小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にカヤックを漕いでいます

2025年9月28日日曜日

20250928 ただいまー

今日はいよいよ小網代まで漕ぐ。筋トレ後輩が途中まで迎えに来てくれるというので安心感もある。とりあえずそれまでは岸ベタでゆっくり行こう。

金曜の夜は興奮してたのか中々眠れなかった。それを取り返そうと土曜の夜も早く布団についたけど全然眠れない。興奮が続いていたようだ。修学旅行生みたいなもんか。オレ2日間寝てね〜、みたいな子供のセリフがしっくりくる。

浜まで引いてきたカートをデッキに積んで漕ぎ出す。まずは岸沿いに漕いでテトラの向こうの雨崎を目指すぞ!

そしてまた葛藤のど真ん中、菊名海岸の岩場を目印に気持ち沖出し。左からのゆったりとした風浪がだんだん大きくなるのを感じながら漕いで、そろそろ次の目印は金田の港かなぁと左にまたゴールをずらす。

そうして漕いでいると左にカヤックが見えた。なんかこちらを意識してるような動きに見えて寄っていくと、工房の同期がリジッド艇で迎えに来てくれていた。しかも諸磯からぐるりと漕いで来たという。速!と言ったら日の出スタートしてくれたそうだ。

心強い味方を得て煩悩のど真ん中、雨崎を真っ直ぐ目指して漕いでいく。雨崎にもツワモノが帰ってきたようで人影が見えた。途中剱埼の静かな水路で一息ついて、カートをリジッド艇のハッチにしまってもらう。ラッキー。波をかぶると荷物でスターンを持ってかれて、安房崎から長津呂崎まではかったるいなあと思ってたので甘えさせてもらう。

横瀬島にはうねり波が立っていて水深も十分あった。デッキの荷物もないしと1本乗らせてもらう。同期も1本長く乗ってた。気が済んだので筋トレ後輩との合流予定の東風埼の浜に上がる。連絡しようと携帯を出したら、岩場の向こうから後輩の舟が出てきた。速!

紹介をすませてまた浮かぶ。リジッド艇が2艇も居るし、ほぼ空荷になってるしで気が大きくなっていつも通りに安房崎を目指して漕いでいく。まあだいぶ慣れてきた。うねりと潮の感じでだらんと迫る波を普通に漕いでいけるが、膝の上下がほぼ使えないので、リジッド2人がギアあげたらついて行けなさそう。トルソーの筋肉でカバーするように漕ぎを変えていこう。

安房崎について海上で一息ついたら先に進む。東風埼で岸を離れてから長津呂崎を回るまでが正念場だったけど同行してくれたのでいつものように漕げた。長津呂崎の中を抜けて釜根から先を見晴らすと、またパシフィック。

釜根の浮標あたりに目を凝らすとカヤックのグループが見えた。時間的にも大先輩のツアー組だろうと浮いて待つと果たしてそうだった。

でも、先頭2人に見覚えがないな、別のグループかなと思って見てたら、うちの一艇はスキンカヤックで、いつもこの辺りを漕いでいる人だった。大先輩とも知り合いで、たまたま今日小網代の入江まで行ったところで大先輩と会い、僕がこちらに向かっていることを聞いて一緒に漕いで会いに来てくれた由。

何年か前にこのあたりで僕も行きあい、一緒に浜に上がってスキンカヤックの話を聞いたり中を見せて貰ったりした。僕がカヤックを作るきっかけをくれた人になる。その当人にこうして自分の舟を見てもらうことができて嬉しいし、お礼も言えて、縁を強く感じた。そして「ぜひ漕いでください」と励ましの言葉をもらった。


その二人組みはこのまま城ヶ島の南を行くというのでこれで別れ、ツアー組が引き返すのに合流して一緒に諸磯の浜に昼ごはんにあがった。同期もこれで上がるというので、お礼にもならないけどカヤックを車まで一緒に運んで自分は浜に戻る。

お昼が終わってみんなと一緒に水に浮かぶ。スキンカヤックで。作っている間も小網代きて漕いでいたけど、なぜか帰ってきたという思いが強い。不思議だなーと思いながらパドルを回して諸磯の岩場を抜け、スズメ島までちょっと足を伸ばしてから俺の浜で休憩、入江といつもの帰り道で戻ってきた。

さてさてここからはいつもと勝手が違う。FRP艇と違って雑にラックに突っ込めないし、とりあえず手元にあったブルーシートで巻いてからラックに入れたけど、やりかたを考えないといけない。漕ぐ準備は入念にしてたけど、片付けのことは適当だったな。もろもろ馴染むまではまだかかるけど、ひとまず小網代帰還。よーし、漕ぐぞー。


2025年9月27日土曜日

20250927 葛藤のど真ん中

土日とも海況が良さそうな予報。土曜の朝は北東の風がちょっとありそうだけど、それは追い風になる。午後に向けて落ち着くはず。日曜は前半に風が落ちる。これは自艇を房総の工房から小網代のクラブまでの本番をやるしかないと腹を決める。

秋分を過ぎ、日もいつまでも長くない。工房を少し早く開けてもらい、できるだけ早いフェリーに乗ろうと出かける。それで高速バスを使ったらアクアラインがはや渋滞してて少し遅れ、駅の階段を駆け上って予定の電車に飛び込む。

カヤック作りには厳しいが性根は優しい大先輩が工房を開けてくれていて、礼を言うとさらに途中まで同行してくれるという。地元の人と漕げるのは心強い。

支度をして早速浜から出発。道端ですれ違った漁師さんに今日は風の向きで凪だ、いい海だと声をかけて貰う。幸先がいい。

狙い通り追い風の風裏。先に出てた大先輩が撮ってくれた。でもうねりが残っててバウが沈む。8時49分。

磯根崎を一緒に回り、波の立つ場所を教えてもらう。今日はそれほどでもない。金谷で上げる浜も落ち着いてるかな。

観音様の下あたりまで来ると、竹岡の先あたりの岬が見える。海はべったり凪で、大先輩は真っすぐ行っちゃいなよおと煽る。いやいや、出し風で沖出しはイヤっす。

とは言え伴走してくれているので、べったりではなく上総湊の浜を狙って漕いでいく。まだまだばっちり風裏ですいすい進む。

大先輩は帰りは向かい風になるので、舞子の浜沖あたりで戻るという。それではと挨拶して別れたらこここらはソロ。浜寄りにコース取りを変えて進んでいく。観音様の崖が終わって浜になるとやはり風が抜ける。

そうして上総湊の橋が近づいてきたらちょっとコース取りを思案する。このあたりからなら追い風真っすぐで漕ぐと竹岡のまで沖を真っすぐ行ける。

でも風が抜けて強まるだろうし、追い波も出てくきそう。デッキに荷物あるし、やはり予行漕ぎと同じようにちゃんと岸ベタするか。でも早いフェリーに乗りたいし、ショートカットしたいなあ。

決めかねて漕ぎつづける間、ふんふん鼻歌が出てくる。最近有線でかかる流行歌など歌いながら気に入ったフレーズで考えがまとまる。よし、間を取って地蔵浜あたりを目指そう。きっと大丈夫、葛藤のど真ん中を行こう。

ずんずん漕いで浜が近づくとここは風表。右からは風の波がデッキに洗うようになってきた。面白い。岸に沿って左に回り込んで南を向くまではしばらく風波で揺られながらの漕ぎ。

そうして進み、フェリーが見える頃にはもう波はなくなっていた。それでほっとしながらぺったりした金谷の浜に滑り込んだ。時計を見ると12時25分のフェリーに楽に間に合いそう。追い風様々。

乗り場の人たちもカヌーの持ち込みに慣れてきたようで、すんなり長さを測って乗船券を買えた。フェリーの中では腹ごしらえとペットボトルの補給。それが済んだらデッキに出てまだ遠い海獺島方面をガン見する。

竹岡あたりの風表の波でだいぶ自信はついてきたけど、久里浜の堤防越えるまでが今回の最大の難所だろう。何しろ岸壁だけで上がる場所がない。ザブザブデッキに水をかぶりながらの30分間を予想して緊張する。まあ、でもだいぶ北東の風も弱まってきたし、早いフェリーに乗れたし、行っちゃいましょう。小潮だしね。

やっぱり久里浜は手強い。これだけ良い海況でも風表はガチャガチャ波が立つ。それでも堤防を回ってお日様を向いたら平和な海に変わってくれた。緊張がほどける。するりするりとパトルを滑らせてテトラの列に入ったらもう安心。

緊張がとけて喉が渇く。堤防回ってからから野比の浜までで麦茶のペットボトルが1本なくなった。ホームの浜に舟を上げて荷解きをし、日のあるうちに余裕を持ってゴールできたので、少しロールして体を冷やす。まだ喉が渇く。

後はカードを引いて家に帰る。明日はいよいよ小網代だ!

 参考 浦賀水道の中央


2025年9月7日日曜日

20250907 近場をうろうろ

自作艇のハルに塗ったウレタン塗料の防水が少し心許なかったので、さらに何度か重ね塗りをした。それが乾いた頃合いでまた試しに漕いで見ようとやってきた。今日は風が少し強めの予報なので波がたった中でどうなるか試せる。

カートに船をのせて近くの浜まで運び、さっそく水に浮かぶ。30分くらいはおとなしくじっとしてお尻やふくらはぎに水が触れないかドキドキしながら待つ。とりあえず水は入って来ないようだけど、まだ不安は拭いきれない。でも風に吹かれて浮いているだけなのもつまらなくなってきて、岸沿いに並ぶテトラ沿いにその端っこまで漕いでみることにする。

沖からの風波がやってきて、テトラ沿いはそれなりに波が立つ。デッキや腹に水をかぶるような具合で、久里浜の堤防沿いのつもりでちょうど良い。端っこまでいって戻り、これちょうど一時間浮いた。水の入りもまあそんなものか。カナックも時々スポンジで水を出すし、塗料は乗りながら定期的に重ね塗りしていきましょう。

ちょっと気が大きくなって、Y 字にでっぱるその股の部分の波がある場所に漕いででる。返し波との三角波でゆらゆら揺られながら、浸水に対する不安感を除けば別に気にせず浮いていられた。

その先の磯根崎が見えているが、どうしようか、ためらいながらも風上にパドルを回して海に出ていく。そこまで行く必要はないものの、目印として到達したくもある中途半端な気持ちでだらだらと出て、でもあと 50m かということろで結局引き返す。なんだったんだ。



最後に浜の前でちょっと水につかり、それで上がった。思ってたよりも前に座るのでちょっとお尻がリブにあたる。もう膝のブレースの位置を変えたい。スキンも貼り直したい。色々でてくる。まあいっか。そのうち慣れるでしょう。あと一回、本番同様の荷物を積んで地蔵が浜くらいは往復したら、それで本番にチャレンジしよう。よーし、小網代まで漕ぐぞー。カヤック楽しい。