんだと思う。

堤防の先から南北見回すと、波のない静かな海。しょうがないあちこち回ろう。最初はすずめ島までと思ったけど、舟の調子も悪くない。そのまま黒崎、佃と足を伸ばす。後輩に負けてらんない、ガンガンいこう。しずかな佃について折り返す。見晴らした中の沖網代に目が止まる。いやいや、まてまて、ソロではまだやめておこう。

すずめ島に舳先を据えて漕ぎ戻る。入江までもどったら大家さんのボートも戻ってきて船をあげてた。釣れたのかなあ。ツアー組を待って入江をぶらついていたら、今年タコクラゲを見てないなと思った。大先輩が今年はクラゲ全般がでなかったといっていた。そういう年もある。

ツアー組と一緒に入江から出ていく。午後からの風のあがりを念頭に、お昼休憩までにできるだけ距離を漕いで、あとはのんびり。ゲストさんは初めての人もいるのにペースよく漕いで、首尾良く長津呂崎で折り返せた。

諸磯マリーナの入り口にある浜まで戻ってここでお昼の休憩。ゲストさんはよく漕いだ。うちの一人はあとで聞いたら高校生の頃競技用のカヤックをやってたそうだ。どうりで漕ぎのフォームが素晴らしかったわけだ。のんびり長津呂崎までなんてお茶の子だったね。

お昼を終えて油壺湾にはいり、一息ついてからいつもの浜でコーヒー休憩。海がキラキラして気持ちいい。でものんびりしてたらちゃんと南風があがってきた。ザブザブしてきた波の中を漕ぎ上がって堤防の中に入ったらおとなしい。

入江に戻って練習を一段落させ、筋トレ後輩のカヤックを借りる。これで自分のカヤックの水抜きを一人でできるか試したかった。自分のスキンカヤックは浮かばせておいて後輩の WFK ゴリラに乗り、スキンカヤックをツンツン押し引きしながら広いところにでる。そこでスキンカヤックを横に立てて水をたっぷりと入れている。

前後たっぷり水の入ったスキンカヤックは重くてリジット艇を水抜きするようには持ち上がらない。そもそもゴリラのデッキに滑りあげたらスキンがダメージくらって本末転倒になりそうだ。

一旦横に並べて舟をつけ、横に立てたコックピットをゆっくりゆっくりと持ち上げて少しずつ水を抜く。波がある中はこれ無理だな。半分くらい抜けたかなというところで舟を通常の状態に戻して浮かべ、T字にしたらバウに手をかけて沈める。スターンが上がり、水がバウ側に集まってくる。そこで一気にバウを持ち上げながらコックピットを下にひっくり返し、水を抜く。これを二回ほどやったらあらかた水を抜けた。

最初に半分くらいに水を抜ければ、あとはバウに水を集めてから持ち上げて水を抜くを繰り返し、なんとか一人でも抜けそうだ。後輩にこれを覚えておくれと言ったら、距離漕ぐ時はリジット艇にしてくださいと言われた。ロマンがないなあ。

とはいえ波がある中ではどこまでやれるかわからない。それに、水を抜いたはいいけど、そのあとまた水が入らないように再度乗り込めるかわからない。ヒールフックで入れるか今度後輩にお願いしてやってみよう。

2025年10月12日日曜日

20251012 ティーチャーと

二つの台風の隙間、自分の用事の隙間に三浦にやってきた。自艇を調整したかった。でも、もしかしたら波を期待して誰かが漕ぎにくるかもしれない。自分一人では漕ぎにでるのが憚られるけど、もし誰かきたら...

そうして朝クラブハウスについて、自艇の中に頭を突っ込んで手を動かしていたら、一時間もしない内に横で声がした。なんでもやる先輩だ。いやー、誰かくるんじゃないかと思ってました。残りの作業はすぐにやめて、漕ぎにでる支度に切り替える。

大先輩は何人かのクラブメンバーと日本海側に漕ぎに出ている。玉砂利の浜で休憩するカヤックが写真で送られてきて、その空は青い。三浦は曇り空に蒸しっとしていて、でも先輩と二人で小躍りしながら入江に浮かんでヨットの間を抜ける。

網代崎はゆっくりと盛り上がっては少しの崩れ波を落とす程度。あれれ、もうちょっと波があるかと思ったけど、どうだろうか。焦る気持ちがパドルに映って忙しなく漕いで二人で堤防を回る。

俺の浜でまず一本。潮位が高い分、右の岩場のきわっきわで立っている波になんとか突っ込んで行ける。でもあんまり無理はしたくない感じ。それで近場のポイントに移る。

うねりっけはしっかりあって、水面が盛り上がる。風の波じゃなくてうねりだ。もう少し潮位が下がってくると良さそうだけど、用事の都合でそこまでは待てないなあ。そんなことを思っていたら乗れる波がやってき出した。

幸い僕ら二人だけなのでめいめい好きな場所で思う様に突っ込む。しっかりと押してくれて、でも崩れないまま波頭をキープして一緒に走れる、練習には持ってこいな波。何本も岩場の隙間の先まで長く乗った。ツルツルに舟が滑って楽しい。今日はシェア艇を出してきたけど、扱いやすさに驚く。外側に傾けてよし、内側に傾けてよし、思ったとおりに曲がってくれる。すごく乗りやすい。

それで小一時間も乗りまくったら、急に波がおとなしくなってきた。こちらの残り時間も少ない。待つのもなんだし、攻めに転じて諸磯まで様子を見に行く。漕いで行く先には岩場にうちあがる波飛沫がしっかりと見える。

いざ着いてみると、いつものポイントはしっちゃかめっちゃか。すぐに横に向けられてハイブレースで耐えるような乗り方しかできなさそうだけど、とりあえず波に入ってみる。さっきの場所とは全然違う波。ツルツルからザバザバへの大転換。それはそれで楽しい。さっそく横に転がされる。先輩もバウが刺さって横に転がって上がる。それを二回くらい回したら様子見の気が済んだ。もういいでしょう、ということで、でも帰る前に一つだけ練習したい。

この中で馬乗りの練習をしたいと一言そばにいる先輩に伝えて沈脱。馬乗りで上がるのは良いけど、コクピットに尻を落とす前に揺られてさすがに落ちる。二回トライしてダメだったのでリエントリロールを試すがこちらも上がりきらず失敗。息が上がっててもたなかった。したがって先輩にグループレスキューしてもらって波のあるところを脱出。タプタプの水舟を漕いで落ち着いた海面に移動してから水を抜いてもらった。やっぱりやってみるもんだ。このくらいの波だとまだ馬乗りも完璧じゃない。

ここまでほんの数時間だったけど、先輩と二人っきりで遊んで充実した漕ぎになった。あとはピューッと帰って舟をあげた。ちょっとの間でも海にでると楽しい。あー、早くまた漕ぎに出たい。カヤック楽しい。


2025年10月5日日曜日

20251005 あらためて

絶好の漕ぎ日和の日曜、三浦に漕ぎに行く。以前からの知り合いが出来上がった舟を見たいというので、黒崎のあたりで落ち合う約束をした。


もちろん筋トレ後輩は遠出をしたいというので、さすがに雨崎までは無理だけど、できる限り一緒についていって、ちょうど良い時間で引き返すことにする。それで支度をして入江に浮かぶ。

安房崎まで一時間を目指すというので、湾内からピッチをあげていく。堤防を向こうに見ると先に出たなんでもやる先輩が見えた。堤防についた頃にはだいぶきつい。ちょっと背中を水につけて冷やしてから湾を渡り網代崎を周り、諸磯から出てくるヨットの間をすり抜ける。ヨットを交わすのにさらにピッチをあげる後輩のゴリラにじわじわ離される。

それでも頑張ってパドルを回す。これからはガンガン漕いでカヤック筋をつけていかなくちゃだな。頑張ってこいで三崎の堤防に取りついたらここで売り切れ。引き返してのんびり漕いで、知り合いとの合流を目指そう。後輩に頑張ってーと声をかけて一息つく。

まだカヤックを始めた頃、ソロでこの堤防を越えるのが躊躇された。それに立ち返って、いざというときすぐに上がれる浜を近くにキープしながら漕いでいこうと思う。そんなことを考えながら諸磯の無茶苦茶浅い岩場を慎重に抜け、網代崎を回って湾奥の入江で大先輩のツアー組に合流した。

ツアー組についてヨットを抜けると、ちょうど知り合いが黒崎にいると連絡が入ったので、先に一人漕ぎ勧めさせてもらい、知り合いに会う。舟をみるだけじゃ物足りなかろうというので乗ってもらう。体重が軽いのでしっかり浮いているけど、やはりハルの V字がきつめなのでフラフラすると感じたようだ。怖い怖いいいながら向きを変えてなんとか戻ってきた。

もう黒崎についていたツアー組の中からニセコ先輩も乗ってくれた。カップファーベルに慣れてるだけあって、最初のふらつきはきにならず、軽く舟を傾けては止まるところを確認してた。乗っちゃえば平気そう。

ひとしきり舟の話をしたら上の芝生に上がって昼ごはんを食べ、あとはツアー組についてのんびり俺の浜休憩をして舟をあげた。筋トレ後輩は雨崎までいったけど、帰りに東風崎で昼寝したらうっかり一時間くらい寝てしまい、合流はちょうど俺の浜に着いた頃だった。なかなか来ないからそんなとこだろうと思った。

朝から一日中うろうろして漕ぎ回る、そういう遊び方が合っている。自分の舟でそれができることを改めて確認できた。引き続きこの遊び方で漕いでいこう。カヤック楽しい。